
「ファーストクラス マイル」で検索すると、ANAは往復の表、JALは片道の表と、見せ方がそもそも違っていて、結局いくら必要なのか分かりにくいですよね。燃油サーチャージが別にかかる点も、モヤっとしやすいところです。
この記事は搭乗記ではなく、2026年11月3日時点の公式サイトの情報を、5人家族の目線で整理したものです。
【結論】
- 北米・欧州の往復1人は、JALが220,000〜280,000マイル、ANAは北米150,000〜300,000マイル・欧州165,000〜330,000マイル(シーズンで変動)。ローとレギュラーはANAが少なく、ハイシーズンはJALが少なくなります
- 2026年11〜12月発券分の燃油は、欧米行きで往復1人124,000円(JAL公式。ANAは報道ベースで同額)。マイルでは払えず、5人なら燃油だけで620,000円です
- 5人全員は、必要マイルが750,000〜1,650,000(ANA・JALの北米・欧州、ロー〜ハイの幅)で現実的ではありません。ファーストは座席数も少なく、現実解は大人1〜2名だけファースト、残りはビジネスなどです
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目次
詳しく:ファーストが設定されている路線と、設定がない路線
まず見落としやすいのが、そもそもファーストの特典枠がない路線が多いことです。ビジネスクラスの感覚で「アジアならどこでも」と考えると、ここでつまずきます。
ANAのファースト設定
ANAの国際線特典チャートでファーストの数値があるのは、日本発着の次の地域です(2026年11月3日時点・公式の特典航空券ページ)。
- 北米
- 欧州(ロシアを含む区分)
- ハワイ
- アジア2(シンガポール・バンコクなどの区分)
一方、日本と韓国、アジア1(北京・上海・香港・台北・マニラなど)、オセアニアの間にはファースト設定がありません。
JALのファースト設定
JALの国際線特典(日本発着・片道)でファーストの数値があるのは、次の路線です。
- 北米(ニューヨーク・シカゴ・ダラス・サンフランシスコ・ロサンゼルス・シアトル・バンクーバー)
- 欧州(ロンドン・パリ・ヘルシンキ)
- ホノルル・コナ
- シドニー
- ドーハ
- バンコク・シンガポール
- 上海(虹橋・浦東)・香港
設定がないのは、北京・広州・大連・天津、台北発着の各便、ソウル、グアム、メルボルン、フランクフルト、ボストン、サンディエゴです。
ここで1つ注意があります。表に数値がある=その路線のどの便にもファーストが載っている、ではありません。 どの便・どの日にファーストが飛ぶかは、公式情報では確認できていません。予約前に、各社の空席照会で「ファーストの空席が表示される日」を確認してください。
ANA・JAL ファースト必要マイル比較表(片道と往復の違いに注意)
比較で一番の落とし穴は、ANAの公式チャートは往復、JALの公式表は片道という点です。この記事では、JALの片道を2倍して往復に揃えます。なお、JALの公式ページに往復の別表はなく、往復で別の設定があるかどうかは未確認です。ここでの往復は「片道×2」という私の算術です。
ローは「L(ロー)」、レギュラーは「R」、ハイは「H(ハイ)」シーズンを指します。必要マイルは日程や予約時点の空席状況で変わるため、あくまで目安として見てください(JAL公式にも変動の記載があります)。
往復・1人あたりの必要マイル(ファースト)
| 路線 | JAL L | JAL R | JAL H | ANA L | ANA R | ANA H |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 北米 | 220,000 | 250,000 | 280,000 | 150,000 | 170,000 | 300,000 |
| 欧州 | 220,000 | 250,000 | 280,000 | 165,000 | 190,000 | 330,000 |
| ハワイ | 180,000 | 200,000 | 220,000 | 120,000 | 140,000 | 240,000 |
| バンコク・シンガポール | 135,000 | 150,000 | 165,000 | 115,000 | 120,000 | 171,000 |
※2026年11月3日時点・日本発着・大人1人・往復。JALは公式の片道表の2倍、ANAは公式の往復チャート(2025年6月24日以降の予約・発券に適用される改定後)。ANAは公式の国際線特典チャート(日本発着)の数値です。予約前に最新の表でもご確認ください。ANAの欧州区分にはロシアが含まれ、「アジア2」はシンガポール・バンコクなどの区分です。
ANAのハイシーズンは改定後に高くなっています
ANAは2025年6月24日以降の予約・発券から、ハイシーズンの数値が上がりました。たとえば北米のハイは、改定前の200,000から300,000へ、欧州は220,000から330,000へ、ハワイは160,000から240,000へ変わっています。アジア2もハイが114,000から171,000へ、ローが105,000から115,000へ、レギュラーが105,000から120,000へ上がりました。
シーズンの目安
細かい日付は公式の表で毎年変わるので、粒度を粗くまとめます。
- ハイ(H):年末年始・ゴールデンウィーク・夏休みの時期
- ロー(L):1〜2月、4月前半あたり
- レギュラー(R):その間の時期
ANAのチャートでは、2026年の北米・欧州行きは、12月19日〜31日がハイ、8月24日〜12月18日がレギュラーでした。JALも、年末年始を含む12月中旬からがハイです。自分が乗りたい日がどのシーズンに当たるかは、予約前に各社の公式表で確認してください。
どっちが有利?ピーク別の損益分岐
比較表から、算術だけで言えることを整理します。
- ローとレギュラー:北米・欧州・ハワイ・アジアのどれも、ANAのほうが必要マイルが少ない
- ハイ(北米・欧州):JALは北米・欧州とも280,000、ANAは北米300,000・欧州330,000でJALが少ない
- ハイ(ハワイ):JAL 220,000に対してANA 240,000で、こちらもJALが少ない
- ハイ(アジア):JAL 165,000に対してANA 171,000で、JALがわずかに少ない
つまり、「オフシーズンはANA、ピークはJAL」という傾向が見えます。ここまでは数字の比較であって、座席の質や、ANAとJALのどちらにマイルが貯まりやすいかには踏み込んでいません。マイルが貯まりやすいほうを選ぶ、という判断もあるので、ANAとJALのマイル比較も合わせて見てください。
JALは北米・欧州のレンジが220,000〜280,000と、季節による差が小さいのが特徴です。ANAは150,000から300,000まで2倍の開きがあります。行ける時期を選べる方はANAが得になりやすく、夏休みや年末年始に限られる方はJALが読みやすいという整理になります。
燃油サーチャージ込みの総額目安(2026年11〜12月発券分)
特典航空券でも、燃油特別付加運賃や空港使用料などは別に支払います。ここがマイルでは払えない部分です。
JALの燃油
JALの公式発表(2026年10月15日発表・国土交通省へ申請の段階)では、2026年11月1日〜12月31日発券分の日本発・大人・片道1区間の燃油は次のとおりです。
- 北米・欧州・中東・オセアニア:62,000円
- ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ:38,500円
- タイ・マレーシア・シンガポールなど:33,200円
- 東アジア:16,000円
大人と小児は同額で、JALマイレージバンクの国際線特典航空券も同額の負担と公式に書かれています。申請段階の金額なので、認可の状況で変わる可能性があります。
ANAの燃油
ANAの欧米行きは、片道62,000円(往復124,000円)と報じられています。ただし、ANA公式の燃油ページは私が確認した時点では取得できず、公式では未確認です。ご自身で公式の案内を確認してください。両社とも、2027年1月以降の発券分は2026年12月に案内される予定です。詳しい仕組みは、冒頭のブログカードの燃油サーチャージ記事にまとめています。
空港使用料・税などは別
出入国税や航空保険特別料金などの金額は、公式で確認できておらず未確認です。総額には「別途かかる」ことだけ織り込み、金額は発券時の画面でご確認ください。
1人あたりの総額イメージ
| 行き先 | マイル(往復・1人) | 燃油(往復・1人) |
|---|---|---|
| 北米・欧州(JAL ロー) | 220,000 | 124,000円 |
| 北米(ANA ロー) | 150,000 | 124,000円(報道ベース) |
| ハワイ | JAL 180,000〜 / ANA 120,000〜 | 77,000円(JAL公式。ANAは未確認) |
| バンコク・シンガポール(JAL) | 135,000〜 | 66,400円 |
※ハワイの燃油は片道38,500円の往復分。バンコク・シンガポールは片道33,200円の往復分(JAL公式)。ANAのハワイ・アジアの燃油は公式では未確認です。
人数別(1〜5人)早見表:マイルと燃油
ここでは、全員が大人で往復する想定モデルとして、1人から5人までの合計を出します。燃油は北米・欧州の片道62,000円×2(往復)×人数です。
北米・欧州(往復・合計)
※以下は大人のみ・往復・ファーストの想定モデルの試算です。
| 人数 | JAL L / R / H | ANA 北米 L / R / H | ANA 欧州 L / R / H | 燃油(往復合計) |
|---|---|---|---|---|
| 1人 | 220,000 / 250,000 / 280,000 | 150,000 / 170,000 / 300,000 | 165,000 / 190,000 / 330,000 | 124,000円 |
| 2人 | 440,000 / 500,000 / 560,000 | 300,000 / 340,000 / 600,000 | 330,000 / 380,000 / 660,000 | 248,000円 |
| 3人 | 660,000 / 750,000 / 840,000 | 450,000 / 510,000 / 900,000 | 495,000 / 570,000 / 990,000 | 372,000円 |
| 4人 | 880,000 / 1,000,000 / 1,120,000 | 600,000 / 680,000 / 1,200,000 | 660,000 / 760,000 / 1,320,000 | 496,000円 |
| 5人 | 1,100,000 / 1,250,000 / 1,400,000 | 750,000 / 850,000 / 1,500,000 | 825,000 / 950,000 / 1,650,000 | 620,000円 |
ハワイ(往復・合計)
| 人数 | JAL L / R / H | ANA L / R / H | 燃油(往復合計) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 180,000 / 200,000 / 220,000 | 120,000 / 140,000 / 240,000 | 77,000円 |
| 3人 | 540,000 / 600,000 / 660,000 | 360,000 / 420,000 / 720,000 | 231,000円 |
| 5人 | 900,000 / 1,000,000 / 1,100,000 | 600,000 / 700,000 / 1,200,000 | 385,000円 |
※JAL・ANAのハワイ行きは、1人分の公式値に人数を掛けた算術です。幼児・小児のマイルの扱いは未確認のため、全員大人として計算しています。ANAの燃油は報道ベース、JALは公式の金額です。
読み取れること
- 5人全員でファーストにすると、最も少ない組み合わせ(ANA北米のロー)でも750,000マイル+燃油620,000円。JALなら1,100,000マイル以上が必要です
- 夫婦2人でも、ANA北米のローで300,000マイル+燃油248,000円、JAL北米のローなら440,000マイル+同額の燃油が必要です
- 燃油は座席のクラスに関係なく人数にそのままかかるため、人数が増えるほど「マイルよりも現金の燃油が重い」ことになります
予約開始日と、ファーストを取るコツ
予約開始日は次のとおりです(2026年11月3日時点・各社公式の案内)。
- JAL:搭乗日の360日前の午前0時(日本時間)
- ANA:搭乗日の355日前(出発日を含まず)の午前9時(日本時間)。往復は復路の搭乗日が基準で、往復同時の発券が条件
ANAの公式には「便によっては予約開始日に設定がない場合がある」と書かれています。座席そのものが限られているということです。
JALのファーストは、キャンセル待ちが可能です(公式に「ファーストクラスご利用時に限り可能」と記載)。ただし、指定した人数分の空席がないと、全員がキャンセル待ちになります。日ごとの予約開始日はANA・JAL特典航空券の予約開始日に、キャンセル待ちの考え方は特典航空券のキャンセル待ちにまとめています。
我が家(5人家族)の現実解
ここでは、経験談ではなく、公式の数字を我が家に当てはめた算術だけを書きます。私は妻と娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族の父です。
5人全員で北米・欧州のファーストに乗る場合、上の早見表のとおり必要マイルは750,000〜1,650,000、燃油だけで620,000円です。ここまでの条件を考えると、5人全員は現実的な計画になりません。
では、段階を分けて考えます。
- 夫婦2名だけファースト:ANA北米ローで300,000マイル+燃油248,000円、JAL北米ローで440,000マイル+燃油248,000円。娘3人は別の座席で、という考え方です。ただし、同じ予約として扱えるか、同じ便で別クラスを予約できるかといった運用は、公式で確認できておらず未確認です
- 1名分だけ「一度の体験」用に:往復150,000〜220,000マイル(北米ロー)+燃油124,000円。マイルを貯めた方が自分だけ乗る形です
- ファーストではなくビジネスで5人:必要マイルがぐっと下がります。5人分はANAのビジネスクラス記事やJALビジネスのロードマップが現実的です
- ビジネスで発券してからアップグレード:JALの国際線アップグレードやANAの国際線アップグレードも、別のルートとして検討できます。必要マイルは各記事でご確認ください
プレミアムエコノミーという中間の選択肢もあります。プレミアムエコノミーの特典航空券の記事に、必要マイルをまとめました。5人全員を上のクラスにしたい場合の入口として見てください。
子どもの年齢別のマイルや席の扱いは、今回の公式情報では確認できていません。JALの燃油が大人と小児で同額、というところまでが確認できた範囲です。幼児・小児のマイルは、公式でご確認ください。
ファーストを狙う前に確認したい注意点
ここだけは注意、という点を5つにまとめます。
- 座席数が少ない:各社公式サイトの機材案内で確認できたのは、ANAのB777-300ERの「THE Suite」が8席、JALのA350-1000のファーストが6席という数字です。5席を同じ日・同じ便・往復でそろえるのは、構造的にかなり厳しいと考えてください
- 必要マイルは変動する:表の数字は目安です。日程・空席状況で変わるとJALは公式に書いています
- JALの特典航空券PLUSはファースト対象外:JAL公式に明記されています。割安枠がない代わりに、PLUSでマイルが上がる心配もありません。PLUSの仕組みはJALの特典航空券PLUSを参照
- 燃油は12月に2027年分が発表される:1月以降の発券分は金額が変わる可能性があります。11〜12月と同額とは限りません
- 発券後の変更条件・払い戻し:これは各社の公式ページで確認してください。この記事では扱っていません
マイルの貯め方や、5人旅行でそもそも何マイルが必要かは、5人旅行の必要マイルにまとめています。ファーストは「貯まったら考える」くらいの距離感で、まずビジネスの現実性から見るのがおすすめです。

ANAアメックス・ゴールドをポイントサイト経由で申し込むという選択肢
これからANAのマイルをためはじめる方は、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードをポイントサイト「ハピタス」の案件ページ経由で申し込むと、条件を満たした場合にハピタスのポイント(1pt=1円相当)が付きます。ポイント数は時期により変わるため、現在のポイント数はハピタスの案件ページでご確認ください。ポイントサイト経由の申込は、公式の入会キャンペーンや紹介特典と併用できない場合があります。条件を見比べてお選びください。
※対象は初めて申し込む方です。同カードをお持ちの方、過去に同カードを申し込んだことがある方は対象外です。年会費・入会条件は公式サイトで、ポイントの条件は案件ページでご確認ください。特典航空券の予約・発券は、カードとは関係なくANA公式で行います。燃油サーチャージはマイルでは払えません。 ハピタス未登録の方は、登録画面で紹介コード QYMTVB を入力すると紹介経由の登録になります。
よくある質問
往復のマイルは片道の2倍ですか?
ANAは公式チャートが往復表で、片道は往復の半分です(北米のロー150,000なら片道75,000)。JALは片道表だけが公式に載っているため、往復は片道×2で計算しました。JALに往復の別設定があるかどうかは、私の調べた範囲では未確認です。
ANAとJALではどちらが安いですか?
オフシーズンのロー・レギュラーはANA、北米・欧州・ハワイのハイシーズンはJALのほうが必要マイルが少なくなります。ただし、ファーストの席が実際に取れるかは便次第なので、必要マイルだけでは決められません。
ファーストにJALの特典航空券PLUSは使えますか?
使えません。JALの公式に、特典航空券PLUSはファースト対象外と書かれています。
家族5人は同じ便に乗れますか?
JALの公式では、指定した人数分の空席がない場合、全員がキャンセル待ちになるとされています。ファーストは席数が少ないため、5席を同じ便で確保するのは難しいと考えるのが安全です。
燃油サーチャージはマイルで払えますか?
払えません。JALは公式に、マイレージバンクの国際線特典航空券でも同額の燃油を負担すると書いています。
まとめ
ファーストクラスの特典航空券は、往復1人で、JALが北米・欧州220,000〜280,000マイル、ANAが北米150,000〜300,000マイル・欧州165,000〜330,000マイルです。ロー・レギュラーはANA、ハイシーズンはJALが少なくなります。
2026年11〜12月発券分は、欧米行きで往復1人124,000円の燃油も別にかかります(JAL公式・ANAは報道ベース)。5人なら燃油だけで620,000円です。
5人全員でファーストに乗る計画は、マイルでも座席でも現実的とは言いにくく、まずは大人1〜2名、あるいはビジネスクラスでの5人旅行から考えるのが、結果的にいちばん実現しやすい形です。数字は変動するので、予約前に必ず公式の最新の表と空席照会でご確認ください。良いマイルライフを!
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