マイル攻略

【2026年10月】JAL国際線アップグレード特典は得?必要マイルと損益分岐

公開日: 2026年10月18日 更新日:

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特典航空券のビジネスクラスを探してみたものの、5席そろう日がない。キャンセル待ちを入れても回ってこない。かといって、家族5人分のマイルを貯め切るには何年もかかりそう……。そんなとき、「有償の航空券を買ってから、マイルでビジネスに格上げする」という手があるのをご存じでしょうか。

それがJAL国際線のアップグレード特典です。ただし、この特典には特典航空券で取った席は、事前に格上げできないという大きな落とし穴があります。さらに、対象になるのは予約クラスが限られた運賃だけで、たとえばハワイ線では、いちばん安い帯の運賃は対象に入っていません。

この記事では、2026年10月18日時点のJAL公式ページをもとに、必要マイル、対象運賃、申込方法を整理しました。そのうえで、「特典航空券でビジネス」と「有償航空券を買ってマイルで格上げ」のどちらが得かを、ホノルル線・5人家族の想定モデルで判断できるようにしています。

なお、国内線のファーストクラスの当日アップグレードは別の制度です。そちらはJAL国内線ファーストを家族で使う方法にまとめているので、国内線の話を探している方はそちらを先にどうぞ。

【結論】

  • ホノルル線の必要マイルは片道・1人あたりプレミアムエコノミー15,000/ビジネス25,000/ファースト30,000マイル。5人全員をビジネスに上げると往復250,000マイル
  • 特典航空券の席は事前に格上げできません。対象になるのも予約クラスが限られた運賃だけで、ハワイ線の最安帯は対象外です
  • 5人家族は親2人だけ(往復100,000マイル)か片道だけの格上げが組み立てやすいと考えています。損益分岐の考え方は本文で整理しました

目次

詳しく:全員ビジネスなら250,000マイル。5人家族は「親2人だけ」か「片道だけ」が現実的

結論から言うと、押さえておきたいのは次の5点です。

  1. 必要マイルは「上げ先のクラス」と区間で決まる。ホノルル線なら、プレミアムエコノミー(PE)15,000/ビジネス25,000/ファースト30,000マイル(いずれも片道・1人)
  2. 特典航空券で取った席は、事前にアップグレードできない。特典航空券でできるのは、JAL発券の国際線特典航空券に限り、搭乗当日に空港で申し込む形だけ(上位クラスに空席がある場合のみ)
  3. 対象になるのは、予約クラスが限られた運賃だけ。個人・団体の包括旅行運賃(いわゆるパッケージ型)や特殊割引運賃も対象外。ハワイ線の運賃表で見ると、最安帯の運賃は予約クラスの時点で対象外です
  4. 損得の分かれ目は「運賃本体の金額」と「1マイルの価値」。有償運賃の本体が、差のマイル数×1マイルの価値より安ければ、格上げが得になる可能性があります
  5. 5人全員をホノルル往復でビジネスに上げると250,000マイル。座席数も限られるので、親2人(往復100,000マイル)か片道だけ、という使い方が組み立てやすいと考えています

「特典航空券でビジネスを取る」ルートの家族向けの組み立て方は、JALマイルで家族ビジネスクラスに乗る5年ロードマップに整理しています。特典航空券で取れなかったときの次の一手として、この記事の内容を使ってもらえればと思います。

ここだけは注意してください。この記事の数字は、2026年10月18日時点のJAL公式ページの記載です。JALのマイル制度は改定されることがあります。申込の前には、必ず公式の必要マイル表で最新の数字を確認してください。


JAL国際線アップグレード特典とは?(国内線・特典航空券とは別物)

JAL公式の説明では、購入した航空券より、一つ上のクラスに搭乗できる特典です。対象はJALの国際線(JTA国際線を含む)です。

項目内容(JAL公式・2026年10月18日確認)
対象JAL国際線(JTA国際線含む)
内容購入済みの航空券より一つ上のクラスに搭乗
対象外国内線/他社運航のコードシェア便/他社便名で発券されたJAL運航のコードシェア便/上位クラスのない便
現金での差額払いできない
エコノミーからファーストできない(エコノミー→ビジネスとビジネス→ファーストを組み合わせた2段階アップグレードは不可)
往復・片道どちらも利用可。特典は区間ごと

押さえておきたいのは、アップグレード特典は「特典航空券」ではないことです。特典航空券はマイルだけで航空券を手に入れる制度ですが、アップグレード特典は有償の航空券を買ったうえで、追加でマイルを払う制度です。つまり、航空券代(現金)とマイルの両方が必要になります。

「現金で差額を払って上げる」ことはできません。マイルが足りなければ、格上げ自体ができない仕組みです。


必要マイル早見表(片道・1人・上げ先クラス別)

JAL公式の早見表は、日本発着の1区間(片道)あたりの必要マイルを、上げ先のクラスごとに載せています。往復で使うなら、この数字の2倍です。

区間プレミアムエコノミービジネスファースト
ソウル9,00012,000設定なし
上海・北京・香港・台北ほか9,00012,00025,000
グアム9,00012,000設定なし
マニラ9,00012,00025,000
バンコク・シンガポール・クアラルンプール・ジャカルタ・デリー・ベンガルール・ハノイ・ホーチミン15,00020,00035,000
ホノルル・コナ15,00025,00030,000
シドニー・メルボルン15,00025,00038,000
ドーハ15,00030,00045,000
北米(ロサンゼルス・サンフランシスコ・シアトル・シカゴ・ダラス・ニューヨーク・ボストン・サンディエゴ・バンクーバー)20,00030,00045,000
パリ・ロンドン・ヘルシンキ・フランクフルト20,00033,00048,000

(単位はマイル。JAL公式「国際線アップグレード特典 マイル早見表」、2026年10月18日取得)

この表の読み方で、気をつけたい点が3つあります。

  • 「エコノミーから」「PEから」といった、元のクラス別の列はありません。公式の表は、上げ先クラスごとの1つの数字だけです。「エコノミー発とPE発でビジネスへの必要マイルが違うのか」は、公式の表からは確認できませんでした。ネット上には元クラスごとの数字を書いた記事もありますが、公式の表と合わないので、この記事では採用していません
  • 小児・幼児も、大人と同じマイル数として表示されています。年齢による割引はないので、人数分のマイルを用意する前提で考えます
  • 機材によって、設定のないクラスがあります。PEやファーストがない便では、その行の数字は使えません

表にシーズン区分や更新日の表示はありません。外部の記事には、この表は2019年ごろから変わっていないと紹介するものもありますが、公式に更新日の記載がないため、この記事では「長く据え置かれているとみられる」程度にとどめます。

なお、これは日本発着の表です。米国・カナダなど海外在住者向けには別のページが用意されています。


対象運賃は予約クラスで決まる|最安運賃は使えない

次に、どの運賃なら格上げできるのかです。ここが、家族旅行の予約をする前にいちばん確認してほしい部分です。

対象になる予約クラス

JAL公式が示す対象は、運賃の名前ではなく予約クラス(アルファベット1文字)です。

上げたい組み合わせ対象の予約クラス
エコノミー → プレミアムエコノミーY・B・H・K
エコノミー・プレミアムエコノミー → ビジネスW・R・Y・B・H・K
ビジネス → ファーストJ・C・D・I

さらに公式は、「対象クラスでも対象外の運賃がある」としています。対象外として挙がっているのは、個人・団体の包括旅行運賃、特殊割引運賃、優待割引航空券、特典航空券などです。座席数にも限りがあります。

つまり、「パッケージツアーで買った航空券に、あとからマイルでビジネスに格上げ」は、基本的にできないと考えておいたほうが安全です。旅行会社の包括旅行運賃は、公式の対象外に挙がっています。

ハワイ線の運賃表で見ると

ハワイ線のJAL公式の運賃表を見ると、予約クラスと運賃の対応は次のとおりです。

運賃予約クラス
エコノミー Special/JAL MahaloQ・N・S・V・L・M・K・H
エコノミー FlexB・Y
エコノミー Special ZZ

アップグレード対象の予約クラス(エコノミー→PE/ビジネスならY・B・H・K)と見比べると、対象に入るのはFlexのB・Yと、Special/Mahalo帯のうちK・Hの2クラスだけです。Q・N・S・V・L・M・Zの運賃は、対象の予約クラスに入っていません。

ここから言えるのは、「いちばん安い帯の運賃では、格上げできない」ということです。

ただし、公式の運賃表から分かるのはここまでです。K・Hが運賃帯の中で高いほうなのか、いくらなのかは、公式の運賃表から確認できませんでした。購入前に、予約画面や運賃規則で、その運賃が格上げの対象かどうかを必ず確かめてください。迷ったら、JALに電話で問い合わせるのが確実です。


特典航空券でビジネスと、有償運賃+アップグレードはどっちが得?

ここが、この記事のいちばんの核心です。

先に確認です。特典航空券は、事前にアップグレードできません。 公式の注意事項では、対象外の航空券として特典航空券が挙げられています。特典航空券でできるのは、JAL発券の国際線特典航空券に限った搭乗当日の空港での申込だけで、1つ上のクラスにしか上がれず、上位クラスに空席がある場合のみです。

そのため、選択肢は次の3つに整理できます。

  • A:特典航空券でビジネスを取る(マイル+燃油・税)
  • B:有償の対象運賃を買って、マイルでビジネスに格上げする(現金の運賃+アップグレードのマイル+燃油・税)
  • C:特典航空券(エコノミー)を取って、当日空港で格上げに賭ける

損益分岐の考え方

AとBを比べるときの基本は、次の式です。

有償運賃の本体(燃油・税を除く)<(特典ビジネスのマイル − アップグレードのマイル)×1マイルの価値

この式が成り立つなら、Bの「有償運賃+アップグレード」のほうが得になる可能性があります。

燃油サーチャージと税金は、AでもBでもかかります。比べるのは、運賃本体(現金)と、マイルの差です。

JAL公式の特典航空券の必要マイル(基本マイル・片道・日本発着)と、アップグレードのビジネスの必要マイルとの差を並べると、こうなります。特典航空券の数字は、基本マイルです。JALの特典航空券の必要マイル早見表にも整理しているので、気になる区間があれば見比べてみてください。

区間(片道・1人)特典ビジネス(基本マイル)アップグレード(ビジネス)差のマイル
ソウル18,00012,0006,000
台北(羽田発着)26,00012,00014,000
香港26,00012,00014,000
バンコク40,00020,00020,000
シンガポール40,00020,00020,000
ホノルル43,00025,00018,000
シドニー45,00025,00020,000
ロサンゼルス・ニューヨーク55,00030,00025,000
パリ・ロンドン57,00033,00024,000
ヘルシンキ55,00033,00022,000

(バンコクは羽田・成田発のJL031/034以外の便の数字。台北は成田・関西・中部発着だと特典ビジネス24,000マイルで、差は12,000マイルです。JAL公式、2026年10月18日取得)

この差に「1マイルの価値」を掛けたものが、運賃本体の損益分岐です。1マイルの価値は人によって違うので、1円・1.5円・2円で置いてみます。

区間(片道・1人)差のマイル1マイル=1円1マイル=1.5円1マイル=2円
ソウル6,0006,000円9,000円12,000円
台北・香港14,00014,000円21,000円28,000円
バンコク・シンガポール・シドニー20,00020,000円30,000円40,000円
ホノルル18,00018,000円27,000円36,000円
ロサンゼルス・ニューヨーク25,00025,000円37,500円50,000円
パリ・ロンドン24,00024,000円36,000円48,000円

読み方の例です。ホノルル線で、1マイルを1.5円の価値と見るなら、「片道の運賃本体が27,000円より安い対象運賃」なら、特典ビジネス(43,000マイル)より、有償運賃+格上げ(25,000マイル)のほうが得になる計算です。逆に、運賃本体が27,000円より高ければ、特典ビジネスのほうが得になります。

ここで使う運賃は、「最安運賃」ではなく「格上げ対象の運賃」です。前の章のとおり、最安帯は対象外なので、現実に比べるのは少し高めの運賃になります。この運賃の金額は、この記事では確認できていません。予約画面に出ている対象運賃の本体を、上の表に当てはめて判断してください。

数字だけでは見えない落とし穴

損益分岐のほかに、次の点も頭に入れておいてください。

  • 特典ビジネスが基本マイルで取れる保証はありません。公式は「特典交換に必要なマイル数は、日程や予約時点の空席状況に応じて変動」としています。特典航空券PLUSを使うと、必要マイルは大幅に増えます
  • 格上げ側の座席数は、公開されていません。有償の席が取れても、上げ先に空席がなければ上がれません
  • 燃油サーチャージは、AでもBでも負担です。後ほど、最新の動きを整理します
  • Bには「上がれなくても飛べる」という安心感があります。マイルが引き落とされるのは、上位クラスの座席が確保できた時点です。つまり、上がれなかった場合にマイルが減ることはありません(有償運賃の代金は別にかかっています)
  • Bは有償航空券なので、搭乗でマイルが貯まります。積算は購入した運賃(格上げ前のクラス)が基準です。この分は上の損益分岐の式に入れていないので、Bに有利な上乗せ要素です

第3の選択肢「特典エコノミー+当日アップグレード」は割高

Cの、特典航空券のエコノミーを取って当日に空港で格上げする方法は、必要マイルが通常のアップグレード特典と同じです。ホノルル線で計算してみます。

  • 特典エコノミー20,000+PEへの格上げ15,000=35,000マイル(特典PEは30,000マイル)
  • 特典エコノミー20,000+ビジネスへの格上げ25,000=45,000マイル(特典ビジネスは43,000マイル。ただし、エコノミーから一気にビジネスへ上がれる場合の仮定です)

どちらの計算でも、最初から特典のPE・ビジネスを取るより、マイルが多く必要です。さらに空席があるかどうかは当日にならないとわかりません。公式は特典航空券の当日アップグレードを「1つ上のクラスのみ」としているため、エコノミーからビジネスまで一気に上がれるのかは、公式の記載からは判断できませんでした。家族連れで当日に賭けるのは、おすすめしにくいというのが、私の考えです。


申込方法・期限・変更と払い戻し

申込は搭乗の360日前から

項目内容(JAL公式・2026年10月18日確認)
受付開始搭乗の360日前の午前0時(日本時間)
締切(Web)出発の25時間前(出発地時間)
締切(電話)出発の24時間前(出発地時間)
申込単位往路・復路それぞれ。片道のみの申込も可
前提対象の航空券を購入済みであること。申込時点で必要マイルが口座にあること
申込者会員本人。全員分のマイルが、申込会員の口座から引き落とされる
マイルの引き落とし座席の確保(予約完了)の時点

360日前の午前0時というのは、特典航空券の予約開始(360日前の午前0時)と同じ起点です。ただし、航空券を先に買っていないと、申し込めません。

キャンセル待ち

上位クラスが満席でも、キャンセル待ちができます。

  • 受付は出発24時間前(出発地時間)まで。1区間につき1件のみ
  • 搭乗者全員分の空席がそろわないときは、待ちの扱いになる
  • FLY ONステイタス会員・JALグローバルクラブ会員は優先される
  • 席が確保された時点で、マイルが引き落とされる
  • 期限を過ぎたら、当日に空港で申し出る形

家族の席をまとめて確保するときの考え方は、JAL特典航空券を家族分取るコツでも整理しています。空席が出たときにどう動くかの参考になるはずです。

変更はできず、払い戻しは電話で

マイルの引き落とし後の変更はできません。変えたいときは、一度払い戻してから、あらためて新規に手配する形です。

項目内容
払い戻し未使用の場合のみ、マイルを元の口座に戻せる
手数料なし
受付コールセンター(Webでは不可)。期限は出発24時間前
注意払い戻し時点で有効期限が切れているマイルは戻らない
搭乗しなかった場合特典は無効になり、払い戻しもできない

また、購入後の航空券の変更は、Webではできず、JMBセンターでの対応になります。変更には航空券取扱手数料がかかります。

旅客税の差額は電話で支払う

旅客税は搭乗クラスで金額が違うため、差額を出発前に電話で支払う仕組みです。英国発・フランス発・マレーシア発は、別の税がかかる可能性もあります。差額の金額は、公式ページには書かれていません。


家族で使うときの注意(5人・小学生連れ)

5人家族で使うときの注意点を、公式の記載ごとに整理します。

  1. 申込は会員本人です。全員分のマイルが、申込した会員の口座から引き落とされます
  2. 使える人の範囲は、会員本人・配偶者・二親等以内の親族・義兄弟姉妹の配偶者です。他社のマイルとの合算はできません
  3. 家族のマイルの合算ができるのは、JALカード家族プログラムか、JALファミリークラブに登録している場合です。詳しい条件はJAL公式の利用条件ページで確認できます
  4. Webで手続きできないケースがあります。座席不要の幼児を含む場合、12歳未満の小児だけの場合、座席を使う幼児だけの場合、JALファミリーサービスを利用する場合などは、Webでは手続きできず、JALに問い合わせての手続きになります。5歳未満の子は、大人の同行者の予約が必要です
  5. 旅行会社で買った航空券で一部の搭乗者だけを格上げするなら、事前に旅行会社で予約を分けてもらう必要があります
  6. 海外発で、日本を経由して別の海外に向かう旅程(バンコク→ロサンゼルスなど)は、特典が2つ必要になります

家族連れにとって見落としやすいのは、4と5です。子どもだけで乗るわけではなくても、予約の組み方次第では、Webでは申し込めないことがあります。出発の25時間前の締切にも余裕を持って動けるよう、早めにJALへ相談するのが安全です。

もうひとつ気になるのが、「家族の一部だけ上げたときの座席の並び」です。親だけをビジネスに上げて、小学生2人をエコノミーに残す場合、子どもだけで離れた席になる場合の航空会社ルールは、公式の記載からは確認できませんでした。ここは事実ではなく、私の考えとして書きます。小さな子がいる場合は、全員が同じクラスに上がるか、全員が上がらないかのほうが、旅の動きは楽になると思います。


5人家族の必要マイル試算(想定モデル・ホノルル往復)

ここからは、読者想定モデル(5人家族)の試算です。体験談ではなく、公式の数字を当てはめた計算です。前提は次のとおりです。

  • 区間はホノルル往復(5人×往復=10区間)
  • 全員が格上げの対象運賃を購入済みで、上位クラスに空席がある
  • 数字は片道・1人の基本マイル。運賃・燃油・税は含まない
プラン計算必要マイル
全員ビジネスに格上げ25,000×10区間250,000
親2人だけビジネスに格上げ25,000×4区間100,000
全員PEに格上げ15,000×10区間150,000
親2人だけPEに格上げ15,000×4区間60,000
親2人が往路だけビジネス25,000×2区間50,000
(参考)特典航空券・全員ビジネス43,000×10区間430,000
(参考)特典航空券・全員エコノミー20,000×10区間200,000

全員で見ると、特典ビジネスとの差は180,000マイル(18,000×10区間)です。ここまでは、「マイルだけ」で比べた話です。

「現金」も含めて比べると

次に、現金も含めて比べてみます。比べるのは、この2つのプランです。

  • プランP:全員を特典航空券で取る。親2人はビジネス、子ども3人はエコノミー
  • プランQ:全員が有償の対象運賃を買い、親2人だけビジネスに格上げ
項目プランPプランQ
親2人(4区間)特典ビジネス 43,000×4=172,000マイル格上げ 25,000×4=100,000マイル+有償運賃
子ども3人(6区間)特典エコノミー 20,000×6=120,000マイル有償運賃
マイル合計292,000100,000
現金(運賃本体)なし5人10区間分

マイルの差は192,000マイルです。式にすると、5人10区間の運賃本体の合計が、192,000マイル×1マイルの価値より安ければ、プランQが得になる可能性があるということです。

1マイルの価値運賃本体の損益分岐(5人往復の合計)1人あたり(往復)
1円192,000円38,400円
1.5円288,000円57,600円
2円384,000円76,800円

運賃は、対象運賃の金額を予約画面で確認して当てはめてください。小児運賃が大人より安い場合は、その金額で合計を出します。なお、プランPは「ビジネス2席+エコノミー3席」の特典空席が同じ日にそろうことが前提です。空席がそろうかどうかも、判断材料に入れてください。

燃油サーチャージの動き

2026年10月15日にJALが発表した、2026年11月1日〜12月31日発券分の燃油特別付加運賃は、国土交通省への申請中です。報道(Travel Watch)によると、日本発・お一人様・片道1区間で、ハワイが38,500円(現行30,900円)、北米・欧州が62,000円(現行50,000円)です。大人と小児は同額で、座席を使わない2歳未満は対象外。特典航空券も同額を負担します。

2026年10月18日時点では申請の段階です。認可後の確定額は、JAL公式で確認してください。この燃油は、特典航空券(プランP)でも、有償運賃(プランQ)でも払うため、損益分岐の式には影響しません。ただし、申請額どおりに認可された場合、ハワイ線で5人往復(10区間)なら38,500円×10=385,000円(11〜12月発券分の目安)です。現金の負担としては、小さくない金額です。


マイルが足りない・上げ先が取れないときの代替

マイルを足す方法

マイルが足りないときは、まず口座のマイルの有効期限を確認してください。払い戻したときに、有効期限が切れたマイルは戻らないためです。期限を延ばす方法は、マイル有効期限の延命ルート大全に整理しています。

JALには、マイルをeJALポイントに交換して、国際線の有償航空券の運賃・燃油・税金の支払いに使う方法もあります。JALのアプリ案内では「10,000マイル=15,000ポイント(1ポイント=1円相当)」とされています。ただし、この記載は2023年10月時点のもので、交換レートは時期により変動するため、最新の条件はJAL公式で確認してください。交換後の取り消しはできません。

ハピタスとは? 経由するだけでポイントが貯まる仕組み(ハピタス公式紹介用素材)

家族のマイルを貯める入口として、JALカードを作るなら

アップグレード特典は、申込会員の口座から全員分のマイルが引き落とされます。家族のマイルを合算する方法の1つが、前述のJALカード家族プログラムです。JALカード CLUB-Aカード/CLUB-Aゴールドカード(VISA)は、ポイントサイト「ハピタス」の案件ページを経由して申し込むと、条件を満たした場合にハピタスのポイント(1pt=1円相当)が付きます。ポイント数は時期により変動します。現在のポイント数はハピタスの案件ページでご確認ください。ただし、ポイントサイト経由で申し込んだ場合、JALカードが実施する入会キャンペーンのキャンペーンマイルは対象外になります。公式の入会キャンペーンと見比べてからお選びください。

ハピタスでJALカード CLUB-A・CLUB-Aゴールドの案件を確認する

※対象は初めてJALカードを申し込む方です。既にJALカードをお持ちの方、過去にJALカードを持っていたことがある方(家族カードを含む)は対象外です。カード発行後3ヶ月以内に解約した場合や、SNSでJALカードに関する情報を拡散した場合も、ポイントが却下されることがあります。このボタンの案件はVISAブランドが対象です。年会費・入会条件は公式サイトで、ポイントの条件は案件ページでご確認ください。ハピタス未登録の方は、登録画面で紹介コード QYMTVB を入力すると紹介経由の登録になります。

FLY ONステイタス会員向けのマイルバック

FLY ONステイタスを持っていて、事前のキャンペーン登録をした人は、格上げした区間でマイルが戻ります。

項目内容(JAL公式・2026年10月18日確認)
対象搭乗時にFLY ONステイタスを保有し、事前にキャンペーン登録した人
対象の格上げエコノミー→PE、エコノミー・PE→ビジネス
還元1区間につき1,500マイル。搭乗の翌々月下旬ごろまでに積算
対象外ビジネス→ファースト、特典航空券利用時、空港当日のアップグレード
期間2027年3月31日搭乗分まで

1,500マイルは、25,000マイルの格上げに対しては、地味に効く程度です。ステイタスを持っている人だけが対象なので、「持っていれば登録を忘れずに」くらいの話として覚えておいてください。

ファーストへの格上げは、家族向けではない

ビジネスからファーストへの格上げは、J・C・D・Iというビジネスクラスの運賃を購入したうえで、ホノルルなら30,000マイル、北米なら45,000マイルが追加で必要です。家族5人で使うには負担が大きいというのが、私の考えです。ファーストクラスを特典航空券で狙う話は、JAL国際線ファーストクラスを家族で狙う方法にまとめています。

ANAとJALの比べ方

そもそもANAとJALのどちらにマイルを貯めるかで悩んでいる方は、ANAとJALのマイル、どっちがお得かを先に読むと整理しやすいと思います。


我が家(5人家族)の条件で判断するなら

ここは、私(5人家族の父)が、この制度を自分の家族の条件に当てはめて考えたときの話です。格上げ特典を使った体験談ではなく、公式の仕組みから判断した考え方として読んでください。

我が家は、私・妻・娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族です。ホノルル往復で考えるなら、私なら次の順に判断します。

  1. まず特典航空券でビジネスの空席を探す。 5席そろわなくても、親2人分だけならチャンスはあるかもしれません。子ども3人は特典エコノミーで取る、というプランPが組めるかを最初に確認します
  2. 取れなければ、対象運賃の金額を見て損益分岐に当てはめる。 運賃本体の合計が、192,000マイル×自分の1マイルの価値(先ほどの表)より安いなら、プランQを検討します
  3. 全員は上げない。 5人全員をビジネスにすると250,000マイルです。まず親2人だけ(往復100,000マイル)を考え、それでも重いなら、疲れが出る帰りの便だけにします
  4. 座席の並びの不安があるなら、無理に分けない。 小学生2人を別クラスに分ける判断は、座席の配置が確認できない以上、慎重に考えます

要は、「マイルをいちばん効率よく使う」より、「家族で無理なく乗れる形に収まるか」を優先する、ということです。


申込前のチェックリスト

  • [ ] 買おうとしている運賃の予約クラスが、対象(Y・B・H・Kなど)に入っているか
  • [ ] パッケージ型(包括旅行運賃)や、特殊割引運賃ではないか
  • [ ] 上げ先のクラスが、その便に設定されているか(機材により設定なしあり)
  • [ ] 口座のマイル残高が、全員分そろっているか。有効期限はいつか
  • [ ] 申込の締切(Web=出発25時間前、電話=24時間前)に間に合うか
  • [ ] 家族のマイルを合算するなら、家族プログラムの登録が済んでいるか
  • [ ] 幼児を含む・12歳未満のみの搭乗で、Webではなく問い合わせでの手続きが必要か
  • [ ] 旅行会社で買った航空券で一部の人だけ上げるなら、事前に予約を分けてもらったか
  • [ ] 変更はできない(払い戻しして取り直す)ことを理解しているか

よくある質問(FAQ)

Q1. エコノミーからファーストクラスに上げられますか?

できません。公式の利用条件で、エコノミー→ビジネスとビジネス→ファーストを組み合わせた2段階の格上げは不可とされています。現金で差額を払って1つ上げることも、できません。

Q2. 特典航空券でも、アップグレードできますか?

事前の申込はできません。 特典航空券でできるのは、JAL発券の国際線特典航空券に限って、搭乗当日に空港で申し込む形だけです。1つ上のクラスにしか上がれず、上位クラスに空席がある場合のみで、必要マイルは通常のアップグレード特典と同じです。座席を使わない幼児は、同伴する大人が同じ特典を使うときに限り、大人の10%のマイルとされています。

Q3. 子どもも、同じマイルが必要ですか?

JALの早見表は、小児・幼児も大人と同じマイル数としています。座席を使わない幼児を含む場合や12歳未満の小児のみの搭乗などは、Webでは手続きできないので、事前にJALへ確認してください。事前申込で、座席を使わない幼児に必要なマイル数は、公式ページからは確認できませんでした。

Q4. 払い戻したら、マイルは戻りますか?

未使用の場合のみ、手数料なしで元の口座に戻せます。受付はコールセンターで、期限は出発24時間前です。ただし、払い戻し時点で有効期限が切れているマイルは戻りません。また、搭乗しなかった場合は特典が無効になり、払い戻しもできません。

Q5. アップグレードしたら、マイルは多く貯まりますか?

貯まりません。積算は、購入した航空券の運賃(格上げ前のクラス)が基準です。


まとめ|全員は無理でも、親2人か片道だけなら手が届く

この記事のポイントを、もう一度まとめます。

  • JAL国際線のアップグレード特典は、購入済みの有償航空券を、1つ上のクラスに上げる特典。必要マイルは上げ先のクラスと区間で決まる(ホノルルはPE15,000/ビジネス25,000/ファースト30,000マイル、片道・1人)
  • 特典航空券は事前に格上げできない。対象は予約クラスが限られた運賃で、最安帯の運賃や包括旅行運賃は対象外
  • 損益分岐は、運賃本体<(特典ビジネス−格上げ)のマイル差×1マイルの価値。ホノルルなら差は18,000マイル
  • 5人家族でホノルル往復なら、全員ビジネスは250,000マイル。親2人(100,000マイル)か片道だけが組み立てやすい

「特典ビジネスが取れない」ときの現実的な次の一手として、この特典は選択肢になります。ただし、公式に確認できなかった点(運賃ごとの対象可否、格上げ側の座席数など)もあるので、申込前にJAL公式の条件と予約画面で確認してから進めてください。

参考になれば幸いです。良いマイルライフを!


出典と確認日(すべて2026年10月18日取得)

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