「ヒルトンのポイントって、確か12か月で消えるんじゃなかった?」「いや、マリオットと同じ2年だったような…」——ホテルポイントの有効期限を調べて、サイトごとに数字がバラバラで混乱したことはありませんか?
たとえば、夫はマリオットのカードでポイントを貯め続けているけれど、妻の口座や昔作ったヒルトンの口座には、いつか家族旅行で使うつもりの数千〜数万ポイントが寝たまま。夫婦で口座がバラバラの家庭ほど、「気づいたら失効していた」が地味に痛いのがホテルポイントです。
私は妻と娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族です。この記事は、私が失効させた・延命したという体験談ではなく、2026年10月18日時点で各社の公式規約を読み直して整理したものです。ただしハイアットだけは公式ページの本文を取得できなかったため、確認の範囲を後半の節で正直に書いています。
結論から言うと、期限はマリオット・ヒルトン・ハイアットが24か月、IHGだけが12か月。そして家族ならではの落とし穴が3つあります。
航空会社のマイルの期限は別の話なので、そちらはマイルの有効期限と延長テクニックまとめやマイルの延命ルート大全をどうぞ。4チェーンそのものの優劣はホテルポイント4チェーン比較(ピラー記事)で整理しています。
【結論】
- 期限はマリオット・ヒルトン・ハイアットが24か月、IHGだけ12か月(IHGはシルバー以上なら資格が維持されている限り失効しない)。「ヒルトンは12か月」は古い情報です
- 延命の基本は、宿泊とカード決済。ポイントの譲渡・受領は延命になりません(マリオットは規約で明記)
- 家族カードの利用分は本会員の口座に入り、配偶者の別口座は延びません。残高が少ない休眠口座は、放置が合理的な場合もあります
- 無料宿泊特典(サーティフィケート)は、ポイントとは別の期限で消えます
目次
詳しく:期限は「24か月が3チェーン、IHGだけ12か月」。延びるのは宿泊とカード決済が基本
まず4チェーンの早見表です。
| マリオット(Marriott Bonvoy) | ヒルトン(Hilton Honors) | IHG(IHGワンリワーズ) | ハイアット(ワールド オブ ハイアット) | |
|---|---|---|---|---|
| 期限 | 24か月アクティビティなしで全ポイント失効 | 連続24ヵ月ご利用なしで失効 | 12か月以上「獲得」「交換」なしで失効(クラブ会員) | 連続24か月ご利用なしで失効 |
| 上級会員の例外 | 規約上の例外はライフタイムエリートのみ | 規約を確認した範囲では例外の記載なし | シルバー以上は、資格が維持されている限り失効しない | 公式本文で確認できず(断定しない) |
| 失効後 | 元に戻せない | 英語規約は「取り戻せない」。日本語ページには復活の案内もあり、条件は非公開 | 公式で確認できず | 戻せない(会員資格は継続) |
| 長期の無活動 | 5年連続で資格を維持できないと、アカウント無効化もありうる | 5年後、除名されうる | — | — |
(出典:各社の公式規約・ヘルプ。2026年10月18日取得。ハイアットは公式ドメイン内の検索抜粋で確認)
この表から読み取れる、家族向けの要点は次の5つです。
- 期限は24か月が基本、IHGだけ12か月。「ヒルトンは12か月」は古い情報です
- 延命の基本は、宿泊とカード決済。年に1回は口座を動かす、という発想が一番ラクです
- ポイントの譲渡・受領は、延命になりません(マリオットは規約で明記)
- 家族カードの利用分は、本会員の口座に入ります。配偶者の別口座は延びません
- 残高が少ない休眠口座は、放置が合理的な場合もあります(後半で想定値で計算します)
期限ルールは変更されることがあります。ヒルトンのように、過去に短い期限だった時期があるとする二次情報も見つかります。必ず公式で最新を確認してください。
-

-
【2026年最新】家族のホテルポイントを1つに集める方法|マリオット・ヒルトンの譲渡ルールと「年10万ポイントの壁」
家族それぞれに散らばったホテルポイントを1つに集める方法を、マリオット・ヒルトン・ハイアット・IHGの公式規約ベースで整理。年間上限と回数制限、入会30日・90日の待機ルール、そして集めても泊まれない「第二の壁」まで解説します。
続きを見る
-

-
【マリオット派が比較】マリオット/ヒルトン/IHG/ハイアット 家族のホテルポイントどれが正解?2026
【マリオット派が比較】マリオット/ヒルトン/IHG/ハイアット 4大ホテルチェーン家族旅行ポイントを2026年最新版で徹底比較。還元率・無料宿泊・家族対応・ステータス取得まで全項目で解説。
続きを見る
では、チェーンごとに見ていきましょう。
ホテルポイントの有効期限|4チェーンの期限と上級会員の例外
マリオット:24か月。「獲得」「交換」「購入」のどれかで延びる
マリオットの規約には、「会員アカウントで24か月にわたってアクティビティ実績がなかった場合、ポイントはすべて失効」とあります。24か月に1回でも、獲得・交換・購入のいずれかがあれば時計はリセットされます。
公式の説明ページで「獲得」として挙げられているのは、次のようなものです。
- 有料宿泊
- ホテルでの飲食・ゴルフなどの付随料金
- 対象のMarriott Bonvoyクレジットカードによる購入
- ポイントの購入(1,000P単位)
- マイルとポイントの相互変換
意外と見落とされるのが、宿泊しなくても付随料金(飲食など)で延びると読める点です。対象施設や条件は公式で確認が必要ですが、「泊まらなくてもレストランで使えば動く」というのは地味に効く話です。
日本のマリオットのアメックスについては、規約の対象カード一覧と獲得ページの記述を突き合わせると、決済が延命の対象になると読めます。ただし「日本のアメックス決済が延命になる」と名指しした一文までは確認できていません。確実性を求めるなら、ポイント加算の履歴をアカウント画面で確かめてください。カードの仕様そのものはマリオットアメックス・プレミアムの解説記事にまとめています。
上級会員の例外は、規約上はライフタイムエリートだけです。ゴールドやプラチナでも、それだけで失効を防げるという記載は見当たりません。ライフタイム条件はシルバーで250泊+シルバー以上5年、ゴールドで400泊+7年、プラチナで600泊+10年と重く、一般的な家族旅行の延長で届く逃げ道ではありません。しかもこの扱いは「現在は」という但し書き付きで、将来変わる余地があります。
ヒルトン:連続24ヵ月。4つの行動のどれかで延びる
ヒルトンの規約(§17)では、連続する24ヵ月間に次のいずれもなければ、累積ポイントは没収され、会員は除名されうるとされています。
- 参加ホテルでの宿泊
- ヒルトンまたは第三者経由のポイント獲得(ヒルトン提携クレジットカードを含む)
- ポイント購入
- Giving Back(寄付)
没収されたポイントは取り戻せない、とも書かれています。購入の最低単位や寄付の最低額、円建ての価格は今回公式で確認できていないので、ここでは書きません。金額が気になる方は、ヒルトン公式の購入・寄付ページで確認してください。
上級会員の例外は、私が読んだ範囲の規約には見当たりませんでした。ゴールドでもダイヤモンドでも、「ステータスがあるから消えない」とは書かれていません。
ここで注意したいのが、ポイントのプーリング(合算)や譲渡は、延命の行動としては列挙されていないことです。「家族でポイントを合算したから安心」とはならない点に気をつけてください。ヒルトンのポイントの使い方はヒルトンのポイント宿泊の効率術で整理しています。
IHG:クラブ会員は12か月。シルバー以上は失効しない
4チェーンの中でいちばん期限が短いのがIHGです。規約(最終更新2026年6月24日)では、「獲得」または「交換」の取引が12か月以上ないとポイントが失効するとされています。
一方で、「エリートメンバーのポイントは、エリートレベルの会員資格が維持されている限り失効しません」とも明記されています。つまりシルバー以上のステータスがあれば、12か月ルールを気にしなくていいのがIHGの特徴です。
ここも落とし穴が1つあります。IHGのクレジットカード保有者向けの「年1泊」特典を使っても、「獲得」「交換」とはみなされません。そもそも日本在住者はこのカードの対象外です(詳しくはIHG「4泊1泊無料」の記事)。
ポイントの貯め方・使い方はIHGポイント完全ガイドに、ANAとの提携でシルバー以上に届く可能性はANA×IHG提携の記事にまとめています。
ハイアット:連続24か月。会員資格は継続、ポイントだけが消える
ワールド オブ ハイアットは、連続24か月アカウントのご利用がないと、その時点で全ポイントが失効するとされています。会員資格は継続し、失効したポイントは戻せません。
ただしハイアットの公式規約は、本文を直接取得できませんでした(アクセス制限)。公式ドメイン内の検索抜粋で確認できたのは、上の期限と失効後の扱いまでです。何が「ご利用」に数えられるのか、グローバリストなど上級会員に例外があるのかは、この記事では断定しません。ハイアットに少額のポイントがある方は、公式の規約ページで確認してください。
日本で発行されているハイアット提携カードは見当たらないため、「カード決済で自動的に延びる」という前提は置きにくいチェーンです。
「延命になる」「ならない」を規約の文言で仕分ける
ネットには「これをやれば延びる」という話が山ほどあります。でも、公式の文言で確認できるものと二次情報にとどまるものは分けて考えたいところです。
| 行動 | マリオット | ヒルトン | IHG | ハイアット |
|---|---|---|---|---|
| 宿泊してポイントを獲得 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ポイントで特典宿泊を予約(交換) | ○ | 宿泊を伴えば○ | ○ | ○(二次情報) |
| 提携カードの決済 | ○(対象カード) | ○(提携カードを含む) | 日本在住者は対象カードなし | 日本では提携カードが見当たらない |
| ポイントの購入 | ○ | ○ | 要確認(公式の明記なし) | 要確認 |
| 航空マイルとの相互変換 | ○ | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
| ポイントの譲渡・受領 | ×(規約で対象外と明記) | 列挙なし(当てにしない) | 要確認 | 要確認 |
| 特典予約のキャンセル | 当てにしない(失効後にキャンセルすると、そのポイントは失効対象) | 列挙なし | ×(二次情報) | ×(二次情報) |
| 寄付 | 要確認(日本で使えるか不明) | ○(Giving Back) | 要確認 | 要確認 |
「○」は公式規約の文言から読み取れるもの、「要確認」は今回公式で確認できなかったものです。「二次情報」と書いたものは、海外ポイント系メディアなどの説明をもとにしており、公式の確認は取れていません。
この表で押さえたいのは3点です。
1. 譲渡・受領は延命になりません。 マリオットの規約は「ポイントのギフト・譲渡、およびギフト・移行によるポイントの受領」を活動に数えないと明記しています。家族間でポイントを移しても、受け取った側の期限が延びる保証はありません。家族間の譲渡ルールそのものは家族のホテルポイントを1つに集める方法で解説しているので、ここでは細則を繰り返しません。
2. 「予約してすぐキャンセル」の裏技は、勧めません。 マリオットの規約では、失効前に交換済みのアワードは失効後も有効ですが、失効後にそのアワードをキャンセルするとポイントは失効対象になります。IHGとハイアットも、二次情報ではキャンセルは延命に数えないとされています。公式に根拠のない抜け道に、家族の大事なポイントを預けるのはやめておきましょう。
3. 購入は、チェーンによって確度が違います。 マリオットは「購入」が活動として明記されています。ヒルトンも規約の4つの行動に入っています。一方IHGは、規約が「獲得」「交換」しか列挙していません。二次情報には「購入完了時にアクティビティが記録される」という説明がありますが、公式の明記はないため、IHGで確実に延ばしたいなら宿泊が一番確かです。
IHGのポイントを確実に動かすなら、公式サイトでの宿泊予約
クラブ会員のIHGポイントは、12か月以上「獲得」「交換」がないと失効します。いちばん確かな延命は、宿泊してポイントを獲得することです。ポイントが付く予約かどうかは予約経路やレートで変わることがあるため、ポイントを付けたい予約は、IHG公式サイトで会員番号をひもづけて予約するのが確実です。
※ポイントの獲得条件は、予約するレートやホテルによって異なります。予約前に、その予約がポイント獲得の対象かを公式でご確認ください。シルバー以上のエリート会員は、資格が維持されている限りポイントは失効しません(IHG会員規約・2026年6月24日最終更新)。
無料宿泊特典(サーティフィケート)は別時計。ポイントを延命しても消える
ポイントの期限を守っても、無料宿泊特典は別の時計で動いています。ここを混同すると、いちばんもったいない失い方をします。
| チェーン | 無料宿泊特典の期限 | 補足 |
|---|---|---|
| マリオット | 発行日から1年 | 譲渡・有効期限の延長・ポイントへの変換はできない。アメックスのカード特典も発行日から12か月 |
| ヒルトン | 原則、発行から1年 | 短い期間の特典は、特典自体に期間が表示される。失効前に交換済みの特典は有効。アメックスのウィークエンド無料宿泊も発行から1年(金・土・日のいずれか1泊) |
| IHG | 日本在住者はカード由来の無料宿泊証書の対象外 | ポイントで予約したリワードナイトは「予約」であり、証書ではない |
| ハイアット | 種類によって異なる | 日本からの利用でどの種類を手にするかは、この記事では確認できていない |
カード特典の無料宿泊は、獲得条件が改定される場合があります。これから特典を狙う方は、アメックス公式で最新の条件を確認してください。
つまり、「ポイントは24か月ある」と安心していても、証書は1年で消えるのが現実です。使い方はマリオット無料宿泊特典の使い方完全ガイドと無料宿泊特典を家族で最大化する記事を参考にしてください。
夫婦で別口座を持つ家族の落とし穴3つ
ここからが、家族ならではの話です。見落としやすい落とし穴が、実は3つあります。
落とし穴1:家族カードの利用分は、本会員の口座に入る
マリオットのアメックスの公式案内によると、家族カードの利用分も含めて、ポイントは月に一度、基本カード会員のMarriott Bonvoyアカウントに自動加算されます。家族会員が自分のBonvoyアカウントでポイントを受け取る仕組みは、確認できませんでした。
つまり、夫が本会員で妻が家族カードの場合、妻自身のBonvoyアカウントは、カードを使っても延びません。妻の口座に数千ポイントが寝ているなら、別の手段が必要です。
加算は月に一度なので、失効の直前の月に慌てて決済しても、間に合わない可能性があります。余裕を持って動かしましょう。
なお、ヒルトンのアメックスの家族カード分がどの口座に入るかは、今回確認できていません。こちらも公式で確かめてください。
落とし穴2:譲渡・受領では延びない
前の節のとおり、マリオットはポイントの受領を活動に数えません。「妻の口座から夫の口座へ寄せる」のは、ポイントを使える口座に集める手段にはなっても、妻の口座の時計を延ばす手段ではありません。集約を考えるなら、失効の前に動かすのが原則です。譲渡の条件や上限は、前の節で紹介した記事と各社の公式で確認してください。
落とし穴3:子ども名義の口座は、前提にしない
「子どもの名義で口座を作って分散させれば…」と考える方もいるかもしれませんが、この記事では前提にしません。
- ヒルトンは、規約で成年のみ入会可とされています(日本の成年は18歳)
- アメックスの家族カードは、原則として18歳以上が対象です
我が家の中学生・小学生の娘たちも含め、小さな子どもは口座を持てない前提で考えるのが安全です。家族でポイントを守る単位は、大人の口座です。
休眠口座のホテルポイントは延ばす?放置する?判断フロー(5人家族の想定モデル)
では、実際に口座ごとに何をすればいいのか。判断フローにしてみます。
これは想定モデルです。 数字は説明のために置いたもので、私の実際の保有状況や実績ではありません。
想定モデル:夫婦2人で4つの口座
| 口座 | 状態(想定) | 方針の考え方 |
|---|---|---|
| 夫のマリオット | アメックスの本会員カードで毎月決済。常に動いている | 何もしなくてよい(ただし反映履歴は時々確認) |
| 妻のマリオット | 12,000P休眠。最後の動きから約20か月 | 失効まであと数か月。残高が大きいので延ばす価値を検討 |
| 夫のヒルトン | 3,000P休眠 | 宿泊予定があれば自然に延びる。なければ後述の分岐で判断 |
| 妻のIHG | クラブ会員で1,200P休眠。最後の動きから約8か月 | 12か月ルールなので、残り約4か月。少額なので放置も選択肢 |
ステップ1:口座ごとの「最終アクティビティ日」を書き出す
まず、4つの口座それぞれの最終アクティビティ日を調べ、マリオット・ヒルトン・ハイアットは+24か月、IHGは+12か月で失効日を計算し、カレンダーに入れます。
マリオットでは、失効日がアカウント画面で確認できるとする二次情報があります(公式での確認はできていません)。ヒルトンやIHG、ハイアットで画面に失効日が出るかは確認できていないので、最終アクティビティ日から自分で計算するのが確実です。
ステップ2:失効まで半年以上あるなら、慌てない
失効まで半年以上あるなら、まず次の宿泊予定や、カード決済で自然に動くかを確認します。
- 近く泊まる予定がある → 宿泊のポイント獲得で延びます。ポイントが付く予約になっているか、予約前に確認しましょう
- 口座を動かすカードがある → ただし家族カードは本会員の口座に入る点に注意
ステップ3:延ばすコストと、残高の価値を比べる
宿泊も決済もない口座は、「ポイント購入」で延ばす手があります。ここでマリオットを例に、想定値で計算します。
- マリオットのポイント購入は1,000P単位で、1,000Pあたり12.50米ドル(規約)。購入ポイントはエリート資格のクレジットにならず、返金不可
- 想定為替を1米ドル=155〜160円とすると、1,000Pの購入は約1,940〜2,000円(カードの海外事務手数料は含めない)
- 当サイトのマリオット1Pの価値の目安は0.7円/P
計算の前提は3つです。①延ばさなければ、残高は丸ごと失効する。②購入した1,000Pは残高に上乗せされる(約700円分の価値)。③購入は最低1,000P単位なので、延命コストは最低でも約2,000円。
この前提で、休眠口座の残高の価値と延命コストを比べると、損益分岐は次のようになります。
| 休眠口座の残高(マリオット) | 考え方 |
|---|---|
| 約1,900P未満 | 購入ポイント自体の価値(約700円分)を差し引いても、延命コストのほうが大きい → 放置が合理的 |
| 約1,900〜2,900P | 購入分の価値をどう見るかで分かれる。宿泊・カードで無料で延ばせるならそちらを優先 |
| 約2,900P以上 | 購入全額をコストと見ても残高の価値が上回る → 延ばす価値あり |
(計算の根拠:購入約2,000円÷0.7円=約2,860P。購入分の価値を引く場合は、(2,000円−700円)÷0.7円=約1,860P。いずれも想定為替と当サイト基準値による試算で、実際の価値は使い方で変わります)
想定モデルの妻のマリオット12,000Pなら、残高の価値は約8,400円相当。購入コストの2,000円を大きく上回るので、延ばす価値があると判断できます。一方、IHGの1,200Pのように、残高が少ない口座は放置も合理的です。
購入するなら、セール時のほうが1ポイントの単価が下がります。判断基準はマリオットのポイント購入セールの記事が参考になります。
ヒルトンについては、1ポイントの価値の目安や購入価格をこの記事では確認していないので、同じ計算はしません。ただしヒルトンは、規約上、24ヵ月無活動だと会員の除名もありうるとされています。ステータスや口座そのものを残したいなら、少額でも何かの形で動かす価値があります。
ステップ4:延ばす方法を選ぶ
延ばすと決めたとき、選択肢は大きく3つです。
- 購入:いちばん手軽。マリオット、ヒルトンは規約で明記
- 宿泊・付随料金:次の旅行で自然に延ばす。マリオットは飲食などの付随料金も獲得として列挙
- マイルとの相互変換(マリオット):規約上は活動に数えられます。レートと条件はマリオットポイント→マイル移行ガイドを参照
「集約」は4つ目の選択肢として考えられますが、延命ではなく使い道を一本化する手段です。失効前に、各社の公式で譲渡の条件を確認してから動いてください。
やりがちな失敗
最後に、家族のポイント管理でやりがちな失敗をまとめます。
- 古い記事の数字を信じる:検索すると、数年前の記述のまま「ヒルトンは12か月」「ハイアットは18か月」「IHGは期限なし」とするページが見つかります。2026年10月18日時点の公式規約では、ヒルトンは連続24ヵ月、ハイアットは連続24か月、IHGは12か月です
- 「予約してキャンセル」の裏技に頼る:マリオットは失効後のキャンセルで無効と明記。公式に根拠のない抜け道は避けましょう
- 失効後に「ポイントを戻す」に頼る:ヒルトンの日本語ページには復活の案内がありますが、英語規約は「取り戻せない」としています。条件も手数料も公開されていないため、当てにしないのが安全です
- 無料宿泊特典の期限切れ:ポイントは24か月でも、証書は1年で消えます
- 配偶者の口座が家族カードで延びると思い込む:加算先は本会員の口座です
- 長期無活動でアカウントごと失う:マリオットは5年連続で資格を維持できないと無効化されうる、ヒルトンは5年後に除名されうるとされています
この記事で確認できたこと・できなかったこと
最後に、確認の範囲を正直に整理します(すべて2026年10月18日取得)。
| チェーン | 確認方法 | 注意 |
|---|---|---|
| マリオット | 日本語の公式規約・ポイント失効ページ・FAQ・ライフタイムの案内を取得 | 日本のアメックス決済が延命になると名指しした一文は未取得 |
| ヒルトン | 英語の公式規約(§17・§10)を取得。日本語ヘルプは検索抜粋 | 規約の末尾部分は未確認。「ポイントを戻す」の条件は非公開 |
| IHG | 公式の会員規約(最終更新2026年6月24日)を取得 | ポイント購入が「獲得」に入るかは公式の明記なし |
| ハイアット | 公式ドメイン内の検索抜粋のみ(本文は取得不可) | 活動の一覧とグローバリストの例外は未確認 |
| アメックス | 公式ページの検索抜粋 | 家族カード分の加算先(マリオット)を確認 |
この記事の「未確認」と書いた部分は、公式で確認できた時点で更新します。重要な判断の前には、必ず各社の公式ページをご確認ください。
よくある質問
Q1. ポイントの失効日はどこで確認できますか?
マリオットは、ログイン後のアカウント画面で確認できるとする二次情報があります(公式での確認はできていません)。ヒルトン、IHG、ハイアットは、画面に失効日が出るかを確認できていません。最終アクティビティ日から自分で計算し、カレンダーに入れるのが確実です。
Q2. 上級会員なら、ポイントは失効しませんか?
チェーンによって違います。IHGはシルバー以上なら、資格が維持されている限り失効しません。マリオットは規約上の例外がライフタイムエリートのみ、ヒルトンは規約を確認した範囲で例外の記載なし、ハイアットは未確認です。
Q3. マリオットのアメックスを持っていれば、何もしなくていいですか?
規約上は、対象カードの決済が「獲得」として数えられると読めます。ただし、ポイントが加算されるのは本会員のアカウントです。家族カードを持つ配偶者の別口座は、これでは延びません。カードを使わなくなった場合は、時計が動かなくなる点にも注意してください。
Q4. 失効したポイントは戻せますか?
マリオットは元に戻せません。ヒルトンは、日本語ページに復活の案内がある一方、英語規約は取り戻せないと記載していて、条件は非公開です。ハイアットも戻せないとされています。IHGは公式で確認できていません。戻せる前提で放置しないのが安全です。
Q5. 無料宿泊特典の期限はどうなりますか?
マリオットは発行日から1年で、延長・譲渡・ポイントへの変換はできません。ヒルトンも原則、発行から1年です。ポイントの24か月とは別の時計で動きます。
まとめ:まず「口座ごとの最終アクティビティ日」を書き出そう
ホテルポイントの有効期限を、2026年10月18日時点の公式情報でまとめると、次のとおりです。
- マリオット:24か月。獲得・交換・購入で延びる。譲渡・受領は対象外
- ヒルトン:連続24ヵ月。宿泊・獲得・購入・寄付で延びる。没収後は取り戻せない
- IHG:クラブ会員は12か月。シルバー以上は、資格が維持されている限り失効しない
- ハイアット:連続24か月。会員資格は継続、ポイントだけが消える(活動の詳細は要確認)
- 無料宿泊特典:マリオットは発行から1年、ヒルトンも原則1年。ポイントとは別の時計
そして、行動はたった1つ。夫婦それぞれの口座について、最終アクティビティ日を一度書き出して、失効日をカレンダーに入れることです。それだけで、「気づいたら消えていた」はほぼ防げます。残高が少ない口座は、放置という選択肢もあります。
ルールは変更されることがあります。大事な判断の前には、各社の公式ページで最新の条件を確認してください。この記事が、ご家族のポイントを守る参考になれば幸いです。良いマイルライフを!