
年末年始や春休みの5人分をJALで検索したら、基本マイルの席は満席。代わりに出てくる「特典航空券PLUS」を見て、手が止まったことはありませんか? 1人片道でも大きな数字なのに、5人の往復なら10区間分。「基本は95,000マイルのはずなのに、いくらになるんだ?」とモヤっとしますよね。この記事では、JAL公式の上限表をもとに、5人家族の往復で「最大いくらまで膨らむか」を計算し、PLUSが出たときの判断フローと避け方まで整理しました。
【結論】
- PLUSは、基本マイルの席が無いときに追加マイルを払って予約できる制度です。公式の表は「最大」で、実際の必要マイルは便・予約時点で変わります。上限まで必ず上がるわけではありません
- 5人全員満額の往復で上限を計算すると、国内線の4路線で基本マイルの約4.3〜5.4倍です(想定モデル。東京—那覇は95,000→最大490,000マイル、石垣・宮古は105,000→最大570,000マイル)。国内線は2026年10月1日発券分から上限が上がっています(基本マイルは据え置き)
- PLUSが出たら、日程・空港・クラスの選び替えや、現金運賃・どこかにマイルとの比較で決めます。5席同時の加算が人数で変わるかは公式に明記がないので、5名を指定した便選択画面で確認してください
PLUSが出る前の「待てない」事情と、PLUSの代わりの出口は、先にこの2記事で押さえておくと話が早いです。
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目次
詳しく:JAL特典航空券PLUSは何が違うのか

JAL公式の説明を、かみ砕くとこうなります。
一番マイル数の少ない「基本マイル数」で予約できる席に空きがない場合は、予測残席に応じて変動する追加マイルを払うことで予約できる
これが「特典航空券PLUS」です。国内線・国際線のどちらにもあり、小児や、座席が必要な同伴幼児も大人と同じマイルがかかります。5人家族なら、全員ぶんが同額で計算されるということです。
- 国内線:普通席・クラスJ・ファーストが対象です(クラスJやファーストが無い路線・便・機材もあります)。国内線へのPLUS導入は2023年とされています
- 国際線:エコノミー・プレミアムエコノミー・ビジネスが対象で、ファーストは対象外です。導入は2018年12月と報じられた制度です
- 公式の表の数字は「最大」:国際線の表には「基本マイル数に追加マイルを加えた合計=PLUS利用時の最大マイル数」とあります。表に書かれているのは上限であって、いつもその金額になる、という意味ではありません
ここだけは注意してください。「予測残席」が何を指すのか、公式ページに定義の説明は見当たりません。ブログには「最終的な混み具合の予測値」といった解釈も出ていますが、公式の言葉ではないので、この記事では採用しません。
| 状況 | 国内線 | 国際線(ファースト以外) |
|---|---|---|
| 基本マイルの席がある | 基本マイルで予約 | 基本マイルで予約 |
| 基本マイルの席が無い | PLUS(追加マイル)で予約 | PLUS(追加マイル)で予約 |
| キャンセル待ち | できない | できない(ファーストだけは可) |
国内線にキャンセル待ちが無い以上、「待つ」代わりに「PLUSを払うか、別の手を探す」の二択に近くなります。ここがPLUSを避けたい家族ほど悩ましい理由です。
5人家族だとどこまで膨らむ?基本マイルとPLUS上限を並べて計算
ここがこの記事の芯です。以下はすべて想定モデル(大人2・小児3・全員満額、往復、全員が同じ条件の上限)で計算した「天井」です。実際に表示される額ではありません。
国内線(普通席)の5人往復=10区間分
2026年10月1日発券分からの上限(公式の片道・1人あたりの金額)で計算しました。
| 路線(ゾーン) | 基本マイル(片道・1人) | 基本の往復5人 | PLUS上限(片道・1人) | 上限の往復5人 | 基本との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京—大阪(C) | 6,500 | 65,000 | 28,000 | 280,000 | 約4.3倍 |
| 東京—札幌・福岡(E) | 8,500 | 85,000 | 43,500 | 435,000 | 約5.1倍 |
| 東京—那覇(F) | 9,500 | 95,000 | 49,000 | 490,000 | 約5.2倍 |
| 東京—石垣・宮古(G) | 10,500 | 105,000 | 57,000 | 570,000 | 約5.4倍 |
(JAL公式「国内線特典航空券の必要マイル数」、2026年10月18日取得。単位はマイル。東京は羽田・成田、大阪は伊丹・関西・神戸の括りです)
東京—那覇なら、基本マイルで取れれば往復5人で95,000マイル。それが全員PLUSの上限だと490,000マイルです。差額の395,000マイルは、「基本マイルの席が1席も無い便ばかりを、上限で引いた場合」の数字だと読んでください。
基本マイルの全路線の表は、JAL特典航空券の必要マイル数一覧に譲ります。この記事では、PLUSと並べる行だけを抜き出しています。
国際線(エコノミー)の5人往復=10区間分
国際線は公式の表が日本発着の片道です。片道の金額に5人と往復(2)を掛けた単純計算にしました。
| 路線 | 基本(片道・1人) | 基本の往復5人 | PLUS最大(片道・1人) | 最大の往復5人 |
|---|---|---|---|---|
| ソウル | 7,500 | 75,000 | 61,000 | 610,000 |
| 香港 | 11,000 | 110,000 | 100,000 | 1,000,000 |
| シンガポール | 13,000 | 130,000 | 105,000 | 1,050,000 |
| ホノルル | 20,000 | 200,000 | 137,000 | 1,370,000 |
(JAL公式「国際線特典航空券の必要マイル数」、表の更新日は2026年4月16日、2026年10月18日取得)
ただし、往復で予約したときのPLUS表示が、片道ごとの合算になるのかどうかは、公式に記載が見当たりませんでした。上の表は単純計算の天井であり、予約画面の合計と一致する保証はありません。
この数字の読み方
- 上限であって、表示額ではない:公式が示すのはPLUS利用時の最大マイルです。上限まで必ず上がるとは限りません。かといって「たいてい半分で収まる」と言える根拠もありません。上限までのどこに着地するかの分布は、公式にも出ていないからです。算術の例として、東京—那覇が仮に上限の半分でも245,000マイルで、基本の約2.6倍です(典型値ではなく計算例です)
- 申込時点で、必要マイルが口座にあること:国内線の特典は、申込時点で必要マイルが口座に入っている必要があります。5人分の上限ケースは、家族のマイルを合算しても現実的でない水準になることがあります。合算の方法はJALカード家族プログラムの使い方にまとめています
- PLUSの表示額は「物差し」として使う:表示額は、そのまま払う金額と決めつけず、現金運賃や代替案と比べる材料にします。比べ方は後半の判断フローで整理します
2026年10月1日の国内線改定|何が変わり、いま何をすべきか
JALは国内線のPLUS上限を、2026年10月1日発券分から引き上げています。ポイントは3つです。
- 変わったのはPLUS利用時の上限だけです。基本マイルは据え置きです
- 基準は発券日です。旅行日ではありません。9月30日までに発券した分と、10月1日以降に発券する分で、上限の表が分かれます
- 対象は普通席・クラスJ・ファーストの3クラスです
旧上限は二次情報(travelers-lifehackとnote記事)によると、普通席で次のとおりとされています。公式の旧ページでは確認できていないため、「〜とされています」の範囲でご覧ください。
| ゾーン | 基本マイル | 旧上限とされる額(公式未確認) | 現行の上限 | 引き上げ幅 |
|---|---|---|---|---|
| A | 4,500 | 18,500 | 20,500 | +2,000 |
| B | 5,500 | 22,500 | 26,500 | +4,000 |
| C | 6,500 | 23,500 | 28,000 | +4,500 |
| D | 7,500 | 31,000 | 35,500 | +4,500 |
| E | 8,500 | 39,500 | 43,500 | +4,000 |
| F | 9,500 | 44,500 | 49,000 | +4,500 |
| G | 10,500 | 51,500 | 57,000 | +5,500 |
(単位はマイル、片道・1人。現行の上限と基本マイルはJAL公式、2026年10月18日取得)
旧上限が上の二次情報どおりなら、5人の往復(10区間)にならした引き上げ幅は東京—大阪で+45,000マイル、東京—札幌・福岡で+40,000マイル、東京—那覇で+45,000マイル、東京—石垣・宮古で+55,000マイルです。基本マイルは変わっていないので、「基本の席が取れる便」には影響がありません。影響が出るのは、PLUSの表示になった便だけです。
いま何をすべきかも、場面で分かれます。9月30日までの駆け込み発券の期限はもう過ぎました。いま検討中の人は、新しい上限を前提に計算するのが基本です。すでに発券済みの分は、改定の適用が発券日基準なので、発券時点の必要マイルが基準になります。
年末年始の具体的な日程の組み方は年末年始の国内線特典航空券の記事、クラスJやファーストの上限はJAL国内線ファーストクラスの記事にまとめています。
5人家族のPLUS判断フロー
PLUS表示が出たとき、そのまま引くか、手を変えるか。想定モデルとして、次の順番で考えます。
- 日程は動かせるか:動かせるなら、まず日程をずらして基本マイルの席を探します(次の章の5つの手)。固定の日程なら、2以降に進みます
- カレンダーで当たりをつけ、5名指定の便選択画面で確認する:JALの空席照会カレンダーの棒グラフは、その日の最少マイル数(大人1名分)です。前日の空席状況にもとづく目安で、実際と異なる場合があります。人数は日程を選んだあとに指定するので、5名を指定した便選択画面の表示が最終確認です
- PLUSの合計マイルを、現金運賃と並べる:1マイルの価値は、同条件の現金運賃(5人往復の合計)÷必要マイル(5人往復の合計)で出せます。たとえば現金が100万円、必要マイルが50万マイルなら1マイルは2円という計算です(算術の例で、実際の運賃ではありません)。この値が、普段マイルを貯めて使うときの感覚より低ければ、現金のほうが得という判断になります
- 代替を並べる:現金で買う、どこかにマイルに切り替える、別の航空会社の特典にする、など。次の章で整理します
- 取ったあとのリスクを見積もる:特典の予約は変更できず、取消には手数料もかかります。詳しくは後述します
5名指定のときのPLUSの加算が、人数で変わるのかどうかは、JAL公式の予約申込・条件・カレンダーのどのページにも明記がありません。「1人あたりの追加マイルが上がる」「下がる」「同額」のどれも、この記事では断定しません。人数分の基本枠が同じ便にそろうとは限らないので、1席ずつ検索するのではなく、必ず5名を指定した画面で全員分を確認するのが堅実です。
現金運賃との比較には、航空券単体の相場だけでなく、宿とセットの国内旅行プランも見ておくと、特典にこだわらない選択肢が見えてきます。
PLUSの合計マイルと並べて、国内の家族旅行プランの料金を確かめる
PLUS表示の合計が大きいときは、宿と移動がセットの国内旅行プランが5人でいくらになるかを調べておくと、特典とどちらが得かを判断しやすくなります。
PLUSを避ける・抑える5つの手
「PLUSが出たら払うしかない」わけではありません。避ける・抑えるための手は5つあります。いずれも「必ず基本マイルで取れる」保証ではありません。
①360日前の午前0時に基本枠を狙う
JALの特典航空券は、国内線・国際線とも搭乗日の360日前の午前0時(日本時間)から予約できます。基本マイルの席は、まず予約開始直後に確認する価値があります。ただ、ブログには「出発が近づくと追加マイルが下がるケースがある」という報告もあれば、「発売直後でも高い」という報告もあります。公式は予約時点の空席状況に応じて変動する、としか言っていないので、傾向として断定はできません。
国内線は、復路がまだ予約開始前だと往復を同時に取れません。往路と復路を別々に予約します。
②ピークを外す・往復を別々に取る
年末年始・GW・お盆は、基本マイルの席が最初から無いことがあります。日程に幅があるなら、ピークの前後にずらして探します。春休みなら春休みの家族の国内線特典の記事の考え方も使えます。
往復を別々に取る手もありますが、片道ずつ発券すると、取消のときにそれぞれに手数料がかかります(後述)。
③空港・クラスを選び替える
国内線のゾーン表では、東京は羽田・成田、大阪は伊丹・関西・神戸がそれぞれひとまとまりの括りです。同じ括りの中で、発着の空港を替えると席が見つかる可能性があります。
また、普通席・クラスJ・ファーストは、上限の表が別々に決まっています。実際の表示額が同じとは限らないので、普通席だけでなくクラスJの表示も見ておくと、選択肢が広がります。
④「待つ」のではなく、別ルートに切り替える
国内線の特典はキャンセル待ちができません。国際線もファースト以外はできません。待てない制度での動き方は、ANA・JAL特典航空券のキャンセル待ちの記事に整理しています。
⑤どこかにマイル、ハワイならアラスカ航空の特典
日程と行き先に幅があるなら、「どこかにマイル」は往復7,000マイルで、小児も同額です。南の島は最大4席、通常版は6席という席数の壁があり、申込後の変更はできません。5人家族で使えるかはどこかにマイル南の島の記事、通常版はJALどこかにマイル家族の使い方で確認できます。
ハワイは、JAL便のPLUS上限が137,000マイル(エコノミー片道・1人・ホノルル)と高い路線です。JALマイルでアラスカ航空の特典に乗る手もあります。数字はJALマイルでハワイへ行くアラスカ航空特典の記事の値に従ってください。
家族分の特典の取り方全体はJAL特典航空券を家族分まとめて取る方法と家族特典発券のコツも参考になります。
取ったあとのリスク:変更不可・取消・no-show
PLUSの金額を払って取れたとしても、その後のリスクを見積もっておく必要があります。JAL公式の案内では、次のとおりです(2026年10月18日取得)。
- 予約変更は不可:マイルの引落し後は、予約の変更ができません(クラス変更も不可)。変えたいときは、取消・払戻をして取り直します
- 取消(払戻)手数料:国内線特典は1,000円、国際線・提携社特典は3,100円です。2名以上を一度に払い戻しても、人数分かかります。5人なら国内線5,000円、国際線15,500円(計算上)です
- 片道ずつ発券した場合:それぞれに手数料がかかります。国内線を往路と復路で別々に発券して全部取り消すと、計算上は1,000円×10で10,000円です
- 一部区間だけ取り消しても、マイルの差額は戻りません(国内線)
- 払戻の条件と期限:すべて未使用であること、特典発行日から1年以内であること、第一区間の出発後は不可であること。Webでの取消は、国内線は第一区間出発の20分前まで、国際線は3時間前までです
- マイルは当初の期限で戻る:払戻で戻ったマイルの有効期限は、交換時の当初の期限です。すでに期限が切れている分は戻りません
- 搭乗しなかった場合(no-show)は無効で、払戻も別の特典への変更もできません
PLUSで合計が大きいほど、「やっぱり行けなくなった」ときの痛みも大きくなります。払戻や変更のルール全体は子連れ旅行の急なキャンセルと払戻ルールにまとめています。
我が家(5人家族)ならこう動く(想定)
私と妻、娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族が、年末年始の国内線をJALの特典で探してPLUS表示が出たら、どう動くか。これは体験談ではなく、ここまでの整理から組み立てた想定です。
- まず、日程と空港をずらして基本マイルの席を探す。ピークの前後、東京なら羽田と成田、大阪なら伊丹・関西・神戸を見比べる
- それでもPLUSなら、5名を指定した便選択画面の合計を確認する。カレンダーの1名分の数字だけで決めない
- PLUSの合計マイルを、5人の現金運賃の合計で割って1マイルの価値を出す。普段の感覚より低ければ、現金に切り替える
- 日程と行き先に幅があるなら、どこかにマイルも並べる。席数の壁(南の島は最大4席)があるので、5人は別の候補も用意する
- 取る場合は、変更不可と取消手数料の合計(国内線なら5,000円)を覚悟したうえで決める
「何マイルまでなら払ってよいか」の線を、家族で先に決めておくことが、いちばんの準備だと考えています。
よくある質問(FAQ)
Q1. PLUSは必ず上限まで上がりますか?
いいえ。公式の表は「PLUS利用時の最大マイル数」で、実際の必要マイルは便・予約時点で変わります。ただ、上限までのどこに着地するかの分布は公式にも出ていないため、上限で計算した天井を知っておく価値はあります。
Q2. 子どもも大人と同じマイルですか?
はい。国内線は、小児も座席が必要な同伴幼児も大人と同じマイルです。国際線も、座席が必要な小児・幼児は大人と同じマイルです。座席が不要な幼児が、同じ特典を使う大人に同伴する場合に限り大人の10%になりますが、5人家族では該当しません。
Q3. キャンセル待ちはできますか?
国内線はできません。国際線はファーストクラスだけ可能です。ファースト以外の国際線は、キャンセル待ちではなくPLUSで確保する考え方になります。
Q4. 人数が多いと、1人あたりの追加マイルも上がりますか?
公式は人数別の取扱いを明記していません。カレンダーに出るのは大人1名分の最少マイルです。5名を指定した便選択画面の表示で確認してください。
Q5. 10月の改定で、基本マイルも上がりましたか?
上がっていません。国内線で変わったのはPLUS利用時の上限だけで、基本マイルは据え置きです。
最後に、国際線のPLUSと並べる現金運賃も、確認しておくと判断が楽になります。
国内線・国際線のPLUS合計と並べる、現金の航空券を調べておく
家族の人数分の航空券を検索して現金運賃を把握しておくと、「この日程はマイル」「この日程は現金」という判断がしやすくなります。
まとめ|PLUS表示は「上限で天井を計算して、物差しにする」

- PLUSは、基本マイルの席が無いときに追加マイルで予約できる制度で、公式の表は「最大」です
- 5人家族の往復で上限を計算すると、国内線の4路線で基本の約4.3〜5.4倍(想定モデル。東京—那覇は95,000→最大490,000マイル)
- 国内線は2026年10月1日発券分から上限が上がり、基本マイルは据え置き。基準は発券日です
- 人数別の加算、予測残席の定義、国際線の往復表示は公式に明記がありません。5名指定の便選択画面で確認してください
- 取れたあとは変更不可。取消は国内線1,000円・国際線3,100円が人数分かかります
制度は変わることがあるので、申込前には必ずJAL公式の最新の必要マイル表と案内を確認してください(2026年10月19日時点)。参考になれば幸いです。良いマイルライフを!