
「家族でハワイのビジネスクラスに乗りたい。でも特典ビジネスを5席分取るには、往復で425,000マイルも必要……」と、電卓を叩いて手が止まったことはありませんか?
そんなときに知っておきたい別ルートが、ANAの有償エコノミー航空券を買って、マイルでビジネスに格上げする「国際線アップグレード特典」です。ハワイ線なら、エコノミーからビジネスへの格上げは片道20,000マイル、往復40,000マイル。ただし、ここには特典航空券にはない落とし穴があります。航空券を先に買い、席が確約されるのは後だということです。
この記事は、2026年10月18日時点のANA公式ページ(ご利用条件・必要マイルチャート・お申し込み方法・変更と払い戻し・国際線特典航空券チャート)をもとに、必要マイル、対象になる予約クラス、そしてハワイ5人家族の想定モデルで「特典ビジネス」と「有償エコノミー+アップグレード」のどちらが得かをまとめたものです。
なお、似た名前の制度が2つあるので、先に区別しておきます。
- 国内線のマイルアップグレードは別制度です → ANA国内線はマイルでアップグレードできる
- アップグレードポイント(UGP)も別物です。2026年度の提供で終了します → ANAアップグレードポイント終了の記事と2027年度のANAダイヤモンドの記事
【結論】
- 国際線アップグレード特典は、有償航空券を先に買い、マイルを足して上のクラスへ格上げする制度。ハワイ線のエコノミー→ビジネスは片道20,000マイル(往復40,000マイル)
- 席の確保を最優先するなら特典ビジネス、ハイシーズンや節約重視なら有償エコ+アップグレードも検討。ただし席が確約されるのは航空券を買った後というリスクがあります
- 対象になるのは対象の予約クラスで買った航空券だけ。家族での損益分岐と申込手順は本文で計算しています
目次
詳しく:席の確保を優先するなら特典ビジネス、ハイシーズンや節約重視なら有償エコ+アップグレードも検討

結論から言うと、判断軸は2つです。
- 席の確約を最優先するなら、特典ビジネス。席を押さえてから払うので、「買ったのにビジネスに乗れない」ことがありません
- マイルを節約したい、特にハイシーズンなら、有償エコノミー+アップグレードを検討する価値があります。ただし、対象の予約クラスで航空券を買うこと、そして確約されないリスクを受け入れることが前提です
数字で見ると、ハワイ往復・1人あたりはこうなります(ANA公式・2026年10月18日確認)。
| ルート | ローシーズン(L) | レギュラー(R) | ハイシーズン(H) |
|---|---|---|---|
| 特典ビジネス(2025年6月24日改定後) | 80,000マイル | 85,000マイル | 135,000マイル |
| 有償エコ+アップグレード(往復) | 40,000マイル | 40,000マイル | 40,000マイル |
| 節約できるマイル | 40,000 | 45,000 | 95,000 |
アップグレードの必要マイルにはシーズン差がありません。だから、特典ビジネスが高くなるハイシーズンほど、差が大きくなります。
ただし、浮いたマイルの代わりに、対象運賃の航空券代(現金)が必要です。目安として、レギュラー期で1マイル2円と置くなら、燃油込み・諸税別で1人あたり約167,000円以下なら、有償エコ+アップグレードに分があります(計算は後の損益分岐の節で解説します。これは想定の置き方で、公式の数字ではありません)。
国際線アップグレード特典とは|特典航空券・アップグレードポイントとの違い
ANA国際線のアップグレード特典は、購入済みの航空券(エコノミーなど)を、マイルを追加して上のクラスに格上げする特典です。公式のご利用条件で押さえておきたい点は、次のとおりです。
| 項目 | 内容(ANA公式・2026年10月18日確認) |
|---|---|
| 対象便 | ANA運航の国際線。ANA便名で予約した他社運航のコードシェア便、他社便名で予約したANA運航便は対象外 |
| 格上げできる区間 | エコノミー→プレミアムエコノミー/エコノミー→ビジネス/プレミアムエコノミー→ビジネス/ビジネス→ファースト。エコノミー→ファーストは不可 |
| 特典航空券との関係 | 国際線の特典航空券とは併用不可。同一便でのスターアライアンスのアップグレード特典との併用も不可 |
| 諸費用 | 税金・空港利用料・燃油付加運賃などは会員本人または搭乗者の負担 |
| 国内線区間 | 2026年5月19日搭乗分から、日本国内線区間も対象 |
ここがいちばん誤解されやすいところです。アップグレード特典は特典航空券の「安い版」ではありません。特典航空券は「マイルで席を買う」仕組み、アップグレードは「現金で買ったエコノミー席の上に、マイルでクラスを足す」仕組みです。だから、比べる相手は「特典ビジネス」と「有償エコノミー+アップグレード」の2本立てになります。
また、「ポイントでも使える」と聞いたことがある方もいるかもしれません。国際線アップグレードは、これまでダイヤモンド・プラチナ・ブロンズ・スーパーフライヤーズの会員がアップグレードポイントでも利用できましたが、ポイントの提供は2026年度のプレミアムメンバー・SFC本会員で終了します(ANA公式)。終了後の扱いは、冒頭で挙げた記事にまとめています。この記事はマイルで使う場合に絞ります。
必要マイル数の早見表|ハワイ・アジア・欧州・北米
必要マイルは、区間基本マイレージ(距離)と格上げ先のクラスだけで決まります。公式の必要マイルチャートは次のとおりです(片道1区間・1人)。
| 区間基本マイレージ | プレミアムエコノミーへ | ビジネスへ | ファーストへ(ビジネスから) |
|---|---|---|---|
| 0〜2,000 | 9,000 | 12,000 | 20,000 |
| 2,001〜3,500 | 15,000 | 18,000 | 30,000 |
| 3,501〜4,500 | 15,000 | 20,000 | 35,000 |
| 4,501〜5,500 | 20,000 | 25,000 | 40,000 |
| 5,501〜 | 20,000 | 28,000 | 45,000 |
「ビジネスへ」の列は、エコノミー→ビジネス、またはプレミアムエコノミー→ビジネスの数字です。1区間あたりなので、往復なら2区間分が必要です。特典航空券のように「往復でいくら」とはなりません。
東京発の主な行き先を、公式の区間基本マイレージ(2026年10月18日確認)で帯に当てはめると、次のとおりです。
| 行き先(東京発) | 区間基本マイレージ | ビジネスへ(片道) | ビジネスへ(往復) |
|---|---|---|---|
| ソウル | 758 | 12,000 | 24,000 |
| バンコク | 2,869 | 18,000 | 36,000 |
| シンガポール | 3,312 | 18,000 | 36,000 |
| ホノルル | 3,831 | 20,000 | 40,000 |
| シドニー | 4,863 | 25,000 | 50,000 |
| ロサンゼルス | 5,458 | 25,000 | 50,000 |
| フランクフルト | 5,929 | 28,000 | 56,000 |
| パリ | 6,207 | 28,000 | 56,000 |
| ロンドン | 6,220 | 28,000 | 56,000 |
| ニューヨーク | 6,739 | 28,000 | 56,000 |
区間基本マイレージは毎年改定されると公式に注記があります。乗る年の数字は、必ずANA公式の区間基本マイレージ表で確認してください。
小児(2歳以上12歳未満)も、大人と同じマイル数が必要です。年齢は第1区間の搭乗日で判定されます。2歳未満の幼児は、特典利用時は小児運賃の航空券と、大人と同じマイルがかかります。子どもが座席を使う年齢なら、家族の人数分がそのままマイルの人数分になる、と考えてください。
欧州・北米は差がさらに大きい
日本発着の特典ビジネス(往復・2025年6月24日改定後)と比べると、距離が長い路線ほど、差が目立ちます。
| 路線(往復・1人) | 特典ビジネス(L/R/H) | アップグレード(往復) | R期の差 |
|---|---|---|---|
| 日本⇔欧州(Zone7)、例:ロンドン | 110,000/115,000/180,000 | 56,000 | 59,000 |
| 日本⇔北米(Zone6)、例:ロサンゼルス | 100,000/105,000/165,000 | 50,000 | 55,000 |
アジアの特典ビジネスはアジア1が48,000/53,000/65,000、アジア2が80,000/85,000/95,000(いずれも往復・L/R/H)ですが、どの都市がアジア1・アジア2に当たるのかは、この記事では確認できていません。バンコクやシンガポールでアップグレード(往復36,000マイル)と比べたい場合は、特典航空券チャートの区分を公式で確認してください。
特典航空券の取り方そのものは、ANA国際線ビジネスクラス 家族特典発券と、家族でビジネスクラス特典発券の現実にまとめています。マイル数を一覧で確認したいときは、ANAマイル 国際線・国内線 早見表も便利です。
対象になる運賃は?|運賃名ではなく「予約クラス」で確認する
ここはこの特典でいちばん事故が起きやすいところです。ANA公式が対象としているのは、運賃の名前ではなく、購入済みの航空券の予約クラスです。
| 格上げ区間 | 日本地区から旅程を始める場合 | 日本地区以外から始める場合 |
|---|---|---|
| エコノミー→プレミアムエコノミー | Y/B/M/U/H/Q/V | Y/B/M/U/H/Q/V |
| エコノミー(またはプレミアムエコノミー)→ビジネス | G/E/Y/B/M/U | G/E/Y/B/M/U/H |
| ビジネス→ファースト | J/C/D/Z | J/C/D/Z |
つまり、日本発のエコノミーからビジネスに上げたいなら、この一覧にあるクラス(G/E/Y/B/M/U)で航空券を買う必要があります。一覧にないクラスで買った航空券は、格上げの対象になりません。上の表は2026年10月18日時点のANA公式の記載にもとづきますが、予約クラスの扱いはANAが改定することがあります。購入前に、公式の最新の表で見比べてください。
注意したい点は次の3つです。
- 予約クラスによっては、対象外になります。海外発の場合だけHが対象に加わるように、日本発では対象外のクラスがあります
- 「Light」「Value」などの運賃名と予約クラスの対応は、この記事では確認できていません。ANAの国際線運賃は2024年ごろ(Basic・Light・Value・Value Plus・Classic・Standard・Flex・Full Flex)に名称が変わっており、旧運賃時代の個人ブログの「この運賃なら可」は、いまの根拠にはなりません。購入前に予約画面で予約クラスを確認し、わからなければANAに問い合わせてください
- プレミアムエコノミーに上げた後に、ビジネスへ上げることはできません。やり直すなら、いったん払い戻して再申込です。同じ便でビジネスとプレミアムエコノミーを同時に申し込むこともできません
「航空券を買ってから、格上げ対象外だと気づく」のが、いちばんもったいない失敗です。航空券を買う前に、予約クラスを確認してください。
ハワイ5人家族の損益分岐|特典ビジネス vs 有償エコ+アップグレード(想定モデル)
ここからは、読者想定モデル(5人家族=大人2人+座席を使う子ども3人)の試算です。実体験ではありません。5人とも大人と同じマイル数で計算します。
まずはマイルの総量
日本⇔ハワイ・往復で、5人分のマイルを並べます。
| ルート(5人分・往復) | L | R | H |
|---|---|---|---|
| 特典ビジネス | 400,000 | 425,000 | 675,000 |
| 有償エコ+アップグレード | 200,000 | 200,000 | 200,000 |
| (参考)特典エコノミー | 175,000 | 200,000 | 325,000 |
レギュラー期では、有償エコ+アップグレードの5人分(200,000マイル)が、特典エコノミーの5人分(200,000マイル)と同じ数字になります。つまり、同じマイルで一段上の席に乗れる代わりに、現金の使い道が変わる構図です。特典エコノミーなら燃油などの諸費用だけですが、アップグレードなら対象運賃の航空券代がかかります。
損益分岐の考え方
比べるのは、お金と、マイルの価値です。式にすると次のようになります。
有償エコ+アップグレードが有利 ⇔ 航空券代(燃油込み・諸税別)≦ 燃油77,000円 + 節約マイル × 1マイルの価値
ハワイの燃油サーチャージは、日本発着の2026年11月1日〜12月31日発券分で往復77,000円です(9〜10月発券分は71,600円で、5,400円の値上がり)。これはAviation Wireの2026年10月15日付の報道にもとづくもので、発券月で決まります。次回の改定は2027年1月発券分から変わる可能性があります。
諸税(航空旅客税や空港使用料など)は、特典航空券でも有償航空券でもかかるので、この比較では両ルートで同額として外しています。ただし、諸税の実額は、この記事では確認できていません。
1マイルの価値は人によって違います。公式の数字ではありませんから、1.5円・2円・2.5円の3通りで置いてみます。1人あたりの上限額(これ以下なら、有償エコ+アップグレードに分がある)は次のとおりです。
| シーズン | 節約マイル | 1マイル1.5円 | 1マイル2円 | 1マイル2.5円 |
|---|---|---|---|---|
| L(ロー) | 40,000 | 137,000円 | 157,000円 | 177,000円 |
| R(レギュラー) | 45,000 | 144,500円 | 167,000円 | 189,500円 |
| H(ハイ) | 95,000 | 219,500円 | 267,000円 | 314,500円 |
※上限額=77,000円+節約マイル×1マイルの価値(1人・往復)。燃油を除いた航空券代で比べる場合は、表の金額から77,000円を引いてください。5人分なら、上限額は5倍です。小児の燃油額は公式で確認していないので、この試算では5人とも同額としています。
※有償の航空券なら、購入したクラスにもとづくフライトマイルとプレミアムポイントが積算されます(特典航空券は積算なし)。この積算分は、積算率を確認できていないため上の表には入れていません。含めれば、有償エコ+アップグレード側に有利な方向に働きます。
表の使い方
読み方は簡単です。ANAの予約画面で、対象の予約クラスの航空券を検索し、燃油込み・諸税別の金額を見て、表の上限額と比べるだけです。たとえば、レギュラー期で1マイル2円と置くなら、その航空券が1人167,000円以下であれば、有償エコ+アップグレードに分があります。1人167,000円を超えるなら、この置き方では特典ビジネスのほうが有利です(席の確約という価値は、金額に入れていません)。
ちなみに、ANAのおトク運賃のページには、東京発ホノルル往復148,600円〜(燃油込み・海外諸税別・2026年9〜10月購入分)という入口価格が出ています。ただし、これは最安の入口価格で、アップグレード対象の予約クラスとは限りません。対象クラスの運賃は、これより高い可能性もあります。レギュラー期・1マイル2円の上限167,000円との差は、引き算では約18,400円しかありません。しかも148,600円は9〜10月購入分で、11月以降の発券は燃油が5,400円上がります。この差が小さいことは頭に入れておいてください。
ハイシーズンは上限額が大きくなりますが、航空券代そのものも一般に高くなります。夏休みや年末年始のハワイは、運賃の実額を確認してから判断しましょう。ハワイ線の2026年のシーズン区分は、家族でANAビジネスクラスにマイルでハワイへに日付つきで載せています。2027年以降の搭乗分は、ANAのシーズンチャートで確認してください。
マイルの価値を何円で置くか
1.5円・2円・2.5円は、あくまで「自分ならこの価値で置く」という想定です。目安として、手元のマイルを特典ビジネスに使ったときの「現金運賃との差額」を、必要マイルで割って考えると、自分なりの数字が出ます。マイルを他の用途に使う予定が多いほど、1マイルの価値は高く置いたほうがいいので、上限額は大きくなります。逆に、「マイルは余っている」なら低めに置いて構いません。
確約リスク|航空券を買ってから、席が出るのを待つ怖さ
数字の上ではアップグレードが有利に見えても、家族旅行では、ここで足がすくむ人が多いはずです。
| 特典ビジネス | 有償エコ+アップグレード | |
|---|---|---|
| 席の確保 | 発券時に席が確保される | 航空券を買った後に申し込む。確約はされない |
| 申込期間 | 搭乗日の355日前の午前9時から | 搭乗日の355日前から、出発の24時間前まで |
| 席が取れなかったとき | そもそも発券しない | 買ったエコノミー席のまま搭乗する |
| 現金を払うタイミング | 席を確保してから | 席が確約される前に航空券代を払う |
空席待ちは「当日まで」
アップグレードの空席待ちは、当日までお預かりです。事前に取れなければ、出発日にチェックインカウンターで確認する形になります。公式が挙げている注意点は、家族連れにとって地味に効きます。
- 空席待ち(未確約)の間は、ラウンジを利用できません
- 確約前に預けた荷物には、上位クラスの無料手荷物許容量や優先受取は適用されません。超過料金は、後から確約されても返金されません
- 特別機内食は、確定のタイミングによって用意できない場合があります
- 同じクラスを二重に予約すると、断られる場合があります
個人ブログなどには「出発の1〜2週間前に席が出ることもある」という声もありますが、ANA公式に開放時期の記載はありません。席の出やすさを前提にした旅行計画は立てられない、と考えておくのが安全です。
5席を同時に確約できるとは限らない
特典ビジネスで5席を押さえるのも簡単ではありませんが、アップグレードはビジネスの座席数そのものに限りがあるうえ、5人分が同じ便で同時に出る保証もありません。現実的な作戦は、次のとおりです。
- 大人2人だけ上げる:ハワイ往復で80,000マイル。子ども3人はエコノミーのまま、同じ便に乗ります
- 片道だけ上げる:疲れが出る帰路だけを格上げする。1区間ごとに申し込めます
- 確約できなかった場合の気持ちの置きどころを決めておく:エコノミーで乗ることになっても旅行が成立するか、先に家族で話しておきます
「大人2人だけ」など、2名以上で予約して一部の人だけを格上げする場合は、ウェブではなく電話での申込です。
取消はできるが、航空券代は別問題
未使用の格上げは、出発の24時間前までウェブまたは電話で取消でき、手数料も手数料マイルも無料です。ただし、当日の空港での取消はできません。払戻時点で期限切れになったマイルは戻らず、名義・便・日付・区間・クラスの変更もできません(払い戻してから、再度申し込む形になります)。悪天候や機材故障で運航に支障が出た場合は、マイルが全額払い戻されます。
注意したいのは、ここで戻るのはマイルだけだということです。買った航空券そのものの変更や払い戻しの条件は、運賃ごとに違います。この記事では確認できていないので、購入前に運賃の条件を必ず見てください。
家族5人で申し込む手順とマイルの集め方
申込の流れ
- 対象の予約クラスで、国際線のエコノミー航空券を購入する(搭乗者全員の分)
- 搭乗日の355日前以降に、アップグレードを申し込む(出発の24時間前まで)
- 航空券番号が「205」で始まる場合はウェブ(ログイン後「アップグレード予約・確認」)、それ以外は電話
- 上位クラスが取れ次第、必要マイルが減算される
- 取れなければ、当日まで空席待ち
電話が必要になる条件は、公式で次のように決まっています。
- 幼児(2歳未満)を連れている
- すでにチェックイン済み
- アップグレードの種類を変更する
- 2名以上で予約して、一部の人だけをアップグレードする
家族のマイルを合算する
家族のマイルを合算できるのは、ANAカードファミリーマイルか、ANAマイレージクラブ ファミリーアカウントサービス(AFA、日本国外在住の方向け)に参加している場合です。合算する場合は、プライム会員がログインして申し込みます。
ANAカードファミリーマイルの参加条件は、ANAカード(券面に「ANA CARD」とあるクレジット機能付きのカード)の本会員であるプライム会員と、生計を同一にして同居する配偶者・一親等以内の家族などです(ANA公式。この部分は2026年10月4日に確認した内容を引き継いでいます)。夫婦と子どもの5人家族であれば、範囲に入る想定ですが、特典利用者登録の細かい条件は公式でご確認ください。
マリオットアメックスなど、券面が「ANA CARD」ではないカードを持っているだけでは、プライム会員になれません。
マイルの原資をどう作るか
アップグレードに必要な家族分のマイルは、カード決済だけだと時間がかかります。日常のポイント活動で、決済とは別の入口を用意しておくと、地味に効きます。ポイントサイト経由で旅行予約やネット通販を使うのが、その代表例です。

家族分のマイルは、決済とは別の入口も用意しておく
5人分のアップグレードや特典航空券は、カード決済だけだとマイルが貯まるまでに時間がかかります。ハピタスは、旅行予約やネット通販などを経由するだけでポイントが貯まるポイントサイトです。決済の代わりではなく、決済に上乗せする2本目の入口という位置づけです。
※ポイントの交換先とレートは時期やサービスにより変わります。登録画面で紹介コード QYMTVB を入力しても紹介が成立します。
ホテル系のポイントをマイルに替える方法もあります。マリオットボンヴォイのポイントをANAマイルへ移行する手順は、マリオットポイント→ANA/JALマイル移行 完全ガイドで整理しています。
また、燃油サーチャージが0円になる特典航空券という別の選択肢もあります。有償エコ+アップグレードとも、通常の特典ビジネスとも違う「総額」の考え方なので、燃油サーチャージ0円の特典航空券で家族ハワイも合わせてご覧ください。特典航空券を家族5人で取る全体の流れは、ANA特典航空券を家族5人で取る方法とANA特典航空券 家族4人で取る方法が参考になります。
補足|マイル・プレミアムポイントの積算と、国内線区間のアップグレード
マイル・プレミアムポイントは貯まる?|積算は「購入したクラス」で計算
公式では、フライトマイルとANAプレミアムポイントは、購入したクラスにもとづいて計算されるとされています。格上げしたクラスの分は増えません。つまり、エコノミーで買った航空券は、ビジネスに格上げされても、エコノミー運賃で積算されます。
積算率は予約クラスによって違います。ただし、ANAの積算条件のページには古い年月の注記が残っているため、この記事では具体的な割合を載せません。購入前に、公式の国際線積算条件で、対象の予約クラスの積算率を確認してください。特典航空券は、フライトマイルの積算対象外です。
国内線区間もアップグレードできる|地方発の接続便
2026年5月19日搭乗分から、国際線航空券の日本国内線区間もアップグレードの対象になりました。地方から羽田・成田で国際線に乗り継ぐ家族には、うれしい変更です。
国内線区間の申込期間は、国際線とは違い、搭乗日の27日前から出発の20分前までです。必要マイルや対象区間、国内線ならではの注意点は、ANA国内線はマイルでアップグレードできるにまとめています。
我が家(5人家族)ならこう判断する
我が家は、私・妻・娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族です。この記事は体験談ではなく、ANA公式の条件にもとづく想定モデルです。我が家の場合、全員が座席の必要な年齢なので、5人分すべてのマイルが必要になります。
そのうえで、我が家なら次の順番で考えます。
- まず、特典ビジネスや特典エコノミーで5席そろうかを見る(席の確保が最優先だから)
- ハイシーズンで特典ビジネスが高すぎる、または席が取れない場合に限り、有償エコ+アップグレードを検討する
- その場合は「5人全員」より「大人2人」か「片道だけ」に絞る(確約リスクを下げるため)
- 航空券を買う前に、予約クラスと運賃の変更・払い戻し条件を必ず確認する
- 確約されなくても旅行が成立することを、家族で先に確認しておく
特に、4番を飛ばさないことが大切だと考えています。対象外のクラスで買ってしまった航空券は、後から対象にできないからです。
申込前のチェックリスト
- [ ] 購入しようとしている航空券の予約クラスが、日本発のエコノミー→ビジネスの対象(G/E/Y/B/M/U)に入っている
- [ ] 同じ区間・同じ時期の特典ビジネスの必要マイルと、燃油込み・諸税別の航空券代を比べた(損益分岐の表)
- [ ] 往復なら2区間分のマイルを用意し、小児も大人と同じ数で計算した
- [ ] 家族のマイルを合算するなら、プライム会員がログインして申し込むことを確認した
- [ ] 幼児連れ・一部の人だけの格上げなら、電話での申込になると理解した
- [ ] 空席待ちの間はラウンジに入れず、手荷物の扱いが変わることを理解した
- [ ] 取消は出発の24時間前まで(空港では不可)と理解した
- [ ] 買った航空券そのものの変更・払い戻し条件を確認した
よくある質問
Q1. 特典航空券で取った国際線も、マイルでアップグレードできますか?
できません。ANA国際線の特典航空券とアップグレード特典は併用できません。格上げしたい場合は、対象の予約クラスの有償航空券を購入してから申し込みます。
Q2. 子どもはマイルが半額になりますか?
なりません。小児(2歳以上12歳未満)も大人と同じマイル数が必要です。年齢は第1区間の搭乗日で判定されます。
Q3. エコノミーからファーストに直接上げられますか?
できません。ファーストへの格上げは、ビジネスからファーストへの1段階だけです。
Q4. いつから申し込めますか?
国際線は、搭乗日の355日前から、搭乗便の出発の24時間前までです。日本国内線区間は、27日前から出発の20分前までです。
Q5. 取り消すとマイルは戻りますか?
未使用なら、出発の24時間前までにウェブまたは電話で取消でき、手数料も手数料マイルも無料です。払戻時点で有効期限が切れているマイルは戻りません。航空券代の取扱いは、運賃の条件によります。
Q6. ANAのアップグレードポイントとは同じですか?
別の制度です。アップグレードポイントの提供は2026年度のプレミアムメンバー・SFC本会員で終了します。詳しくはアップグレードポイント終了の記事と2027年度のANAダイヤモンドをご覧ください。
まとめ|判断の流れ

迷ったときは、次の順で考えると整理しやすいはずです。
- 席の確約が最優先か? → はい:特典ビジネス。いいえ:2へ
- 搭乗日は、ハイシーズンか? → はい:マイル面では有償エコ+アップグレードの優位が大きい(節約95,000マイル。ただし航空券代も高くなりがち)。いいえ:3へ
- 対象の予約クラスの航空券は、損益分岐の上限額以下か? → はい:有償エコ+アップグレードを検討。いいえ:特典ビジネス
- 確約されなくても旅行は成立するか? → はい:申込へ。いいえ:特典ビジネスで席を確保する
ポイントは次の3つです。
- ハワイ線のエコノミー→ビジネスは往復40,000マイル(片道20,000マイル)で、シーズン差がありません。小児も同じ数です
- 比べる相手は「特典ビジネス」と「有償エコ+アップグレード」の2本立てです。得かどうかは、対象の予約クラスの航空券代で決まります
- アップグレードは航空券を先に買い、席は後からです。確約リスクを受け入れられるかが、家族旅行では分かれ目になります
最後に、マイルの原資づくりの話です。ポイントサイトでたまったポイントは、サービスによってはANAマイルに直接交換できます。たとえばモッピーは、ANAマイルへの直接交換が3.5ポイント=1マイル(還元率は約28.6%)、最低交換単位は1,750ポイント→500マイルです(2026年6月改定後・ANA公式・2026年9月26日確認)。レートは改定されることがあるので、交換前に公式で確認してください。

ANAマイルへ直接交換できるポイントサイトも使い分ける
家族分のマイルは、いくつかの入口を使い分けるほうが、現実的に貯まります。モッピーは、ポイントをANAマイルへ直接交換できるポイントサイトです。決済の代わりではなく、普段の買い物や旅行予約に上乗せする入口の1つとして使えます。
※ポイントの交換先とレートは時期やサービスにより変わります。登録画面で紹介コード XbA5e162 を入力しても紹介が成立します。
参考になれば幸いです。良いマイルライフを!
出典と確認日
- ANA公式:国際線アップグレード特典 ご利用条件(2026年10月18日取得)
- ANA公式:国際線アップグレード特典 必要マイルチャート(2026年10月18日取得)
- ANA公式:国際線アップグレード特典 お申し込み方法(2026年10月18日取得)
- ANA公式:国際線アップグレード特典 変更・払い戻し(2026年10月18日取得)
- ANA公式:国際線特典航空券 必要マイルチャート(2025年6月24日改定後・2026年10月18日取得)
- ANA公式:国際線 区間基本マイレージ(2026年10月18日取得)
- ANA公式:国際線運賃の新ラインアップ/ANAおトク運賃(2026年10月18日取得)
- Aviation Wire:ANA、2026年11〜12月発券分の燃油サーチャージ(2026年10月15日付・報道ベース。ANA公式の発表ページは未取得)
※必要マイルや対象予約クラスは、ANAが随時改定します。申込前に、必ず公式ページで最新の条件をご確認ください。この記事の損益分岐の表は、公式の数字を使った想定モデルの計算であり、特定の結果を保証するものではありません。