
2027年の春休みやGWに、ANAのマイルで家族5人の海外旅行を考え始めたところ、こんな壁に当たっていませんか? 調べると「L・R・H」の表はいくつも出てきますが、5人分でいくら違うのか、去年のカレンダーから何が動いたのかは、あまり見かけません。日程を決めてから「そこ、ハイシーズンだった…」と気づくのは避けたいところです。この記事では、2026年10月21日時点のANA公式チャートをもとに、家族の予定から区分を逆引きし、5人分の差額と予約解禁日まで計算します。
【結論】
- 2027年のシーズン区分は、2026年10月21日時点でANA公式に掲載済みです(2026年・2027年・2028年の3年分。2028年は3月末まで)。噂ではなく、公式に載っている日付で判断できます
- 5人家族のエコノミー往復を想定すると、ハワイはRとHの差が125,000マイル、LとHの差が150,000マイルです(想定モデル・燃油諸税は含まない)。他の方面でもR→Hは約1.4〜1.6倍になります
- 2026年から動いたのは、北米・欧州の4月がRに、ハワイの7月1〜15日がRに、アジアの10月1〜7日にHが新設、アジアの12月1〜19日にLが新設、など。去年の表の使い回しは危険です
- 往路と復路は別々に判定されます。予約は復路の搭乗日の355日前の午前9時(日本時間)から。2027年末〜2028年始の旅程は、2027年1月に動く計算です
全ゾーンの必要マイル早見表はANAマイル 国際線・国内線 早見表にまとまっています。この記事はそこから一歩進めて、「うちの日程はどの区分に当たるのか」を判断する側に絞りました。席が取れなかったときの手と、ハワイをビジネスクラスで考える人向けの記事も、先に置いておきます。
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目次
詳しく:2027年はどこが変わった?2026年との差分

ANA公式の「ANA国際線特典航空券 シーズン・必要マイルチャート」は、日本発着の方面を3つのグループに分け、暦年ごとにL(ローシーズン)・R(レギュラーシーズン)・H(ハイシーズン)の期間を載せています。
- グループ1:韓国(Zone2)・アジア1(Zone3)・アジア2(Zone4)
- グループ2:北米(Zone6)・欧州(Zone7)
- グループ3:ハワイ(Zone5)・オセアニア(Zone10)
グループごとに日付が違い、しかも年ごとに日付が動きます。「去年はLだったから今年もL」は通用しません。以下は、同じ公式ページの2026年の行と2027年の行を見比べて、区分が変わった日だけを抜き出した表です。
グループ1:韓国・アジア(Zone2〜4)
| 時期 | 2026年 | 2027年 |
|---|---|---|
| 2月4〜13日 | L | 2/4〜2/6はH(新設)、2/7〜2/13はR |
| 4月1〜11日 | L | R(4/12〜4/28は引き続きL) |
| GW明け | 5/11からL | 5/10からL(1日早い) |
| 7月16〜17日 | R | H(夏休みのHが2日早く始まる。2026年は7/18開始) |
| 10月1〜7日 | R | H(新設) |
| 12月1〜19日 | R | L(新設。2026年は8/24〜12/20がR) |
| 12月20日 | R(Hは12/21開始) | H(1日早い) |
グループ2:北米・欧州(Zone6〜7)
| 時期 | 2026年 | 2027年 |
|---|---|---|
| 4月1〜28日 | L | R(Lは1/6〜2/28のみ) |
| 8月23日 | H | R(夏休みのH終了が1日早い) |
| 12月19日 | H | R(年末年始のH開始が1日遅い。2027年は12/20から) |
グループ3:ハワイ・オセアニア(Zone5・Zone10)
| 時期 | 2026年 | 2027年 |
|---|---|---|
| 1月6日 | R | L |
| 4月28日 | H(GWのH開始が4/28) | L(Hは4/29から) |
| 7月1〜15日 | L | R |
| 8月23日 | H | R |
| 12月19日 | H | R(Hは12/20から) |
この差分の読み方
- 家族への影響が大きいのは3か所です。北米・欧州の4月(L→R)、ハワイの7月前半(L→R)、アジアの10月上旬(R→H)。逆に、アジアの12月1〜19日(R→L)は安くなった側です
- 1日だけ動く変更(8月23日・12月19日・12月20日など)も、後述の「往路と復路を別々に判定する」ルールがあるので、境界をまたぐ旅程では効いてきます
- アジアの10月1〜7日にHが新設された理由や、2月4〜6日にHが入った理由は、公式ページでは説明を確認できていません。理由の推測はせず、日付だけを見て判断してください
なお、公式の注記には「搭乗日のシーズン期間はキャンペーンなどで変更される場合があります」とあります。この表は通常の特典航空券のチャートです。
家族の予定から逆引き:春休み・GW・夏休み・秋・年末年始は何区分?
日付が並んだ表は、見るだけで疲れます。そこで、家族旅行でよく選ぶ時期から逆に引けるようにしました。以下は2027年の行をもとにした早見です。
学校の春休み・夏休みの日付は、自治体や学校で異なります。ここでは特定の日付は書かず、春休みは「3月下旬〜4月上旬ごろ(自治体により異なる)」という一般的な時期の目安で並べます。お子さんの学校のカレンダーと見比べて使ってください。
| 時期(2027年) | アジア(Zone2〜4) | 北米・欧州 | ハワイ・オセアニア |
|---|---|---|---|
| 3月(春休みの入り) | R | R | R(3/1〜3/31) |
| 4月1〜11日(春休みの後半) | R | R | L |
| 4月12〜28日(GW前) | L | R | L |
| 4月29日〜5月9日(GW) | H | H | H |
| 5月10日〜5月31日 | L | R | L |
| 6月 | L | R | R(6/1〜) |
| 7月1〜15日 | R | R | R |
| 7月16日〜8月下旬(夏休み) | H(〜8/23) | H(〜8/22) | H(〜8/22) |
| 8月下旬〜9月 | R | R | R |
| 10月1〜7日 | H | R | R |
| 10月8日〜11月 | R | R | R |
| 12月1〜19日 | L | R | R |
| 12月20日〜12月31日 | H | H | H |
| 2028年1月初旬 | H(〜1/4)→ 1/5〜L | H(〜1/3)→ 1/4〜1/5 R → 1/6〜L | H(〜1/3)→ 1/4〜1/5 R → 1/6〜L |
(ANA公式、2026年10月21日取得。太字はLまたはHの期間です。6月のアジアは5/10〜6/30がL、北米・欧州は5/10〜7/15がR、ハワイ・オセアニアは6/1〜7/15がRです)
表から、家族の予定に合わせたヒントをいくつか拾います。
- GWは全方面がHです。ただし、GWの直前の4月は方面で違います。アジアとハワイはL、北米・欧州はRです。GWの前後どちらかに寄せるだけで、区分が1段下がる方面があります
- 夏休みのHは7月16日から始まります。7月1〜15日は、全方面でまだRです。2027年からハワイの7月前半がRになったので、「夏休み直前なら安い」という見方は、ハワイでは少し弱まりました
- 9月〜11月は基本的にRです。例外はアジアの10月1〜7日(H)だけです。12月に入ると、アジアは1〜19日がLに下がり、年末年始のHは全方面で12月20日から始まります
- 春休みは方面で割れます。3月いっぱいはどの方面もR、4月に入るとハワイだけがLに下がります。アジアは4月11日までR、4月12日からL。北米・欧州は4月28日までR続きで、4月29日からGWのHです
アジア方面の旅程は家族で台湾のマイル×ホテルポイントガイドと家族で韓国・ソウルのガイドで、欧州は家族でヨーロッパ ANAビジネス特典の記事で、方面ごとの組み立て方をまとめています。
5人分の必要マイル早見(エコノミー):L/R/Hでいくら違う?
区分が分かったら、次は5人分の金額です。ここからの数字は想定モデルで計算しています。
- 想定モデル:5人全員が同額、エコノミー、往復とも同じ区分、燃油・諸税は含まない。ANAカードファミリーマイルサービスなどでマイルは合算済みとする
- 小児の扱い:国際線の小児(2〜11歳)の必要マイルについて、公式の案内で割引の有無を確認できませんでした。このため、お子さんも大人と同額で計算しています。割引があるともないとも断定していません
公式チャートの往復の必要マイル(1人あたり、日本発着のエコノミー)に5を掛けた表です。
| 方面(代表都市) | L | R | H | R→Hの差 | L→Hの差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 韓国(ソウル/Zone2) | 60,000 | 75,000 | 120,000 | +45,000 | +60,000 |
| アジア1(台北・香港など/Zone3) | 85,000 | 100,000 | 150,000 | +50,000 | +65,000 |
| アジア2(シンガポール・バンコクなど/Zone4) | 150,000 | 175,000 | 250,000 | +75,000 | +100,000 |
| ハワイ(ホノルル/Zone5) | 175,000 | 200,000 | 325,000 | +125,000 | +150,000 |
| 北米(ロサンゼルスなど/Zone6) | 200,000 | 250,000 | 360,000 | +110,000 | +160,000 |
| 欧州(ロンドン・パリなど/Zone7) | 225,000 | 275,000 | 390,000 | +115,000 | +165,000 |
| オセアニア(シドニー・パース/Zone10) | 185,000 | 225,000 | 325,000 | +100,000 | +140,000 |
(単位はマイル。ANA公式の必要マイルチャート、2025年6月24日以降の予約・発券分、2026年10月21日取得。1人あたりの数字は上の表を5で割ってください)
数字から見える点は3つあります。
- R→Hの上がり幅が最も大きいのはハワイで、5人で+125,000マイルです。倍率にすると、どの方面もR→Hは約1.4〜1.6倍、L→Hは約1.7〜2.0倍になります
- L→Hの差額が最も大きいのは欧州の+165,000マイル。ただし欧州のLは1/6〜2/28しかなく、学校の授業期間と重なりやすいので、家族旅行には合わせにくいLです
- 韓国やアジア1でも、HだとRより5人で45,000〜50,000マイル多くかかります。近場だからと油断しがちですが、地味に効きます
2027年の変更が、5人でいくらに効くか
先ほどの差分を、金額に直しました。
| 変更点 | 2026年 | 2027年 | 5人の差 |
|---|---|---|---|
| 北米を4月に行く | L 200,000 | R 250,000 | +50,000 |
| 欧州を4月に行く | L 225,000 | R 275,000 | +50,000 |
| ハワイを7月1〜15日に行く | L 175,000 | R 200,000 | +25,000 |
| アジア1を4月1〜11日に行く | L 85,000 | R 100,000 | +15,000 |
| アジア1を10月1〜7日に行く | R 100,000 | H 150,000 | +50,000 |
| アジア1を12月1〜19日に行く | R 100,000 | L 85,000 | −15,000 |
アジア1の行を、韓国やアジア2に置き換えても向きは同じです(韓国は+15,000/+45,000/−15,000、アジア2は+25,000/+75,000/−25,000)。
ビジネスクラスは、同じ区分でも必要マイルが大きく変わります。ハワイのビジネスは、家族でANAビジネスクラスにマイルでハワイへで詳しく扱っているので、そちらに任せます。
必要マイルそのものの改定については、2026年10月21日時点で、2027年の追加改定の公式発表を確認できていません。かといって「改定されない」と言い切ることもできないので、この記事は「2026年10月21日時点の公式チャート」に基づく数字だと割り切ってください。2026〜2028年の改定が家族の年間負担にどう響くかは、ANA・JAL改定で5人家族の年間負担はいくら変わる?の試算にまとめています。
往路と復路は別判定:境界をまたぐと安くなる?
ここが、区分表を「判断」に変えるポイントです。ANA公式は、往路・復路それぞれの搭乗日からシーズンを確認し、往復の必要マイルは往路・復路それぞれの必要マイルを2分の1にして合算すると説明しています。
つまり、往復の途中でシーズンの境界をまたぐと、「行きはL、帰りはH」のような混在が起きます。1人あたりの片道は、往復の必要マイルの半分です(ハワイならL 17,500/R 20,000/H 32,500、北米ならL 20,000/R 25,000/H 36,000、アジア1ならL 8,500/R 10,000/H 15,000)。
境界またぎの計算例(5人・エコノミー・想定モデル)
| 旅程の例 | 往路 | 復路 | 1人の計算 | 5人 | 同じ区分で往復した場合 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハワイ:4/28出発、GW中に帰国 | L | H | 17,500+32,500=50,000 | 250,000 | H往復325,000より75,000少ない |
| ハワイ:GW中に出発、5/10以降に帰国 | H | L | 32,500+17,500=50,000 | 250,000 | H往復325,000より75,000少ない |
| ハワイ:3/31出発、4/1以降に帰国 | R | L | 20,000+17,500=37,500 | 187,500 | R往復200,000より12,500少ない |
| 北米:4/28出発、GW中に帰国 | R | H | 25,000+36,000=61,000 | 305,000 | H往復360,000より55,000少ない |
| アジア1:7/15出発、7/16以降に帰国 | R | H | 10,000+15,000=25,000 | 125,000 | H往復150,000より25,000少ない |
| アジア1:12/19出発、年末年始中に帰国 | L | H | 8,500+15,000=23,500 | 117,500 | H往復150,000より32,500少ない |
(ANA公式の必要マイルチャートと「往路・復路それぞれ2分の1にして合算」の説明をもとにした計算。2026年10月21日取得。実際の必要マイルは発券画面で確認してください。ハワイ線のように現地での出発日や到着日が絡む便は、境界の前後1日で判定がずれる可能性があります)
見方のコツは、境界のすぐ手前で出発する、または境界のすぐ後で帰ることです。2027年のハワイは、4月28日までがL、4月29日からがHなので、境界が1日の違いに乗っています。GWの前日に出れば、行きはLの金額で済みます。
ただし、これは「必ず安くなる」という話ではありません。出発日が学校のある平日に当たる例も多く、実際に使えるかは学校の予定次第です。たとえば、4月28日は2027年は水曜日です。
もう1つ、年末年始の例です。ハワイ・北米・欧州は12月19日までがRで、12月20日からがHです。理屈の上では「12月19日出発(R)+年明けの1月3日帰国(H)」という組み合わせも成立します。ハワイなら、20,000+32,500=52,500で5人262,500マイル。H往復の325,000マイルより62,500マイル少ない計算です。ただ、12月19日は2027年は日曜日で、学校によっては終業式の前に当たります。家族旅行として現実的かは別の話なので、「ルールの上では混在できる」という例示にとどめます。
年末年始は、復路が2028年にまたがるので、2028年1月の行も見てください。グループ2・3の1月は、1/1〜1/3がH、1/4〜1/5がR、1/6からがLです。ハワイで12月28日出発(H)+1月4日帰国(R)なら、32,500+20,000=52,500で5人262,500マイルになります。
確認できていないこと
- 搭乗日の数え方:日付変更線をまたぐ便や深夜発の便で、どの日付をシーズン判定の「搭乗日」とするかは、公式で明言を確認できていません。境界の前後1日に乗る旅程は、発券画面の必要マイルで確かめてください
- 片道だけの発券:片道発券自体は可能ですが、片道のシーズン判定の詳細規定は、公式ページに見当たりませんでした。この表は往復で取る前提の計算です
何日前に動く?復路から355日前の予約解禁日を逆算
区分と金額が決まったら、最後は「いつ予約できるか」です。ANAの国際線特典は、搭乗日の355日前(出発日は含まず)の午前9時(日本時間)から予約できます。深夜0時に待機する必要はありません。往復の場合は、復路の搭乗日が基準です。予約と発券は同時に行います。
往路は復路より前の日付ですから、復路が解禁されれば往路も取れる、という順番です。
2026年10月21日 + 355日 = 2027年10月11日。つまり2026年10月21日時点では、復路が2027年10月11日までの旅程が予約できる計算です。復路の例を並べると、次のようになります。
| 旅の山場(復路の例) | 予約解禁日の目安 |
|---|---|
| 春休みの終わり(復路4月5日) | 2026年4月15日ごろ(解禁済み) |
| GWの終わり(復路5月9日) | 2026年5月19日ごろ(解禁済み) |
| 夏休みの終わり(復路8月22日) | 2026年9月1日ごろ(解禁済み) |
| アジアのH週の終わり(復路10月7日) | 2026年10月17日ごろ(解禁済み) |
| 復路10月11日 | 2026年10月21日(この記事の基準日に解禁) |
| 復路10月12日 | 2026年10月22日 午前9時 |
| 年末年始の旅(復路12月31日) | 2027年1月10日ごろ |
| 年末年始の旅(復路2028年1月3日) | 2027年1月13日ごろ |
(復路の搭乗日から355日を引いて、私が計算した目安です。ANA公式の予約開始ルールは2026年10月21日取得。「ごろ」と書いた日付は、ご自身の復路の日付で必ず再計算してください)
2026年10月21日時点では、春休み・GW・夏休みの旅程は、すでにほぼ全期間が予約できる状態です。一方、年末年始の旅は2027年の年明けすぐに動く計算になります。2027年12月下旬に出て2028年1月上旬に帰る旅程は、2028年の行が公式に載っているので、日付の確認もできます。
解禁日を計算で出せても、その時点で5席そろって空いているかは別の問題です。座席の取りやすさについて、公式に傾向の記載が見当たらないので、この記事では触れません。
マイルがまだ足りないという方は、日々の買い物や旅行予約をポイントサイト経由にするだけでも、マイルの種になるポイントの積み上がり方が変わります。

マイルの原資づくりを、ポイントサイト経由で始める
355日前の解禁日までに時間がある家族は、普段のネットショッピングや旅行予約をポイントサイト経由にすると、マイルの種になるポイントが貯まります。登録は無料で、紹介特典もあります。
取れない・足りないとき:キャンセル待ち・減額キャンペーン・現金との比較
区分を読み、解禁日に動いても、5席そろって取れるとは限りません。そのときの手は3つあります。
- キャンセル待ちや分割で取る:キャンセル待ちの考え方はANA・JAL特典航空券のキャンセル待ちの記事にまとめています
- 減額マイルキャンペーンを待つ:ANAは期間限定で、国際線の必要マイルを下げるキャンペーンを開催することがあります。直近は2026年7月23〜29日の回で、すでに終了しています。仕組みはANA国際線特典航空券の減額マイルキャンペーンの記事で解説しました。ただし、次回の開催や時期は、2026年10月21日時点で発表を確認できていません。待つ前提の計画は避けてください。なお、キャンペーン中は対象の搭乗期間がシーズンの区切りと違う場合があります
- 現金航空券と比べる:ハイシーズンの5人分は、特典の必要マイルが大きくなる分、現金との損益分岐を見る価値があります
現金との比べ方
1マイルの価値は、次の式で出せます。
(現金運賃の5人往復の合計 − 特典で別途払う燃油・諸税) ÷ 必要マイルの5人往復の合計
特典で払う燃油・諸税は、公式の検索画面に「発券時に再計算」との注記があります。額は時期で変わるため、この記事には書きません。発券前の画面で確認してください。燃油が0円になる特典の考え方は燃油サーチャージ0円の特典航空券で家族ハワイで扱っています。
割り算の練習として、数字を仮置きします(実際の運賃や燃油額ではありません)。現金が100万円、燃油・諸税が10万円、必要マイルが200,000なら、(1,000,000−100,000)÷200,000=4.5円。普段のマイルの価値の感覚より低ければ、その日程は現金のほうが得、という判断になります。
現金運賃の水準は、日程によって大きく変わります。同じ日程で人数分を検索して、特典と並べてみてください。
ハイシーズンの5人分は、現金の航空券と並べて決める
特典の必要マイルが大きい日程は、現金運賃を人数分で調べておくと、損益分岐の計算ができます。同じ日程で検索して、特典と並べてみてください。
この区分表で失敗しやすい3つ
①キャンペーンなどで、期間が変わる場合がある
公式の注記のとおり、搭乗日のシーズン期間はキャンペーンなどで変更される場合があります。この記事の表は通常の特典航空券のチャートです。予約の直前には、必ずANA公式の最新のチャートを開いて、自分の搭乗日を確かめてください。去年の表を流用するのも禁物です。先ほどの差分表のとおり、日付は毎年動きます。
②小児と幼児の扱いは、人数分の計算を左右する
2歳未満で座席を使わない幼児は、大人の特典に必要なマイルの10%を支払うか、幼児運賃を購入する、という扱いが公式に案内されています(2歳未満は出発日時点の年齢)。一方、2〜11歳の小児の必要マイルについて、国際線は割引の有無を公式の案内で確認できませんでした。国内線は小児も大人と同じマイルですが、国際線に当てはめてよいかは別問題です。
5人家族のうち、小学生のお子さんがいる場合は、発券画面か予約センターで必要マイルを確かめてから、家族のマイルの目標を決めるのが堅実です。この記事の5人分は、全員が満額のモデルです。
③燃油・諸税は別にかかる
必要マイルの表に、燃油サーチャージや空港使用料などは含まれません。特典の燃油・諸税は発券時に再計算されます。マイルの目標だけでなく、現金の準備も予算に入れておきましょう。
我が家(5人家族)の場合:想定モデルで日程を決める手順
私と妻、娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族が、2027年にANAの特典で海外へ行くなら、どう動くか。これは体験談ではなく、ここまでの整理から組み立てた想定の手順です。
- 行きたい方面と時期を3つ書き出す。春休み、GW、夏休みなど、候補を並べる
- 早見表で、それぞれの区分を引く。2027年の行で見ること。去年の表は使わない
- 5人分の必要マイルを計算する。区分ごとの金額を並べ、不足分を見積もる。小児の必要マイルは発券画面で確認する
- 境界の前後1日をずらして、再計算する。出発を1日早める、帰国を1日遅らせるだけで区分が変わる旅程がないか調べる。学校の予定を最優先にする
- 復路から355日前を引いて、解禁日をカレンダーに入れる。年末年始なら2027年1月
- 取れなかったときの逃げ道を決めておく。キャンセル待ち、日程の変更、現金航空券への切り替えの順に並べる
ハワイの特典の取り方全般はANA特典航空券を家族5人で取る方法にもまとまっています。国内線の春休みの取り方は2027年春休みの国内線特典の記事をどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q1. 2028年分のシーズンも決まっていますか?
公式ページには、2028年の行が3月末まで掲載されています(2026年10月21日取得)。それ以降の期間は、まだ載っていません。
Q2. 片道で取ったとき、シーズンはどう判定されますか?
片道発券は可能ですが、片道のシーズン判定の詳細規定は、公式ページに見当たりませんでした。往復の場合は、往路・復路それぞれの搭乗日で判定し、必要マイルは2分の1ずつ合算されます。
Q3. 幼児(2歳未満)の必要マイルは?
座席を使わない2歳未満の幼児は、大人の特典に必要なマイルの10%を支払うか、幼児運賃を購入します。2歳未満は出発日時点の年齢で判定します。
Q4. 小児(2〜11歳)は、大人より少ないマイルで済みますか?
国際線の小児については、公式の案内で割引の有無を確認できませんでした。割引があるとも、ないとも断定できません。発券画面または予約センターで確認してください。
Q5. 2027年中に、必要マイルが変わる可能性はありますか?
2026年10月21日時点で、2027年の追加改定の公式発表は確認できていません。今後変わらないと言い切ることもできないので、予約の前に公式の最新の表で確かめてください。
Q6. 国内線の特典も、同じ区分ですか?
国内線は別の区分と必要マイルで決まります。国内線の春休みは、2027年春休みの国内線特典の記事をご覧ください。
まとめ|区分は「去年の表」ではなく「2027年の行」で引く

- 2027年のシーズン区分は、2026年10月21日時点でANA公式に掲載済み。日付は毎年動くので、去年の表は使い回さない
- 2026年からは、北米・欧州の4月がR、ハワイの7月1〜15日がR、アジアの10月1〜7日がH、アジアの12月1〜19日がLに変わった
- 5人エコノミー往復の想定モデルで、ハワイはR→Hで+125,000マイル、L→Hで+150,000マイル。どの方面もR→Hは約1.4〜1.6倍
- 往路と復路は別々に判定される。境界の前後1日をずらせる旅程は、再計算の価値がある(搭乗日の数え方や片道の詳細規定は未確認)
- 予約は復路の搭乗日の355日前の午前9時から。年末年始の旅は、2027年1月に動く計算
小児の必要マイル、燃油・諸税の額、次回の減額キャンペーンの時期は、2026年10月21日時点で確認できていません。制度は変わることがあるので、申込前には必ずANA公式の最新のチャートと案内を確認してください。参考になれば幸いです。良いマイルライフを!