
「マイルが貯まったから、今年こそ家族でハワイへ」——そう思って発券画面を最後まで進めたら、支払欄に数十万円の現金が並んでいた。マイルで取ったはずなのに、なぜこんなに払うのか。そこで手が止まったことはありませんか。
正体は燃油サーチャージです。特典航空券でも、燃油サーチャージと諸税は現金で支払うのが一般的で、しかもこれは1人ずつかかります。5人家族なら、その金額はまるごと5倍になって返ってきます。
ただ、ここには多くの人が見落としている事実があります。燃油サーチャージがかかるかどうかは、乗る路線ではなく「どのマイルで取るか」で決まるということです。同じハワイ線でも、選ぶプログラム次第で現金負担が数十万円変わります。
この記事では、私(妻・娘3人=中学生1人・小学生2人の5人家族の父)が、2026年9月時点の最新額をもとに「マイル+現金の総額」で特典航空券を並べ直します。マイル数だけを比べる記事とは、結論がかなり違うはずです。
目次
この記事でわかること
- 2026年9月1日以降に発券する場合の、ANA・JAL・デルタ航空の燃油サーチャージ実額(日本発・片道)
- 燃油サーチャージが0円になる特典航空券の選択肢と、それぞれの条件
- 5人家族でハワイへ行く場合の「必要マイル+現金」総額シミュレーション
- 燃油0円に飛びついて失敗しないための注意点(必要マイル数の跳ね方・座席の取りづらさ)
⚠️ 必ずお読みください:燃油サーチャージは発券時期によって改定され、特典航空券の必要マイル数も変動します。本記事の数値は2026年9月12日時点で確認できた内容です。実際に発券する前に、必ず各社公式サイトと発券画面の支払総額でご確認ください。
【結論】燃油0円の選択肢は3つ。ただし「必要マイル数」まで見て初めて判断できる

先に結論をお伝えします。
- 燃油サーチャージは特典航空券にもかかる。しかも人数分。2026年9月1日〜10月31日発券分なら、ANAの日本〜ハワイは片道35,800円。5人家族の往復で358,000円が現金で乗ります
- 燃油が0円になる主な選択肢は3つ。①デルタ航空のスカイマイルでデルタ運航便 ②JALマイルでアラスカ航空運航便 ③ユナイテッド航空のマイレージプラス
- ただし「燃油0円=お得」ではありません。必要マイル数が倍近く必要なプログラムもあり、マイルと現金を足した総額で比べないと判断を誤ります
- 家族分をまとめて動かすなら、原資は「移行先を選べるポイント」で持っておくのが強い。どのプログラムが有利かは時期で変わるため、出口を後から選べる状態にしておくのが現実解です
要するに、「燃油がかからないマイル」を探すのではなく、「燃油まで含めた総額がいちばん安い組み合わせ」を探す——これがこの記事の主張です。
まずは現在地|2026年9月からの燃油サーチャージ実額
燃油サーチャージは搭乗日ではなく発券日のルールで決まります。まずは今の金額を押さえましょう。日本発・お一人さま・片道あたりの金額です。
| 方面 | JAL | ANA | デルタ航空 |
|---|---|---|---|
| ハワイ | 30,900円 | 35,800円 | 35,800円 |
| 北米 | 50,000円 | 55,000円 | 55,000円 |
デルタ航空は2026年8月30日付の公式発表で、2026年9月1日発券分から日本〜アメリカ本土を65,000円→55,000円、日本〜ハワイを40,400円→35,800円へ引き下げています。2ヶ月ごとに見直す運用なので、次の改定前に必ず最新額を確認してください。JAL・ANAの金額は各社発表を業界メディアが報じたもので、適用は2026年9月1日〜10月31日発券分です。
ここで注目したいのは、下がったとはいえ金額そのものは十分に大きいという点です。ハワイ片道35,800円は、往復で71,600円。5人家族なら358,000円です。運賃本体とは別に、これだけの現金が必要になります。
発券日と燃油の関係をもう少し踏み込んで知りたい方は、年末年始の家族航空券はいつ買うべきかで「発券日で確定する」仕組みを詳しく書いています。
全体像|燃油がかかるかどうかは「マイルの出どころ」で決まる
同じハワイ線でも、燃油の扱いはこう分かれます。
家族でハワイへ(同じ路線・同じ時期)
│
├─ ANAマイル → ANA運航便 ────── 燃油 片道35,800円(往復71,600円)
│
├─ JALマイル → JAL運航便 ────── 燃油 片道30,900円(往復61,800円)
│
├─ JALマイル → アラスカ航空便 ── 燃油の設定なし(諸税のみ)
│
├─ デルタのスカイマイル → デルタ便 ── 燃油の請求なしとの報告が定着
│
└─ ユナイテッドのマイル → ANA便 ── 燃油なし(ただし必要マイルが多い)
ポイントは、燃油サーチャージを課すかどうかは「マイルを発行するプログラム側の方針」で決まるという構造です。ANAマイルでANA便に乗れば当然ANAのルールが適用されますが、同じANA機材でもユナイテッドのマイルで発券すれば、ユナイテッドのルール(燃油なし)が適用されるわけです。
ここを知っているかどうかで、家族旅行の現金負担は桁が変わります。
選択肢①:デルタ航空スカイマイル(デルタ運航便)
いちばん分かりやすいのがデルタ航空です。
デルタは羽田〜ホノルル線を毎日運航しており(ボーイング767-300ER型機)、羽田からロサンゼルス・シアトル・アトランタ・ミネアポリス・デトロイトへも就航しています。家族のハワイ旅行・本土旅行の選択肢としては十分に現実的です。
そして現金で買えば上表のとおり片道35,800円の燃油がかかる一方、スカイマイルの特典航空券では燃油の請求がないという報告が、実額つきで複数の陸マイラーから定着して出ています。たとえば東京〜ロサンゼルス往復のエコノミー特典で、支払いは諸税など合計7,090円だけだったという記録があります。
デルタ便でハワイへ(1人・往復)
現金で買う : 運賃本体 + 燃油71,600円 + 諸税
マイルで取る: スカイマイル + 諸税のみ(燃油の請求なしとの報告)
デルタのマイルが家族向きな理由
必要マイル数の話に入る前に、家族で使うときの利点を挙げておきます。
- マイルに有効期限がない。デルタ公式が「獲得マイルの有効期限はありません」と明記しています。子どもの学年や休みに合わせて何年越しでも貯められます
- 会員以外の分も発券できる。プログラム規定に「スカイマイル会員以外の方を乗客としてマイルを特典航空券に利用することができます」とあります。ANAのように家族を事前登録する必要がありません(ただし発券後の名義変更は不可)
この2点目は、家族が多い家庭ほど効きます。ANAマイルの特典航空券は利用できる人が登録した親族に限られるため、「祖父母の分を取ってあげたい」といった場面で詰まることがあるからです。
ただし必要マイル数は「変動制」
ここが最大の注意点です。デルタのスカイマイルは固定チャートを公表しておらず、日付ごとに必要マイル数が変わる変動制です。
二次情報での観測になりますが、日本〜ハワイのエコノミー片道は最安帯で20,000〜24,000マイル程度、高い日は115,000マイルまで跳ね上がるという幅が報告されています(2026年3月時点)。ビジネスクラスは片道155,000マイル〜と、家族で狙う水準ではありません。
つまりデルタは、安い日に当たれば圧倒的に強く、外すと目も当てられないプログラムです。「いくら貯めれば行ける」と逆算したい人には向きません。逆算できる安心感が欲しいなら、必要マイル数を公表しているANA・JALのほうが計画は立てやすくなります。
選択肢②:JALマイルでアラスカ航空運航便(ハワイ限定の裏口)
ハワイに限れば、JALマイル派にも燃油0円のルートがあります。JALの提携社特典航空券でアラスカ航空の運航便を取る方法です。
東京〜ホノルルは距離制で往復45,000マイル(エコノミー)、燃油の設定がなく諸税のみで発券できたという報告が定着しています。JAL自社便が往復40,000マイル(基本)+燃油61,800円であることを考えると、+5,000マイルで61,800円の現金を消せる計算になります。
必要マイル数・条件・落とし穴(座席不要の幼児は提携社特典を利用できない等)は、JALマイルで家族ハワイ|アラスカ航空特典の完全ガイドに実務レベルでまとめました。JALマイルを主力にしている家庭は、まずここを読んでから自社便と比べてください。
選択肢③:ユナイテッド航空マイレージプラス(ANA便に乗れる)
ユナイテッド航空のマイルは燃油サーチャージが不要で、同じスターアライアンスのANA便を発券できます。有効期限もなく、家族以外の分も発券できる自由度の高さが特徴です。
ただし正直に書くと、ハワイ線に関しては現状あまり有利ではありません。日本〜ハワイのエコノミー片道は二次情報で40,000マイル台後半〜という水準が報告されており、変動制でさらに上振れします。往復で1人95,000マイル前後だとすると、燃油が0円でも必要マイル数の差で逆転されてしまうわけです。
ユナイテッドのマイルが本領を発揮するのは、必要マイル数が区間距離で固定されている国内線のほうです。お盆も年末年始も必要数が変わらないため、家族分の座席を繁忙期に押さえたいときに効きます。詳しくはユナイテッド航空マイルでANA国内線に乗る裏技にまとめています。
5人家族でハワイ|「マイル+現金」の総額シミュレーション
ここまでの材料を、家族5人・エコノミー・往復の総額として並べ直します。ANAはレギュラーシーズン(往復40,000マイル)、燃油は2026年9月1日〜10月31日発券分の金額です。
| ルート | 必要マイル(5人分) | 燃油(5人分) | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| ANAマイル → ANA便 | 200,000マイル | 358,000円 | 計画は立てやすいが現金が重い |
| JALマイル → JAL便 | 200,000マイル〜 | 309,000円 | 同上(PLUS利用時はマイル増) |
| JALマイル → アラスカ航空便 | 225,000マイル | 0円(諸税のみ) | +25,000マイルで30万円を消せる |
| スカイマイル → デルタ便 | 200,000〜240,000マイル | 0円(諸税のみ) | 安い日に当たれば最強・変動制 |
| ユナイテッド → ANA便 | 475,000マイル前後 | 0円(諸税のみ) | 燃油0でもマイルで負ける |
※ANA・JALの必要マイル数は公式チャート、アラスカ航空便は距離制の提携社特典、デルタとユナイテッドは変動制のため二次情報の観測帯です。
この表の読み方は1つだけです。「追加で必要になるマイル」と「消せる現金」を割り算する——これに尽きます。
- ANA便 → アラスカ航空便に変えると:+25,000マイルで358,000円が消える = 1マイルあたり約14.3円
- JAL便 → アラスカ航空便に変えると:+25,000マイルで309,000円が消える = 1マイルあたり約12.4円
一般に1マイルの価値は2〜3円あれば上出来と言われます。それが10円を超えるわけですから、燃油0円ルートの破壊力が分かっていただけると思います。マイル単価の考え方そのものはANAビジネスクラスで家族ハワイ|必要マイル数の完全ガイドでも詳しく扱っています。
逆に、ユナイテッドのように必要マイルが275,000マイルも増えるなら、358,000円を消しても1マイルあたり1.3円。これは「損」です。燃油0円という言葉に飛びつくと、ここを見落とします。
原資をどう作るか|「出口を後から選べるポイント」で持つ
ここまで読んで、おそらくこう思ったはずです。「理屈は分かったけど、デルタのマイルなんて持っていない」と。
私もそうです。私はANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)を軸に動いてきた人間で、デルタのマイルは主力ではありません。ここは正直に書きます。
だからこそ効いてくるのが、マイルに変える前の「ポイント」の状態で貯めておくという発想です。マリオットボンヴォイのポイントは、ANA・JAL・ユナイテッドを含む多数の航空会社へ移行できます。貯めている段階では出口を決めなくていいというのが、この方式の最大の価値です。
- 基本レートは3ポイント=1マイル。60,000ポイント単位でまとめて移行するとボーナスが付き、ANA・JALなら60,000ポイント→25,000マイル(実質2.4ポイント=1マイル)
- ユナイテッドだけはボーナスが倍で、60,000ポイント→30,000マイル
- ⚠️ デルタ航空・アメリカン航空などは、このボーナスの対象外です(2022年に対象外化)。デルタへ移行する場合は3ポイント=1マイルのまま計算してください
移行の手順・上限・氏名一致の注意点はマリオットポイント→ANA/JALマイル移行の完全ガイド、出口ごとの効率比較はマリオットポイントで家族が飛ぶ|4つの出口を実額比較にまとめています。

出口を決めずに貯められる原資をつくる
マリオット ボンヴォイ アメックス・プレミアム・カード。日々の決済で貯まるポイントを、旅程が決まってから有利な航空会社へ移せるのが強みです。燃油の状況はその時々で変わるので、出口を後から選べる原資は家族旅行と相性がいいと感じています(2025年8月改定後・条件達成時)。
※ご紹介プログラム経由。年会費82,500円(税込)。入会特典の内容・適用条件は時期により変動するため、最新情報は公式ページでご確認ください。
カード自体のスペックはマリオットボンヴォイアメックスプレミアムの入会特典と紹介プログラム全解説で検証しているので、判断はそちらを読んでからで大丈夫です。
カード決済以外で原資を積む
家族5人分となると、カード決済だけで積み上げるには時間がかかります。旅行の予約やサービス申込をポイントサイト経由に変えるだけでも、原資は目に見えて増えます。家族分の支出が大きいぶん、この一手間の差も大きくなります。

マイルの原資を、日々の支出から積み上げる
モッピーは貯めたポイントをマイルへ交換できるポイントサイトです。家族の買い物や旅行予約を経由させるだけで原資が積み上がります。登録は無料、紹介特典があります。
ポイントサイトからマイルまでの流れ全体は、ポイ活でマイルを貯める家族向け完全ガイドにまとめています。
注意点・よくある失敗
燃油0円ルートに寄せるとき、私が実際にヒヤッとした(あるいは周囲でよく聞く)失敗を挙げておきます。
① 「燃油0円」だけを見て、必要マイル数を見ない
この記事でいちばん伝えたい落とし穴です。ユナイテッドの例のとおり、必要マイルが増えすぎると燃油0円は簡単に相殺されます。必ず「追加マイル÷消せる現金」で単価を出してください。
② 変動制のプログラムで「安い日」を前提に計画する
デルタのような変動制では、最安帯は特定の日にしか出ません。しかも家族5人分の座席が同じ最安帯で揃うとは限らないのが現実です。学校の休みに合わせる家族旅行では、そもそも安い日に行けないことも多い。計画段階では、必要マイル数を保守的に見積もっておくほうが安全です。
③ ポイントを移行してから、座席がないと気づく
ポイントからマイルへの移行は片道通行です。移行してしまった後に空席がないと分かっても、ポイントには戻せません。空席を確認してから移行する——これが鉄則です。移行には日数がかかる場合があるため、旅程が決まったら早めに動き出してください。
④ 諸税・空港使用料を「0円」と勘違いする
燃油が0円でも、各国政府や空港が課す税・使用料は現金で必要です。金額は路線によりますが、数千円規模になります。「マイルだけでタダ」ではありません。
⑤ 子どもの扱いを確認しないまま発券する
座席を使う子どもは基本的に大人と同じ必要マイル数です。ひざ上の幼児の扱いはプログラムごとに違い、提携社特典では幼児が利用できないケースもあります。年齢区分の基本は子供の飛行機代は何歳から?にまとめました。
⑥ 払い戻し条件を確認しないまま発券する
子どもの発熱で直前キャンセル、は家族旅行では普通に起こります。デルタは公式に「米国およびカナダを出発地とするメインキャビン以上の特典航空券は手数料なしで変更・キャンセル可能」と案内していますが、日本出発分や運賃種別によって条件は異なります。必ず発券前に確認してください。ANA・JALの特典航空券の払戻ルールは子連れ旅行の急なキャンセル完全ガイドで整理しています。
我が家(5人家族)の場合
最後に、私自身がどう考えているかを書いておきます。
我が家はANA SFCを軸にしてきたので、マイルの主力はANAです。ハワイ・グアム・シンガポールへの旅程も、基本はANAマイルで組んできました。したがって、この記事の内容をそのまま「明日からデルタに乗り換える」という話にはなりません。
私の実際の運用はこうです。
1. 燃油の額を、旅程を決める前に確認する。 燃油は発券日で機械的に決まる唯一の変数なので、ここを最初に見ます。片道35,800円なら5人往復で358,000円——この数字を先に把握しておくと、「マイルで浮かせた」と思い込む錯覚がなくなります。
2. ANAで取るなら、必要マイルが跳ねないシーズンを優先する。 燃油は動かせなくても、必要マイル数はシーズン選びで動かせます。ANAマイルで家族の特典航空券を取る完全ガイドのシーズン区分と突き合わせて、ローシーズンに寄せられないかを先に検討します。
3. 燃油0円ルートは「同じ時期・同じ人数で取れるか」だけを見て判断する。 理屈の上で有利でも、家族5人分の席が並ばなければ意味がありません。我が家では燃油0円ルートは第2候補として空席照会だけ並行して回し、取れたら乗り換える——という使い方をしています。
4. 原資はマリオットポイントで持ち、出口は旅程が決まってから決める。 これがいちばん大きい判断です。ANAマイルに全部替えてしまうと、燃油が高い時期に選択肢がなくなります。
正直に言えば、家族5人分すべてを燃油0円ルートで揃えられたことはまだありません。それでも「総額で比べる」という物差しを持ってから、発券画面の最後で驚くことはなくなりました。マイルを貯める目的は、マイル数を最大化することではなく、家族旅行の総額を下げることですから。
よくある質問(FAQ)
Q1. 特典航空券でも燃油サーチャージはかかるのですか?
プログラムによります。ANA・JALの自社便特典では、燃油サーチャージと諸税を現金で支払うのが一般的です。一方、デルタ航空のスカイマイルやユナイテッド航空のマイレージプラスでは燃油の請求がないとされています。同じ路線・同じ機材でも、マイルの出どころで扱いが変わるという理解が正確です。
Q2. デルタの特典航空券は本当に燃油が0円ですか?
実額の報告は定着していますが、断定は避けてください。デルタが日本発の航空券に課している燃油サーチャージ(2026年9月1日発券分からハワイ片道35,800円)は公式発表があるのに対し、特典航空券への非課金は公式ページに明記された形では確認できていません。必ず発券画面の支払総額で確認してください。総額が想定と違えば、その場で止められます。
Q3. 燃油が0円なら、必ずそちらで取るべきですか?
いいえ。必要マイル数まで含めて比べてください。本文のとおり、ユナイテッド航空でハワイを取ると燃油は0円でも必要マイルが大幅に増え、総額で逆転されることがあります。判断の物差しは「追加で必要なマイル ÷ 消せる現金」です。1マイルあたり2〜3円を大きく超えるなら、燃油0円ルートに動く価値が高いと言えます。
Q4. デルタのマイルは、どうやって貯めればいいですか?
日本の家庭で現実的なのは、マリオットボンヴォイのポイントからの移行とデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードでの決済、そして搭乗実績です。ただしマリオットからデルタへの移行は60,000ポイント単位のボーナス対象外なので、3ポイント=1マイルのまま計算してください。ANA・JAL・ユナイテッドへの移行と比べると効率は落ちます。
Q5. 家族の分も、1人のマイルでまとめて発券できますか?
プログラムによって違います。デルタは規定上、会員以外を搭乗者にした特典航空券を発券できます(発券後の名義変更は不可)。ユナイテッドも搭乗者の制限がありません。一方ANAは特典を利用できる人が登録した親族に限られ、家族のマイルを合算する仕組み(ANAカードファミリーマイル)を使う形になります。家族が多いほど、この違いは効いてきます。
Q6. 燃油サーチャージが下がるのを待つべきですか?
待つ・待たないは断定できません。燃油サーチャージは2ヶ月ごとに見直され、上がることも下がることもあります。実際、2026年9月1日発券分では各社とも引き下げになりました。確実に言えるのは「現行料金が確定しているのは2026年10月31日発券分まで」ということだけです。日程が固まっているなら現行ルールで発券する、動く可能性があるなら次回発表を待つ。その二択で考えてください。
燃油0円ルートを狙うにしても、必要マイル数は結局ANA・JALより多めに見積もっておくのが安全です。原資の底上げは、旅程が決まる前から始められる数少ない打ち手になります。
旅行の予約前に、1回経由するだけで原資が増える
ハピタスは、ネットショッピングや旅行予約を経由するだけでポイントが貯まるポイントサイトです。家族5人分は支出が大きいぶん、経由する・しないの差もそのまま大きくなります。登録は無料、紹介特典があります。
まとめ:比べるのは「マイル数」ではなく「マイル+現金」

要点を整理します。
- 特典航空券でも燃油サーチャージは現金払い。しかも人数分。2026年9月1日〜10月31日発券分でANAの日本〜ハワイは片道35,800円、5人家族の往復で358,000円
- 燃油が0円になる主な選択肢はデルタ運航便(スカイマイル)/アラスカ航空運航便(JALマイル)/ユナイテッド航空の3つ
- ただし必要マイル数まで含めないと判断を誤る。ANA便→アラスカ航空便なら+25,000マイルで358,000円が消えて1マイル約14円だが、ユナイテッドのハワイは燃油0円でも総額で逆転される
- 変動制プログラムは「安い日」前提で計画しない。家族5人分が同じ最安帯で揃う保証はない
- 原資は出口を後から選べるポイントで持つ。マリオットポイントなら旅程が決まってから有利な航空会社へ移せる
- ポイントからマイルへの移行は片道通行。空席を確認してから移行する
「マイルで飛ぶ」という言葉には、現金の話がすっぽり抜け落ちています。燃油まで含めた総額で並べ直すと、選ぶべきマイルが変わることがある——この記事でいちばんお伝えしたかったのはそこです。
なお、本記事の燃油サーチャージ額・必要マイル数は2026年9月12日時点で確認できた情報です。いずれも改定が頻繁なため、発券前には必ず各社公式サイトと発券画面の支払総額をご確認ください。
参考になれば幸いです。良いマイルライフを!