
「年会費無料のカードを1枚持っておきたい。でも、エポスカードってマイルは貯まるの?」——カード選びの途中で、そんなふうにモヤっとしていませんか?
エポスカードは「年会費永年無料」「海外旅行保険付き」「ゴールドへの招待がある」と、良い評判をよく見かけるカードです。一方で、2026年に入ってからマイル交換の優遇終了や電子マネーチャージのポイント終了といった変更が続き、「結局いま持つ価値はあるの?」が分かりにくくなっています。
我が家は私・妻・娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族です。家族旅行の準備をするたびに「年会費をかけずに、保険と旅の備えをどこまで用意できるか」を考えてきました。そこで、エポスカードの公式情報とよくある質問(FAQ)を一つずつ確認し、2026年10月時点で「何のために持つカードなのか」を整理してみました。
結論を少しだけ先に言うと、エポスカードはマイルを貯めるメインカードではなく、年会費0円で「旅の保険」と「ゴールドへの入口」を持つためのサブカードという選択肢があります。
目次
この記事でわかること
- エポスカード(一般)の基本スペックと、2026年の主な変更点
- ANAマイルに交換したときの「本当の還元率」
- 年会費無料で持つ価値がある3つの理由と、注意したい落とし穴
- 5人家族の場合、エポスカードを誰が・どう持つのが現実的か
【結論】マイルのメインには不向き。でも「年会費0円の保険+ゴールドへの入口」として優秀(おすすめ度★★★★☆)

結論から言うと、エポスカードは「持っていて損をしない年会費無料カード」です。評価のポイントは次の3つです。
- 年会費が永年無料。使わない月があってもコストはゼロなので、サブカードとして気軽に持てます。
- 海外旅行保険が付いている(利用付帯)。傷害死亡・後遺障害は最高3,000万円、疾病治療費用は270万円と、年会費無料カードとしては手厚い水準です。
- 利用実績を積むとエポスゴールドカードへの招待が届く。招待経由なら通常5,000円(税込)のゴールドが永年無料になります。
ただし、ANAマイルに交換すると還元率は0.25%相当です。マイルを最優先で貯めたい人は、ANAカードやJALカードをメインにして、エポスカードは「保険とサブ決済」の役割に絞るのが現実的です。
年会費0円で「旅の保険」を1枚追加するなら
エポスカードは入会金・年会費永年無料。海外旅行保険(利用付帯)が付いていて、利用実績を積めば年会費無料のエポスゴールドへの招待も期待できます。メインカードを変えずに「旅の備え」を足せるのが強みです。
※入会特典の内容は時期や申込方法によって変わります。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
エポスカードの基本スペック(2026年10月7日時点)
まずは基本の数字を表で整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費(税込) | 入会金・年会費とも永年無料 |
| 国際ブランド | Visa |
| 基本還元 | 200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%) |
| ポイント有効期限 | 2年(ゴールド・プラチナは無期限) |
| ANAマイル移行 | 1ポイント=0.5マイル(1,000ポイント以上・500ポイント単位・2〜3日程度で反映) |
| JALマイル移行 | 対応(条件は公式サイトで要確認) |
| 海外旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 最高3,000万円(利用付帯・本会員のみ) |
| 家族カード | なし |
| 発行スピード | マルイ店頭での受け取りなら最短即日 |
| 申込対象 | 18歳以上(高校生を除く)※詳細は公式サイトで確認 |
表を見ると分かるとおり、基本還元率は0.5%で、年会費無料カードとしては「普通」の水準です。エポスカードの価値は還元率ではなく、保険・優待・ゴールドへのステップにあります。ここを押さえておくと、カード選びで期待外れになりにくいと思います。
海外旅行傷害保険の補償内容
エポスカード(一般)の海外旅行傷害保険は、2023年10月に「自動付帯」から「利用付帯」に変わりました。そのかわり、補償額は大きく引き上げられています。
| 補償項目 | エポスカード(一般) |
|---|---|
| 傷害死亡・後遺障害 | 最高3,000万円 |
| 傷害治療費用(1事故の限度額) | 200万円 |
| 疾病治療費用(1疾病の限度額) | 270万円 |
| 賠償責任(1事故の限度額) | 3,000万円 |
| 救援者費用 | 100万円 |
| 携行品損害 | 20万円 |
海外で本当に怖いのは、死亡補償よりも病院の治療費です。疾病治療費用270万円という枠は、年会費無料のカードとしては心強い数字だと感じました。
利用付帯の具体的な条件(どの支払いが対象になるか、空港までの電車代でもよいか等)は、エポスカードの海外旅行保険を詳しく解説した記事にまとめています。
ここが良い:エポスカードのメリット4つ
メリット1:年会費永年無料なので「持っているだけ」で損をしない
当たり前のようですが、地味に効きます。年会費がかかるカードは「使わないと損」というプレッシャーがありますが、エポスカードは使わない月があってもコストはゼロです。
旅行の予定がない時期は引き出しに入れておき、海外旅行の前だけ交通費や旅行代金の支払いに使う——そんな割り切った使い方でも成立するのが、年会費無料カードの良さです。
メリット2:年会費無料なのに、海外旅行保険が手厚い
先ほどの表のとおり、傷害死亡・後遺障害は最高3,000万円、疾病治療費用は270万円です。年会費無料のカードでここまでの補償があるカードは多くありません。
ポイントは、メインカードが別にあっても「保険のためだけに」持つ意味があるということ。たとえばマイル系のメインカードの保険が手薄な場合、エポスカードで空港までの交通費を払っておけば、補償をもう1枚分用意できます(複数のカードの保険が使える場合の扱いは、保険会社の規定で確認してください)。
メリット3:エポスゴールドへの「招待ルート」がある
エポスカードを使い続けると、利用実績に応じてエポスゴールドカードへの招待(インビテーション)が届くことがあります。招待経由なら、通常年会費5,000円(税込)のゴールドが永年無料です。
ゴールドになると、次のようにグレードが一段上がります。
- ポイントの有効期限が無期限になる
- 国内16空港+ハワイの空港ラウンジが本人無料
- 海外旅行保険の傷害死亡・後遺障害が最高5,000万円、携行品損害が50万円に
- 年間ボーナスポイント(年50万円で2,500pt/100万円で10,000pt)
- 選べるポイントアップショップ(最大3ショップでポイント最大2倍)
招待の基準は公表されていません。ただ、公式サイトではゴールドを直接申し込んで年50万円以上使えば翌年以降永年無料になる道も案内されています。ゴールドの詳しい使い方はエポスゴールドカードのレビュー記事で解説しています。
メリット4:マルイの割引や優待で「ポイント以外の得」がある
エポスカードはマルイグループのカードなので、年4回前後開催される「マルコとマルオの7日間」で、マルイ・モディなどでの買い物が10%オフになります(対象・開催時期は公式サイトで確認してください)。
また、飲食店やレジャー施設、カラオケなどの優待も用意されています。家族でのお出かけ前に「エポスの優待に入っていないか」を一度チェックするだけで、ちょっとした割引が拾えることがあります。
ネット通販をよく使う家庭なら、エポスのポイントアップサイト「たまるマーケット」経由で買い物をすると、通常より多くポイントが付く場合もあります。
ここは注意:エポスカードのデメリット3つ
デメリット1:ANAマイルに交換すると還元率は0.25%相当
ここが一番大事なポイントです。
エポスポイントは1ポイント=0.5マイルでANAマイルに交換できます(1,000ポイント以上・500ポイント単位)。基本還元が200円で1ポイントなので、計算すると次のとおりです。
| 年間の利用額 | 貯まるポイント | ANAマイル換算 |
|---|---|---|
| 50万円 | 2,500pt | 1,250マイル |
| 100万円 | 5,000pt | 2,500マイル |
100円あたり0.25マイル=マイル還元率0.25%です。マイル系のカードの多くは、100円あたり0.5〜1マイル程度を貯められるので、正直に言うとマイルを貯める目的ではかなり見劣りします。
なお、以前はゴールド・プラチナ会員に「1ポイント=0.6マイル」の優遇がありましたが、2026年3月31日で終了しています。マイルを最優先にするなら、ANAカードやJALカードをメインにするのがおすすめです。どのカードがマイルに強いかはマイルが貯まるクレジットカードのランキング記事で比較しています。
デメリット2:2026年8月から、電子マネーチャージのポイントが終了
2026年8月1日から、モバイルSuicaなど一部の電子マネー・決済サービスへのチャージで、エポスポイントが付かなくなりました(0.5%→0%)。
「チャージでポイントを貯めて、それをマイルに」という使い方をしていた人には痛い変更です。なお、ゴールド・プラチナ会員の「年間ボーナスポイント」の集計には、チャージ分も引き続き含まれると案内されています。対象サービスの一覧は公式サイトで確認してください。
2026年のマイル系カードの改定は他にも多いので、まとめて確認したい方はANA・JALカードの改悪・改定まとめも参考にしてください。
デメリット3:家族カードがなく、保険も「本会員のみ」
エポスカードには家族カードがありません。海外旅行保険もカードを持っている本人だけが対象で、家族特約もありません。
5人家族の我が家に当てはめると、私がエポスカードを持っていても、妻と娘3人は補償されません。妻も補償を受けたいなら、妻自身がエポスカードに申し込み、妻のカードで旅行代金などを支払う必要があります。小中学生の子どもはそもそもカードを作れないので、子どもの補償は別の方法で用意することになります。
家族全員の補償をどう組み立てるかは、家族向けに海外旅行保険付きカードを比較した記事で詳しく整理しています。
マイルはメインカードに任せて、エポスは「保険とサブ決済」に
マイル効率では専用カードに譲りますが、年会費0円で海外旅行保険(利用付帯)が持てるのはエポスカードならでは。夫婦それぞれが1枚ずつ持てば、それぞれが本人として補償を受けられます。
※保険の補償内容・付帯条件は変更される場合があります。申込前に公式サイトでご確認ください。
比較表:エポスカード vs エポスゴールド vs エポスプラチナ
エポスカードを持つなら、「その先」まで知っておくと判断しやすくなります。3枚を並べてみました。
| 項目 | エポスカード | エポスゴールドカード | エポスプラチナカード |
|---|---|---|---|
| 年会費(税込) | 永年無料 | 5,000円(招待・家族紹介なら永年無料/年50万円以上利用で翌年以降無料) | 30,000円(招待なら20,000円) |
| 基本還元 | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
| ポイント有効期限 | 2年 | 無期限 | 無期限 |
| 年間ボーナス | なし | 50万円で2,500pt/100万円で10,000pt | 利用額に応じて付与 |
| 空港ラウンジ | なし | 国内16空港+ハワイ(本人のみ) | プライオリティ・パス付帯 |
| 海外旅行保険 | 最高3,000万円(利用付帯) | 最高5,000万円(利用付帯) | 最高1億円 |
| ANAマイル交換 | 1pt=0.5マイル | 1pt=0.5マイル | 1pt=0.5マイル |
ここで分かるのは、どのランクでもマイル交換率は同じということです。エポスで上のランクを目指す意味は、マイルではなく「ラウンジ・保険・ボーナスポイント」にあります。
エポスプラチナのプライオリティ・パスについては、エポスプラチナのプライオリティ・パス解説記事で詳しく紹介しています。
我が家(5人家族)で考えるなら、こう持つ
我が家の構成(私・妻・娘3人/中学生1人・小学生2人)に当てはめて、エポスカードを持つならどんな形が現実的かを考えてみました。
- マイルを貯めるメインカードはそのまま:日常の大きな決済はマイル系のカードに集めて、特典航空券を狙う
- 夫婦それぞれがエポスカードを1枚ずつ:海外旅行の前に、それぞれ自分のカードで空港までの交通費や旅行代金を払い、本人として保険の対象になっておく
- 子ども3人の補償は別に用意:エポスカードではカバーできないので、家族特約付きのカードや旅行保険で備える
- 固定費の一部をエポスに回すかは「ゴールドを狙うか」で決める:年会費無料のゴールドを取りに行くなら、利用実績を積む意味が出てくる
ポイントは、エポスカード1枚で全部を済ませようとしないこと。マイル、保険、ラウンジと役割を分けて考えると、年会費無料のエポスカードは「足りない部分を埋める1枚」としてちょうど良い存在になります。カードの役割分担については、家族でのクレジットカードの役割分担を考えた記事も参考にしてください。
エポスカードがおすすめな人/おすすめしない人
おすすめな人
- 年会費無料で、海外旅行保険付きのサブカードを持ちたい人
- メインカードの海外旅行保険が手薄で、補償を上乗せしたい人
- いずれは年会費無料のエポスゴールドを手に入れたい人
- マルイ・モディでの買い物が多い人
- 急ぎでカードが必要で、店頭での即日受け取りを使いたい人
おすすめしない人
- ANA・JALマイルを最優先に貯めたい人(マイル還元率0.25%相当)
- 家族カードで家族の決済をまとめたい人(エポスには家族カードがない)
- 電子マネーチャージでポイントを稼ぐ使い方をしていた人(2026年8月で終了)
- 子どもを含む家族全員の保険を1枚でまかないたい人
よくある質問(FAQ)
Q1. エポスカードの年会費は本当にずっと無料ですか?
はい、エポスカード(一般)は入会金・年会費とも永年無料と案内されています。年会費の条件付き無料ではないので、使わない年があっても費用はかかりません。
Q2. エポスカードでANAマイルは貯まりますか?
貯められますが、効率は高くありません。エポスポイントは1ポイント=0.5マイル(1,000ポイント以上・500ポイント単位)で交換でき、基本還元0.5%と合わせると100円あたり0.25マイル相当です。ゴールド・プラチナの0.6マイル優遇は2026年3月31日で終了しています。
Q3. 海外旅行保険は家族にも使えますか?
エポスカード(一般)の海外旅行保険はカードを持っている本人のみが対象で、家族特約はありません。配偶者も補償を受けたい場合は、配偶者自身がエポスカードを持ち、出国前にそのカードで旅行代金や交通費を支払う必要があります。
Q4. エポスゴールドへの招待は、どれくらい使えば届きますか?
招待の基準は公表されていません。エポスアプリで招待までの目安を確認できる仕組みがあるので、まずはそこを見るのが確実です。待たずに欲しい場合は、ゴールドを直接申し込んで年50万円以上利用すると、翌年以降の年会費が永年無料になります。
Q5. 2026年8月のチャージ改定で、何が変わりましたか?
2026年8月1日から、モバイルSuicaなど一部の電子マネー・決済サービスへのチャージで、エポスポイントが付かなくなりました。ゴールド・プラチナ会員の年間ボーナスポイントの集計対象には引き続き含まれると案内されています。対象サービスは公式サイトで確認してください。
まずは年会費永年無料のエポスカードから
年会費0円のまま、海外旅行保険(利用付帯)とマルイの優待が手に入ります。利用実績はエポスゴールドへの招待にもつながるので、「旅の備え」と「次の1枚」の準備を同時に始められます。
※入会特典・優待の内容は時期によって変わります。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
まとめ:エポスカードは「マイル用」ではなく「年会費0円の旅の備え」

エポスカードのポイントを整理します。
- 年会費は永年無料。使わない月があってもコストはゼロ
- 海外旅行保険は最高3,000万円・疾病治療270万円。ただし利用付帯・本人のみ
- ANAマイル還元率は0.25%相当。マイル最優先ならANA・JALカードをメインに
- 2026年はゴールド・プラチナのマイル優遇終了(3月)とチャージのポイント終了(8月)に注意
- 利用実績を積めば、年会費無料のエポスゴールドへの招待が期待できる
マイルを貯めるための1枚というより、メインカードの弱いところ(保険・サブ決済)を年会費0円で補い、ゴールドへの入口を確保しておくカード。この位置づけで考えると、エポスカードは家族旅行の備えとして持っておく価値のある1枚だと思います。
年会費無料でマイルが貯まるカードを比べたい方は年会費無料でマイルが貯まるクレジットカード5選を、家族で空港ラウンジを使いたい方は家族旅行で空港ラウンジを使えるカードの比較もあわせてどうぞ。マイルの貯め方の全体像は陸マイラー入門ガイドで解説しています。
年会費0円で「旅の備え」をもう1枚
メインカードはそのままに、海外旅行保険(利用付帯)とゴールドへの入口を年会費無料で追加できます。夫婦それぞれで持てば、旅行の補償を本人ごとに用意できます。
※年会費・ポイント・保険の条件は変更される場合があります。申込前に公式サイトでご確認ください。
参考になれば幸いです。良いマイルライフを!