
「楽天プレミアムのプライオリティパスが年5回に減らされた」「apollostation THE PLATINUMも年30回から年5回に縮小された」——そんなニュースを見て、「もうプライオリティパスは終わったのでは」とモヤっとしていませんか?
私自身はANA SFC(スーパーフライヤーズ)を実際に保有していて、ラウンジの快適さを家族旅行のたびに実感してきた立場です。だからこそ、プライオリティパス(PP)が次々と改悪されていくニュースには他人事とは思えないものがあります。
そんな中で調べていて驚いたのが、エポスプラチナは2026年8月28日時点でPPの回数制限を導入していないという事実でした。登録無料・利用無制限という条件を、公式FAQを直接確認した上でも維持しています。
ただし、ここで先に正直に言っておきたいことがあります。「エポスプラチナさえ持てば家族全員のラウンジ利用が無料になる」というのは誤解です。本会員本人の利用は無制限でも、同伴者は他社と同じ1名35米ドルがかかりますし、エポスには一般的な家族カード制度自体がありません。
「今のPP改悪ラッシュから逃げ切りたい」という方にも、「家族でどう組み合わせるのが現実的か知りたい」という方にも、2026年8月時点の一次情報だけを根拠に、良い面と制約の両方を整理してお伝えする、という選択肢があります。
目次
この記事でわかること
- エポスプラチナのPPが2026年8月時点でまだ無制限である根拠(公式FAQ直接確認)
- 楽天プレミアム・セゾン系・apollostationで何が起きているか、1枚の年表で整理
- 「家族全員が無料」にはならない3つの制約(同伴者料金・家族カード不在・PP有効期限)
- 一般エポスカードからプラチナに育てる現実的なルート
- ANA SFCのラウンジとの使い分け方
【結論】エポスプラチナのPPは2026年8月時点でまだ無制限|ただし条件は正確に

結論から言うと、エポスプラチナ会員のプライオリティパスは、2026年8月28日時点で登録費用が無料、利用回数も無制限です。これはエポスカード公式FAQで直接確認できました。
ただし「年会費2万円で無制限」という表現には誤解を招く部分があります。正確には次の通りです。
- 直接申込の場合: 初年度年会費は30,000円(税込)。年間100万円以上の利用で翌年以降20,000円(税込)に減額される
- 招待(インビテーション)経由の場合: 初年度から20,000円(税込)
つまり「無条件で年2万円」ではなく、招待を受けるか、年100万円の利用実績を作るかのどちらかが必要、というのが正確な理解です。とはいえ、他社が次々にPPを絞り込む中で「無制限」を維持しているカードとしては、この年会費水準は十分に検討する価値があると私は感じています。
PPの有効期限は1年ごとで、切れたらエポスNetから再申込が必要な点も覚えておいてください。自動更新ではありません。
⇒ 公式サイトでエポスカードの詳細を確認する(エポスカード)
なぜ「PP大改悪」が起きているのか|2025〜2026年の変更を1枚で整理
ここ1年ほどで、プライオリティパス付帯カードの改定が相次いでいます。「自分のカードは大丈夫か」を確認する意味でも、まず全体像を押さえておきましょう。
| カード・プログラム | 変更内容 | 実施時期 | 出典の確からしさ |
|---|---|---|---|
| 楽天プレミアムカード | PP無料回数が年5回に制限 | 2025年1月 | カード会社公表情報 |
| セゾンゴールド・アメックス等 | プラン「プレステージ→スタンダード」に引き下げ、施設利用は都度35米ドル負担に変更 | 2025年8月発表・同年11月〜適用 | クレディセゾン公式告知 |
| セゾン系13カード(会員カード) | 物理カード(プラカード)が廃止、デジタル会員証のみに | 2025年12月以降 | クレディセゾン公式告知 |
| apollostation THE PLATINUM/BUSINESS | PP無料回数が年30回から年5回に縮小、物理カード受付も終了 | 2026年8月 | 複数メディアで一致(公式発表準拠) |
| 出光カード(会員カード) | 会員カード(プラカード)が廃止されると報じられています | 2026年10月末(要公式確認) | 出光カード公式のお知らせでご確認ください |
| エポスプラチナ | 変更なし、登録無料・利用無制限を維持 | ― | エポスカード公式FAQ |
| セゾンプラチナ・ビジネスアメックス | 無制限を維持(年会費は2025年8月に値上げ済み) | ― | 複数メディアで報告 |
| ダイナースクラブ | 国内は無制限、海外は年10回まで無料 | ― | 複数メディアで報告 |
こうして並べると、「PPが縮小される」のではなく「カードによって明暗がはっきり分かれてきた」というのが正確な捉え方だと分かります。特にapollostation THE PLATINUMは2026年8月に年30回から年5回へと大幅に縮小されたばかりで、既存会員のカウント起算日もリセットされたと報じられています。乗り換えを検討している方が増えているのも納得です。
出光カードの会員カード廃止時期については、出光クレジット公式サイトへの直接アクセスで最終確認ができなかったため、「2026年10月末」という時期は目安として捉え、必ず出光カード公式のお知らせで最新情報をご確認ください。
エポスプラチナの基本スペック|PP付帯カードとしての立ち位置
エポスプラチナのスペックを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| PP登録費用 | 無料(通常469米ドル相当) |
| PP利用回数 | 無制限(有効期限は1年ごと、エポスNetから要再申込) |
| 同伴者料金 | 1名につき35米ドル(デジタル会員証利用時) |
| 年会費(直接申込) | 30,000円(税込)。年間100万円以上の利用で翌年以降20,000円に減額 |
| 年会費(招待経由) | 初年度から20,000円(税込) |
| 国際ブランド | Visaのみ |
| 家族カード | なし(エポスファミリーゴールドはゴールド止まりでPP対象外) |
「無制限を維持しているカード」という軸で見ると、セゾンプラチナ・ビジネスアメックスやダイナースクラブも同じグループに入りますが、エポスプラチナは招待経由なら初年度20,000円からスタートできる点で、年会費のハードルは比較的低いグループに位置します。年会費の詳細な比較はカードごとの公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
なお、エポスカードは一般カードやゴールドでも年会費無料のまま海外旅行保険が手厚いことで知られています。プラチナ以外の使い方も含めた保険の詳細は、エポスカード 海外旅行保険の補償内容と利用付帯条件でまとめています。
【重要】家族で使うなら知っておくべき3つの制約
ここが、この記事で一番正直に伝えたいポイントです。「エポスプラチナがあれば家族全員のラウンジ利用が無料になる」というのは、残念ながら正確ではありません。
制約1: 同伴者は他カードと同じく1名35米ドル
エポスプラチナ会員本人の利用は無制限・無料ですが、同伴者の利用は有料です。デジタル会員証を利用する場合、同伴者1名につき35米ドルがかかります。これはPP付帯の他社カードと同水準で、エポスプラチナだから安くなるということはありません。
たとえば想定モデル(夫婦+子2人の4人家族)でラウンジに入る場合、本会員1名は無料でも、残り3名分の同伴者料金がかかる計算です。「ただし」ここは意外と見落とされがちなポイントなので、旅行の予算計画に必ず織り込んでおいてください。
制約2: エポスに家族カードはない
エポスカードには、一般的な意味での「家族カード」制度がありません。ゴールド・プラチナ会員が家族を招待できる「エポスファミリーゴールド」という制度はありますが、これはあくまでゴールド止まりで、PPはプラチナ会員限定の特典のため、ファミリーゴールド会員には付帯しません。
つまり、家族それぞれが無制限のPPを使えるようにするには、家族一人ひとりが個別にエポスプラチナ会員になる必要がある、というのが実際のところです。これは「家族全員が無料でラウンジを使える最適解」を期待していた方には、少し厳しい現実かもしれません。
制約3: PPの有効期限は1年ごと・自動更新ではない
利用無制限といっても、PP自体の有効期限は1年です。切れる前にエポスNetから再申込をしないと、旅行当日に「使えない」という事態になりかねません。ここだけは注意して、旅行の予定が入ったタイミングで有効期限を確認する習慣をつけておくと安心です。
以前まとめたプライオリティパス vs カードラウンジ 子連れでどっち得?でも触れましたが、「PP利用時は子供も大人料金がかかる」という点を含めて、PPは「同伴者を甘く見ると事故る」制度だと私は感じています。
エポスプラチナへの到達ルート|一般カードから育てる vs 直接申込
エポスプラチナへの到達ルートは大きく2つあります。
- 直接申込ルート: 一般カードを持たずにいきなりプラチナへ申し込む。初年度年会費は30,000円
- 育てるルート: まず一般エポスカードを作り、利用を重ねて招待(インビテーション)を受ける。招待経由なら初年度から20,000円
私個人としておすすめしたいのは、育てるルートです。一般エポスカードは年会費永年無料なので、まずリスクなく作り、日常の支払いをまとめていくうちに招待の対象になるかどうかを見極められます。招待が来れば年会費の負担も軽くなりますし、来なければプラチナに固執する必要もありません。
なお、エポスプラチナへの直接申込がどのような経路で扱われるかは公式サイトで最新の申込条件をご確認いただくのが確実です。まずは入口として、一般カードで実際の使い心地を確かめてみるのが現実的な一歩だと思います。
⇒ 年会費永年無料の一般エポスカードから確認する(エポスカード)
ANA SFC(スーパーフライヤーズ)との比較|マイル修行組はどちらを軸にすべきか
ANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)を実際に保有している立場から、比較の視点も加えておきます。
SFC会員はスターアライアンス・ゴールドの資格を得られるため、世界1,000ヶ所以上のスターアライアンス加盟ラウンジを利用できます。これは私自身、実際の旅行で恩恵を感じてきた部分です。
ただし、SFCには2028年4月から制度改定が予定されていると報じられています。年間のANAカード決済額が300万円に満たない場合、新設される「SFC LITE」ではラウンジが利用できなくなる見込みです。この改定内容は今後変更される可能性もあるため、最新情報はANA公式サイトでご確認ください。
「SFCを維持するための年間決済額を満たすのが難しい」という家族にとっては、エポスプラチナのように修行や維持条件がなく、年会費を払えばそのまま無制限のPPが使えるカードは、現実的な選択肢の一つになり得ます。逆に、すでに国際線に頻繁に搭乗していてSFCの条件を無理なく満たせる方は、SFCを軸にする方が総合的なメリットは大きいはずです。
SFC修行そのものの詳細は、SFCとは?修行のすべて|最短ルート・費用・2028年改悪後の判断を家族目線でで解説しています。
ここは注意|エポスプラチナのデメリット
正直に、気になる点も挙げておきます。
国際ブランドがVisaのみ
エポスカードはVisa一択です。世界的なシェアは高いブランドなので大きな問題になる場面は少ないですが、JCBが優遇される一部の地域では選択肢が狭まります。
家族特約が使えない
前述の通り、家族カード制度自体がなく、PPもファミリーゴールドには付帯しません。家族全員のラウンジ利用を1枚でまかないたい方には向いていません。
PPは有効期限の管理が必要
利用無制限とはいえ、1年ごとの再申込を忘れると使えなくなります。「持っているだけで安心」というカードではなく、多少の自己管理が必要です。
招待なしの直接申込は初年度30,000円
招待を受けられなかった場合、初年度の年会費は30,000円からのスタートになります。年間100万円の利用実績を作れるかどうかも含めて、自分の利用額と照らし合わせて判断する必要があります。
改悪の波が来る前に、今のうちにやること
PPの改定は今後も起こり得る領域です。「今のうちに」できることを整理しておきます。
- 今持っているカードのPP条件(回数制限・同伴者料金・有効期限)を公式サイトで再確認する
- エポス一般カードを年会費無料で作り、招待の対象になるかどうかを見ておく
- 家族で旅行する予定がある場合、同伴者料金がいくらかかるかを事前に計算しておく
- PPの有効期限をカレンダーやリマインダーに登録し、失効を防ぐ
- ANA/JALなど航空会社のステータス制度も含めて、自分の搭乗頻度に合った選択肢を比較する
年会費無料でマイルもラウンジも欲しいという方には、空港ラウンジを家族で無料活用する方法|厳選カードと使い分け完全ガイドも参考になります。
エポスプラチナはこんな人におすすめ / おすすめしない人
おすすめな人
- PPの回数制限に振り回されず、無制限で使いたい人
- 招待を待てる、または年間100万円の利用実績を作れる人
- 修行や維持条件のない、シンプルなラウンジアクセス手段が欲しい人
- 一人〜二人での利用が中心の人
おすすめしない人
- 家族全員のラウンジ利用を1枚でまかないたい人(→家族それぞれがプラチナ会員になる必要がある)
- 自動付帯にこだわる人(プラチナのPPは登録・再申込が必要な仕組みです)
- Visa以外の国際ブランドを重視する人
「家族全員をカバーしたい」という方には、プライオリティパス付帯クレカ比較|家族同伴で本当に使えるカードはどれ?もあわせて確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1: エポスプラチナのPPは本当に無制限ですか?
A: 2026年8月28日時点の公式FAQによると、有効期限内であれば利用回数の制限はありません。ただし他社が続々と回数制限を導入している領域なので、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
Q2: エポスに家族カードはありますか?
A: 一般的な家族カード制度はありません。「エポスファミリーゴールド」という家族向けの招待制度はありますが、これはゴールド止まりで、PPはプラチナ会員限定特典のため付帯しません。
Q3: 招待なしでもエポスプラチナに申し込めますか?
A: 直接申込が可能です。ただしその場合、初年度の年会費は30,000円になります。招待経由であれば初年度から20,000円です。
Q4: 他のPP付帯カードとの違いは何ですか?
A: セゾンプラチナ・ビジネスアメックスやダイナースクラブも2026年8月時点でPPの無制限を維持していますが、エポスプラチナは招待経由の年会費が比較的抑えられている点が特徴です。一方、同伴者料金(35米ドル)は他社と同水準で、エポスだからといって割安になるわけではありません。
Q5: 同伴者の子供も同じ料金がかかりますか?
A: PPは同伴者に年齢での区別を設けていないケースが一般的で、子供も大人と同じ同伴者料金がかかると考えておくのが安全です。詳細な年齢別の扱いは各空港ラウンジや公式サイトでご確認ください。
⇒ 公式サイトでエポスカードの詳細を確認する(エポスカード)
まとめ|「無制限」を維持しているうちに、条件を正確に理解して選ぶ

2026年8月時点の情報をもとにまとめます。
- エポスプラチナのPPは、2026年8月28日時点で登録無料・利用無制限を維持している
- 年会費は「直接申込30,000円(年100万円利用で翌年20,000円)」「招待なら初年度から20,000円」と、条件によって変わる
- 家族全員が無料になるわけではない。同伴者は35米ドル、家族カード制度もなく、家族それぞれが個別にプラチナ会員になる必要がある
楽天プレミアム、セゾン系、apollostationと、PPの改悪が相次ぐ中で、エポスプラチナが「無制限」を維持している事実は貴重です。ただし、それを「家族の最適解」と過剰に期待するのではなく、本会員1人の利用手段として正確に位置づけた上で、家族分の同伴者料金やSFCなど他の選択肢と組み合わせて考えるのが、私は現実的だと思います。
PPを取り巻く状況は今後も変わる可能性があります。最新情報は必ずエポスカード公式サイトでご確認の上、判断してください。
参考になれば幸いです。良いマイル・ポイントライフを!