
「ANAとJAL、結局どっちのマイルを優先して貯めればいいんだろう」
陸マイラーを始めたばかりの方はもちろん、すでに何年もマイルを貯めている方でも、ふとこの疑問に立ち返ることがあると思います。特に2025年の大改定以降は必要マイル数の前提そのものが変わったので、「昔調べた記憶」のままではもう判断材料として古くなっています。
しかも、これが家族分となると話は一気に複雑になります。1人分なら「まあ多少多くても頑張れば貯まる」で済む差が、4人・5人になると数十万マイル単位の開きになって跳ね返ってくるからです。
この記事では、2025年改定後の最新チャートをベースに、5人家族がビジネスクラス特典を狙う場合に実際どれだけマイルが必要になるかを独自に試算しながら、「うちの家族はどっちを軸にすべきか」を判断できる基準まで整理しました。
目次
この記事でわかること
- ANA・JALそれぞれの国際線ビジネスクラス特典に必要なマイル数(2025年改定後の最新チャート)
- 5人家族でハワイ・北米にビジネスクラスで行く場合、何マイル・何年かかるかの独自試算
- 「ANA派」「JAL派」を判断するためのライフスタイル別チェックリスト
- 家族の貯蓄ペースを底上げする現実的な方法
【結論】試算だけならJALが有利。でも「優先」は搭乗実態で決める

先に結論からお伝えします。
純粋なマイル数だけで比較すると、5人家族のビジネスクラス特典はJALのほうが必要マイルを抑えやすい(後述の独自試算参照)。
ただし「優先すべき」かどうかは、マイル数だけでなく「実際にどちらの航空会社に乗る機会が多いか」「ポイントサイトをどこまで使い込むか」で決まります。
これは「ANAは損、JALが正解」という単純な話ではありません。ANAには片道発券の解禁やスターアライアンスの広さといった、マイル数の比較だけでは見えない強みもあります。大事なのは、自分の家族の搭乗実態に合わせて「軸」を1本決め、そこに貯蓄を集中させることです。中途半端に両方貯めると、どちらも家族分の特典航空券に届かないまま有効期限を迎えてしまうのが最悪のパターンです。
まずは、貯める土台をどう作るかから押さえておきましょう。

ANA・JALのどちらを優先するにしても、必要マイルの多くはフライトの搭乗マイルだけでは埋まりません。マリオットボンヴォイのポイントはANA・JALを含む多くの航空会社のマイルに交換でき、日々のカード決済で貯まります。「軸を決めたけど原資が足りない」を防ぐ土台として、先に用意しておくと後がラクです(2025年8月改定後の現行スペック)。
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全体像:判断の流れ
細かい数字に入る前に、この記事で判断していく流れを整理します。
STEP1: 2025年改定後の最新必要マイル数を押さえる(ANA / JAL)
↓
STEP2: 家族人数分に換算するとどれだけ差が出るか独自試算で見る
↓
STEP3: マイル数以外の判断基準(搭乗実態・ポイントサイト活用度)をチェック
↓
【結論】自分の家族はどちらを「軸」にするかを決める
マイル数の比較はあくまで判断材料のひとつです。最終的には STEP3 のライフスタイル要因と組み合わせて判断してください。
STEP1:2025年改定後の必要マイル数を押さえる
ANAは2025年6月24日予約・発券分から、JALは2025年6月10日発券分から、それぞれ国際線特典航空券の必要マイル数を改定しています。まずは執筆時点で確認できた代表値を押さえておきましょう。
ANA国際線ビジネスクラス(往復・ハイシーズン目安)
| 路線 | 改定後の必要マイル数(往復) |
|---|---|
| ハワイ | 約135,000マイル |
| 北米 | 約165,000マイル |
| 欧州 | 約180,000マイル |
ANAはシーズンによる変動が大きく、ロー・レギュラーシーズンであればこれより抑えられる区分もあります。ここでは「家族の休みが取りやすいハイシーズン」を前提にした、やや厳しめの数字を採用しています。
JAL国際線ビジネスクラス(片道目安)
| 路線 | 改定後の必要マイル数(片道) |
|---|---|
| ハワイ(ホノルル) | 43,000マイル |
| 北米 | 55,000マイル |
| 欧州 | 57,000マイル |
JALはシーズンによる必要マイルの変動幅がANAほど大きくないため、単純に片道×2で往復の目安(ハワイ約86,000/北米約110,000/欧州約114,000)として試算します。
⚠️ 必ずお読みください:必要マイル数は路線・シーズン区分・予約時期によって細かく変わり、両社とも改定が頻繁です。ここに挙げた数字は執筆時点で確認できた代表値です。実際に予約する前に、必ずANA・JAL公式サイトの必要マイルチャート・空席照会で最新の数字をご確認ください。
数字だけを見るとJALのほうが少なく見えますが、これはANAが休みの取りやすいハイシーズンの数字、JALがシーズン変動の少ない目安の数字という前提の違いがある点は正直にお伝えしておきます。時期をずらせる家族であれば、ANAのローシーズンはもっとJALに近づく可能性があります。
STEP2:5人家族換算で独自試算してみる
ここからが本題です。上記の数字を、我が家のような5人家族に当てはめるとどうなるか計算してみます。
想定モデル:5人家族が「ビジネスクラスで家族全員分」を貯める場合
※以下は読者想定モデルでの試算です。実際の必要マイル数・貯蓄ペースは各家庭の状況によって異なります。
ハワイ・ビジネスクラス(往復)
- ANA(ハイシーズン想定):135,000マイル × 5人 = 675,000マイル
- JAL(目安):86,000マイル × 5人 = 430,000マイル
- 差:約245,000マイル
北米・ビジネスクラス(往復)
- ANA(ハイシーズン想定):165,000マイル × 5人 = 825,000マイル
- JAL(目安):110,000マイル × 5人 = 550,000マイル
- 差:約275,000マイル
家族5人分となると、ANA・JALの必要マイル数の差がそのまま5倍に膨らむため、数十万マイル単位の開きになって表れます。
何年で貯まるのか換算してみる
次に、「このマイル数を貯めるのに何年かかるか」を、想定モデルとして計算してみます。カード決済+ポイントサイトを組み合わせた家族全体の貯蓄ペースを、控えめに年間10万マイルと仮定した場合です(あくまで想定モデルであり、保証する数字ではありません)。
| 目的地・クラス | 必要マイル(5人分) | 到達年数の目安 |
|---|---|---|
| ハワイ・ビジネス(JAL) | 430,000マイル | 約4.3年 |
| ハワイ・ビジネス(ANA・ハイシーズン) | 675,000マイル | 約6.75年 |
| 北米・ビジネス(JAL) | 550,000マイル | 約5.5年 |
| 北米・ビジネス(ANA・ハイシーズン) | 825,000マイル | 約8.25年 |
こうして見ると、同じ「ビジネスクラスで家族旅行」という目標でも、軸をどちらに置くかで到達までの年数感がまったく変わることが分かります。特にハイシーズンにこだわるほど、ANAは必要マイルが跳ね上がりやすい点は覚えておいてください。
一方で、5人全員分のビジネスクラスという目標自体がかなりハードルの高い設定です。エコノミークラスであれば必要マイル数はぐっと下がりますし、子どもの年齢によっては特典条件そのものが変わる場合もあります。「まずは1回、家族の誰かだけでもビジネスクラスを体験する」といった目標の立て方に変えるだけで、到達年数は大きく縮まります。
貯め方の土台となるポイントサイト活用については、こちらでも詳しく解説しています。

試算のとおりJALはマイル数で有利になりやすい一方、その差を埋めているのがポイントサイト経由の高還元交換ルートです。モッピーはJALマイルとの相性が良く、日々の買い物やサービス申込を経由するだけで交換原資が貯まります。ただしキャンペーン内容や還元率は時期により変動するため、案件ごとに条件を確認してから使うのがコツです。
※交換レート・還元率・キャンペーン内容は時期により変動します。案件によっては既存カード会員が対象外になるなど条件がある場合があるため、申込前に必ず公式サイトで最新条件をご確認ください。当サイト経由の登録で運営者に紹介ポイントが入ります。
STEP3:マイル数以外の判断基準
独自試算だけで「JAL一択」と決めるのは早計です。以下のチェックリストで、自分の家族に合う軸を確認してください。
ANAを優先すべき家族
- スターアライアンス加盟航空会社(ルフトハンザ・シンガポール航空・ユナイテッド航空など)に乗る機会が多い
- 片道だけマイルで、もう片道は現金で買いたい(2025年6月から片道特典航空券が解禁済み)
- 旅行時期をハイシーズンからずらせる(オフピークならANAも十分戦える)
- すでにANAのクレジットカードやSFCなど、ANA軸の資産がある
JALを優先すべき家族
- ポイントサイト(特にモッピー)をメインの積み立て手段にしたい
- 国内の離島・地方都市(沖縄離島や鹿児島の離島など)を特典航空券で旅したい
- シンプルにカードで直接マイルを積み立てたい(ポイント移行の手間が少ない)
- 必要マイルの見通しを安定させたい(シーズンによる変動が比較的小さい)
どちらにも当てはまる要素がある家庭は多いはずです。その場合は、「実際に搭乗する回数が多いほう」を軸に選ぶのが最もシンプルな決め方です。搭乗マイルが自然に積み上がるうえ、上級会員資格を狙う場合も一貫性が出ます。
ANAマイルで家族分の特典航空券を狙う具体的な手順はANAマイルで家族特典航空券を攻略する完全ガイドに、JALマイルで家族がビジネスクラスを狙う手順はJALマイルで家族でビジネスクラス完全ロードマップにそれぞれまとめています。JALの特典航空券を家族で取る予約テクニックはJAL特典航空券 家族で取るテクニックも参考にしてください。
まだどちらも本格的に貯めていない方は、まず陸マイラー初心者が最初にやるべきこと5選から読むと全体像がつかみやすいです。
我が家(5人家族)の場合:正直、ANA軸でJALは検討中です
参考までに、我が家(私・妻・娘3人=中学生1人・小学生2人の5人家族)の実際の状況も共有します。
我が家はANA SFC(スーパーフライヤーズカード)を保有しており、日常的な搭乗も基本ANA軸です。この記事の試算だけを見るとJALのほうが有利に見えるのですが、それでも我が家がANAを軸にしているのは単純に普段からANA便に乗る機会が多いからです。搭乗マイルが自然に積み上がるうえ、スターアライアンス便への乗り継ぎでも家族分のマイルを積みやすい実感があります。
一方でJALは、正直まだ本格的に貯めていません。JGC(JALグローバルクラブ)についても、修行はせず「生活導線の中でLife Statusポイントをゆっくり積む」検討段階にとどめています(詳しい試算はJGC修行の正直な話にまとめました)。この記事の独自試算を見て、我が家でも「JALをもう少し本気で併用したほうがいいかもしれない」と考え直したのも正直なところです。
「両方少しずつ」は結局どちらも家族分の特典航空券に届きにくいので、まず1本軸を決めて、そこに集中するのが実感としても大事だと感じています。
注意点・よくある失敗
失敗1:ハイシーズンの数字だけを見て諦めてしまう
ANAのハイシーズン数字は確かにインパクトがありますが、ロー・レギュラーシーズンであれば必要マイルはもっと抑えられる区分もあります。時期をずらせるなら、諦める前に公式チャートでオフピークの数字も確認してみてください。
失敗2:家族人数を掛け算せずに目標を立てる
1人分の感覚で「10万マイルあれば行ける」と思っていると、家族分では大きく足りません。この記事のように必要マイル×家族人数で目標を立て直すことが、遠回りに見えて一番の近道です。
失敗3:ANA・JALを両方中途半端に貯めてしまう
分散させると、どちらも特典航空券に届かないまま有効期限(36ヶ月)を迎えるリスクが上がります。まずは1つの軸を決めて集中的に積み立て、最初の特典航空券を取る成功体験を作ることを優先してください。
失敗4:ポイントサイトの還元率・条件を確認せずに交換してしまう
キャンペーン時のレートは時期によって大きく変わり、既存カード会員が対象外になるなどの条件が付くこともあります。交換前に必ず案件ごとの条件を確認しましょう。
FAQ
Q1. 結局、初心者はANAとJALどっちから始めるべきですか?
A. 一番シンプルなのは「よく乗る・乗りたい航空会社」に合わせることです。搭乗マイルが自然に積み上がるうえ、上級会員資格を目指す場合も一貫性が出ます。特に決め手がなければ、この記事の独自試算のとおり必要マイル数で見るとJALのほうが5人家族換算では抑えやすいので、迷ったらJALから検討するのも一つの考え方です。
Q2. すでにANAマイルを貯めている場合、JALに乗り換えるべきですか?
A. 基本的に乗り換える必要はありません。ANAには片道発券の解禁やスターアライアンスの広さといった強みがあります。この記事の試算はあくまで「必要マイル数」という一面の比較なので、すでに積み上がっている資産がある場合はそのまま継続する方が合理的なケースが多いです。
Q3. 家族全員分のマイルを1つの口座にまとめられますか?
A. ANA・JALともに家族単位でマイルを合算できる制度があります。合算すれば1人分では届かない特典航空券にも手が届きやすくなるので、家族カード・家族プログラムの活用は必ず検討してください。
Q4. この記事の試算どおりに本当にマイルは貯まりますか?
A. 年間10万マイルという想定はあくまで目安の想定モデルです。実際の貯蓄ペースは、カードの利用額・ポイントサイトの活用度・搭乗頻度によって家庭ごとに大きく変わります。まずは自分の家族の直近数ヶ月の貯蓄ペースを実際に記録してみて、そこから逆算して目標時期を決めるのが確実です。
ANA軸・JAL軸どちらを選んでも、貯蓄ペースを底上げする土台としてポイントサイトの併用は有効です。ハピタスは案件の幅が広く、日常の買い物やサービス申込を経由してポイントを貯め、マイルの原資にできます。
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まとめ:数字で見るならJALが有利。でも軸は搭乗実態で決めよう

最後にポイントを整理します。
- 2025年改定後の数字をもとに5人家族換算で独自試算すると、ビジネスクラス特典に必要なマイル数はJALのほうが抑えやすい(ハワイで約24.5万マイル、北米で約27.5万マイルの差)
- ただしこれはANAのハイシーズン想定とJALの標準的な目安を比較した結果であり、時期をずらせるならANAとの差は縮まる
- 「優先すべき」かどうかは、マイル数だけでなく実際にどちらの航空会社に乗る機会が多いかで決めるのが現実的
- 両方を中途半端に貯めるのは避け、1つの軸に集中してから、もう片方を補助的に併用するのが失効リスクを避けるコツ
我が家も今回の試算をきっかけに、ANA軸を維持しつつJALの併用度合いを見直そうと考えています。数字は数字として押さえつつ、最後は「自分の家族がどう飛んでいるか」を軸に決めてもらえればと思います。
参考になれば幸いです。良いマイルライフを!
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