
家族旅行の宿を探していて、IHGのサイトで「2,000ポイント」「8,000ポイント」というバナーを見かけて、なんとなくスルーしていませんか?
これは IHGワンリワーズが2026年5月20日から8月31日まで実施していた「Pick Your Points(ピック・ユア・ポイント)」というグローバル会員向けボーナスポイントキャンペーンでした(このキャンペーンは終了しており、2026年9月時点で同名の後継は確認されていません)。登録無料・獲得上限なしという設計と、下記の「2部屋=2泊」の落とし穴は、IHGが今後同種のキャンペーンを再開した際にも役立つ考え方なので、仕組みの解説として残しています。現在実施中のIHGのキャンペーンは公式サイトでご確認ください。
ただ、このキャンペーンには家族連れが確実に踏む落とし穴が1つあります。「2つの選択肢のうち、片方を選ぶと後から変更できない」こと、そして「家族で2部屋取っても、キャンペーン上の泊数は1泊としてしか数えられない」ことです。
我が家は私・妻・娘3人(中学生1人・小学生2人)の5人家族。子どもが大きくなってからは1部屋に収まらず、2部屋取ることが増えました。だからこそ、この「部屋数は泊数にならない」という一点で、選ぶべき選択肢が変わってきます。
この記事では、公式条件を一次情報ベースで整理したうえで、家族はどちらを選ぶべきかを数字で検証します。
目次
この記事でわかること
- IHG「Pick Your Points」キャンペーンの正確な条件(対象期間・登録ルール・除外項目)
- 「2,000P/2泊」と「8,000P/4泊」はどちらが得か、家族の泊数別の損益分岐
- 家族連れが最も踏みやすい「2部屋予約=2泊にならない」落とし穴
- 2026年8月31日を過ぎた後、IHGポイントをどう積み上げるか
【結論】8月中に4泊確保できないなら「2,000P/2泊」一択

先に結論からお伝えします。
このキャンペーン(2026年5月20日〜8月31日)では、期間中に4泊以上を確実に消化できる見込みがある場合のみ「8,000P/4泊」、それ以外は「2,000P/2泊」を選ぶのが基本でした。同種の選択制キャンペーンが再開された場合も、この判断軸(4泊到達の見込みで選ぶ)は考え方として応用できます。
理由はシンプルで、8,000P/4泊は「4泊到達」という条件を満たせなければ獲得ポイントがゼロだからです。3泊で終わればゼロ。一方の2,000P/2泊は、2泊到達ごとに確実に積み上がります。
1泊あたりの効率だけを見れば8,000P/4泊のほうが倍お得ですが、それは「4泊を確実に達成できる」という前提付きの数字です。ここを取り違えると、頑張って3泊したのに何ももらえない、という結果になります。
📌 まずはIHG系列で泊まれるかを確認
このキャンペーンは有料宿泊のみが対象で、ポイント宿泊は泊数にカウントされません。まずは公式サイトで、家族で泊まれる部屋と現金料金があるかを確認してから登録するのが確実です。
それでは、条件を1つずつ見ていきます。
IHG「Pick Your Points」キャンペーンの正確な条件
まず、公式条件を整理します。2026年8月27日時点で確認できた内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選択肢A | 2泊ごとに2,000ボーナスポイント |
| 選択肢B | 4泊ごとに8,000ボーナスポイント |
| 対象宿泊期間 | 2026年5月20日〜8月31日 |
| 事前登録期間 | 2026年5月6日〜5月19日(終了済み。以降もキャンペーン期間中なら登録可) |
| 登録の変更 | 不可。一度どちらかを選ぶと変更できない |
| 獲得上限 | なし(条件を満たすたびに何度でも獲得可能) |
| 連泊要件 | 不要。宿泊は連続していなくてよく、ホテルをまたいでも合算される |
| 対象宿泊 | 有料宿泊のみ。1泊あたり最低30米ドル以上の支払いが必要 |
| 対象外の宿泊 | ポイント特典宿泊(アワードステイ)/ポイント+キャッシュ払いの宿泊 |
| 除外ブランド | シックスセンシズ(非参加施設)/イベロスター(キューバの施設)/Ruby Hotels |
| ポイント加算 | 対象宿泊から約6週間以内に加算 |
条件のなかで、家族にとって特に効いてくるのは次の3点です。
① 登録前の宿泊は対象にならない
事前登録期間は終わっていますが、キャンペーン期間中であればいつでも登録できます。ただし、登録が完了する前にチェックアウトした宿泊はカウントされません。8月末に宿泊予定があるなら、チェックインより前に登録を済ませておく必要があります。
② 連泊でなくてよく、ホテルもまたげる
これは家族にとってプラスに働く条件です。「同じホテルに4連泊」ではなく、期間内の合計泊数で判定されます。7月に2泊、8月に2泊でも合計4泊です。
③ ポイント宿泊は1泊もカウントされない
IHGポイントを貯めている家庭ほど陥りやすいのがここです。せっかく貯めたポイントで無料宿泊した分は、キャンペーンの泊数としては1泊も数えられません。「ポイントで泊まってボーナスポイントも稼ぐ」という二重取りはできない設計になっています。
なお、ポイント宿泊そのものの使い勝手についてはIHGポイント「4泊1泊無料」は日本の家族に使えない?で検証しているので、あわせて読んでみてください。
【家族最重要】「2部屋予約=2泊」にはなりません
ここが本記事で一番お伝えしたい部分です。
子どもが大きくなってくると、家族旅行では1部屋に収まらず2部屋を予約することが増えます。このとき、多くの人が無意識にこう考えます。
「2部屋 × 2泊 = 4部屋泊だから、8,000P/4泊のほうを選べばいいのでは?」
これは成立しません。
IHGワンリワーズのキャンペーン規約では、同じ夜に複数の部屋を予約しても、キャンペーンの対象泊数(Qualifying Room Night)としてカウントされるのは1部屋分だけと定められているのが通例です。つまり2部屋×2泊は、キャンペーン上は2泊です。
これを知らずに8,000P/4泊を選んでしまうと、家族で2部屋を2泊分きっちり払ったのに、獲得ボーナスはゼロという結果になります。
ただし「ベースポイント」は部屋数分もらえる
救いもあります。キャンペーンの泊数カウントは1部屋分だけですが、通常のベースポイント(1米ドルにつき10ポイント)は、支払った部屋の分だけ加算されます(複数室予約時の上限は9室まで)。
つまり、家族が2部屋取ったときの実際の獲得構造はこうなります。
| 項目 | 2部屋×2泊の場合 |
|---|---|
| ベースポイント | 2部屋分すべてが対象(1米ドル=10ポイント) |
| キャンペーンの泊数カウント | 2泊(1部屋分のみ) |
| エリート会員ボーナス | ベースポイントに対して加算(ゴールド+40%/プラチナ+60%/ダイヤモンド+100%) |
「ポイントは部屋数分もらえるが、キャンペーンの泊数は部屋数では増えない」——この非対称性を理解しておけば、選択を間違えずに済みます。
※複数室予約時の泊数カウントについては、IHGのボーナスポイント系キャンペーンで共通して置かれている条項です。ご自身のケースで4泊到達を計算に入れている場合は、登録前に必ずIHG公式サイトの利用規約(Terms & Conditions)で最新の記載を確認してください。
2,000P/2泊 と 8,000P/4泊、泊数別の損益分岐
では、実際にどちらが得なのかを数字で見ていきます。IHGポイントの価値は一般に1ポイント=約0.5〜0.7円とされているため、ここでは保守的に0.6円で計算します。
読者想定モデル(4人家族・1部屋で宿泊できるケース) で、期間内の合計泊数ごとに比較すると次のようになります。
| 期間内の合計泊数 | A:2,000P/2泊 | B:8,000P/4泊 | 有利なのは |
|---|---|---|---|
| 1泊 | 0P | 0P | 引き分け |
| 2泊 | 2,000P(約1,200円相当) | 0P | A |
| 3泊 | 2,000P | 0P | A |
| 4泊 | 4,000P(約2,400円相当) | 8,000P(約4,800円相当) | B |
| 5泊 | 4,000P | 8,000P | B |
| 6泊 | 6,000P | 8,000P | B |
| 7泊 | 6,000P | 8,000P | B |
| 8泊 | 8,000P | 16,000P | B |
境界線はきれいに 「4泊」 です。4泊以上を確実に達成できるならB、それ未満ならA。3泊で終わる可能性が少しでもあるなら、迷わずAを選ぶべきです。
2部屋予約の家族はこう変わる
同じ計算を、2部屋が必要な5人家族でやり直すと景色が変わります。実際に泊まった日数がそのままカウントされるので、「8泊分の宿泊費を払っているのに、キャンペーン上は4泊」といった状況が普通に起こります。
| 実際の宿泊 | 支払い | キャンペーン上の泊数 | Aでの獲得 | Bでの獲得 |
|---|---|---|---|---|
| 2部屋×2泊 | 4部屋泊分 | 2泊 | 2,000P | 0P |
| 2部屋×3泊 | 6部屋泊分 | 3泊 | 2,000P | 0P |
| 2部屋×4泊 | 8部屋泊分 | 4泊 | 4,000P | 8,000P |
2部屋の家族が8,000P/4泊で得をするには、実際に4泊する必要があるということです。夏休みに1回、2〜3泊の旅行をするだけの家庭なら、Aを選んでおくのが正解になります。
ここは注意|登録前に押さえておきたい4つの落とし穴
数字の話だけでなく、実務上つまずきやすいポイントも挙げておきます。
1. 選択は一度きり、変更できない
「とりあえず8,000Pにしておいて、無理そうならAに変えよう」ができません。迷ったら達成確実なAが安全策です。
2. 最低30米ドル/泊の支払いが必要
1泊あたり30米ドル未満の激安レートは対象外です。1ドル=約159円換算で約4,800円。国内のビジネスホテル価格帯でも通常はクリアできますが、極端な割引レートを使う場合は注意してください。
3. ポイント加算は最大6週間後
宿泊直後に反映されないので、「加算されていない=対象外だった」と早合点しないこと。約6週間は待つのが前提です。
4. 公式サイト(ihg.com)経由の予約が基本
第三者予約サイト(OTA)経由の予約は、IHGワンリワーズの対象宿泊として認められないのが原則です。キャンペーンを狙うなら公式予約一択と考えてください。
📌 海外のIHG系列も対象。グアム・東南アジアの家族旅行にも効きます
このキャンペーンは世界中のIHG系列が対象です。ホリデイ・インやクラウンプラザだけでなく、家族向けリゾートとして人気のあるアジア太平洋エリアのインターコンチネンタル系も含まれます。現金料金と空室状況を確認してみてください。
我が家(5人家族)の場合|結局どう判断したか
参考までに、我が家(私・妻・娘3人=中学生1人・小学生2人)の実際の考え方を書いておきます。
我が家は子ども3人が大きくなってから、IHG系列では基本2部屋です。上で書いたとおり、2部屋にしても泊数は増えません。夏の間にIHG系列に泊まる予定は多くて2〜3泊程度なので、8,000P/4泊は最初から検討対象外でした。
そのうえで、2,000P/2泊のほうを選んだ理由は「確実性」です。2,000ポイントは金額にすると約1,200円相当。正直に言って、これ単体で旅行の意思決定が変わるほどのインパクトはありません。ただ、登録は無料で、泊まる予定はどのみちある。だったら取りこぼす理由がない——その程度の温度感です。
キャンペーンは「これを狙って泊まりに行くもの」ではなく、もともとある宿泊予定に上乗せするものと割り切るのが、結果的に一番損をしない付き合い方だと感じています。
IHGで家族旅行の宿泊費そのものを下げたいなら、キャンペーンよりもIHGプラチナエリートを家族連れで取得する方法のほうが効きます。エリート資格があればベースポイントに60%が上乗せされるので、こうしたキャンペーンの効率も同時に上がります。
2026年8月31日以降、IHGポイントをどう積み上げるか
このキャンペーンは8月31日で終了します。その後どうするかも整理しておきます。
① 次のキャンペーンを待つ
IHGはこれまでも、四半期ごとに同種のボーナスポイント施策を実施してきました。次回の有無や条件は公式発表を待つ必要がありますが、IHGワンリワーズのアカウントに登録しておけば、開始時にメールで案内が届きます。登録は無料なので、済ませておいて損はありません。
② ポイント購入セールで仕入れる
IHGは年に数回、ポイント購入100%ボーナスセールを実施します。必要ポイントが決まっている予約があるなら、キャンペーンでコツコツ貯めるより早いことも多いです。詳しくはIHG・ヒルトン ポイント購入100%ボーナスセールで検証しています。
③ そもそもチェーンを見直す
正直なところ、IHGのボーナスポイントキャンペーンは、マリオットやヒルトンの同種施策と比べて1泊あたりの還元が小さめです。家族旅行のホテル費用を本気で下げたいなら、カード発行で一気にポイントを作れるマリオット系のほうがインパクトがあります。この比較は4大チェーンの家族向け完全比較にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 事前登録期間(5月6日〜19日)を逃しました。今からでも登録できますか?
A. できます。事前登録期間を過ぎても、キャンペーン期間中(2026年8月31日まで)であればいつでも登録可能です。ただし登録より前にチェックアウトした宿泊は対象にならないため、8月末に予定があるなら宿泊前に登録を済ませてください。
Q2. 2,000P/2泊を選んだ後、8,000P/4泊に変更できますか?
A. できません。一度登録した選択肢は変更不可です。これが「迷ったら2,000P/2泊」をおすすめする最大の理由です。
Q3. 家族で2部屋予約した場合、2泊分としてカウントされますか?
A. されません。同じ夜に複数室を予約しても、キャンペーンの対象泊数として数えられるのは1部屋分のみです。ただし通常のベースポイントは支払った部屋数分(最大9室)が加算されるため、ポイント自体は損しません。
Q4. ポイントで無料宿泊した分はカウントされますか?
A. されません。有料宿泊のみが対象で、ポイント特典宿泊とポイント+キャッシュ払いの宿泊はどちらも泊数に含まれません。1泊あたり最低30米ドル以上の実支払いが必要です。
Q5. ボーナスポイントはいつ加算されますか?
A. 対象宿泊から約6週間以内に加算されます。8月末の宿泊なら10月中旬ごろまでは様子を見てください。それを過ぎても反映されない場合は、IHGワンリワーズのカスタマーサービスに宿泊確認番号を添えて問い合わせるのが確実です。

📌 「2,000P」をコツコツ貯めるより、桁が2つ違う方法があります
今回のキャンペーンで得られるのは2泊で2,000ポイント(約1,200円相当)。一方、マリオットボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードなら、ご紹介プログラム経由の入会特典だけで最大111,000ポイントを狙えます。家族の宿泊費を本気で下げたいなら、キャンペーンより先に検討する価値があります。
ご紹介プログラム限定の入会特典(最大111,000ポイント)を受け取る
※ご紹介プログラム経由。年会費82,500円(税込)。2026年10月5日(月)までの申込+入会後6ヶ月以内に合計150万円以上の利用が条件。時期により変動。
まとめ|迷ったら「2,000P/2泊」。取りこぼさないことが正解

最後に、今回のポイントを整理します。
- IHG「Pick Your Points」は2026年5月20日〜8月31日の有料宿泊が対象。登録は無料・獲得上限なし・連泊不要
- 選択肢は2,000P/2泊と8,000P/4泊の2つで、一度選ぶと変更できない
- 損益分岐は4泊。期間内に4泊以上が確実なら8,000P/4泊、それ未満なら2,000P/2泊
- 家族が2部屋予約しても、キャンペーンの泊数は1部屋分しか数えられない。ここを勘違いすると獲得ゼロになる
- ベースポイントは部屋数分(最大9室)加算されるので、ポイント自体は損しない
- ポイント宿泊・ポイント+キャッシュ払いは1泊もカウントされない
正直に言えば、2,000ポイント=約1,200円相当というのは、旅行の計画を変えるほどの金額ではありません。ただ、登録は無料で、泊まる予定はどのみちある。それなら取りこぼす理由はどこにもない、という種類のキャンペーンです。
そして、家族の宿泊費を本気で下げたいなら、こうしたキャンペーンの積み上げより、ホテル上級会員(エリート資格)の家族での取り方を先に押さえるほうが効きます。エリート資格はベースポイントの倍率そのものを底上げしてくれるので、あらゆるキャンペーンの効果を同時に引き上げてくれます。
📌 IHGでの宿泊を検討しているなら、まずは空室と料金の確認から
キャンペーン対象はihg.com からの有料宿泊です。家族で泊まれる部屋タイプと現金料金を確認したうえで、チェックイン前にキャンペーン登録を済ませておきましょう。
参考になれば幸いです。良いマイル・ポイントライフを!
※本記事の条件は2026年8月27日時点で確認した内容です。キャンペーンの詳細条件は変更される場合があるため、登録前にIHG公式サイトの利用規約をご確認ください。