※この記事は2026年6月29日時点の情報をもとにしています。2026年9月末にANA公式から改定内容の見直し版が再発表される予定です。最新情報は必ずANA公式サイトでご確認ください。
SFCホルダーとして、2026年4月の発表には正直「えっ?」となりました。
数十万円をかけてSFC修行を完走し、やっと手にした「半永久ラウンジフリー」のカード。それが2028年から「年間300万円の決済条件」付きに変わるというのです。
私もSFCを実際に持っている側として、この騒動はちょっとひとごとではありませんでした。SNSも「大改悪だ」「取ったもの勝ちの約束はどこへ行った」という声で溢れ、マイラーブロガーさんたちの記事のアクセスが急増しました。
ただ、話はここで終わりません。
批判が想定を大きく超えて殺到したことを受け、2026年6月25日にANAが見直しを表明。改定内容は2026年9月末までに再発表されることになりました。
この記事では、「結局何が変わるの?」「修行を今から始めていいの?」という疑問に対して、SFCホルダーとして感じたことも正直に交えながら、現時点でできる限り整理してお伝えします。
この記事でわかること
- ANA SFC改定の概要と、何が問題だったのかを把握できる
- 当初のPLUS/LITE 2層化とは何か、比較表で整理できる
- 2026年6月25日の見直し表明で状況がどう変わったかを確認できる
- SFC修行を今から始めるべきかどうかを判断できる
【結論】ANA SFCは2026年6月に見直し表明。9月末の発表を待って判断が正解
状況を3行でまとめます。
- 2026年4月:ANAが2028年4月から「年間300万円決済」を条件にSFCを2層化(PLUS/LITE)すると発表 → 批判殺到
- 2026年6月25日:想定を超える批判を受け、ANAが改定内容の「見直し」を表明
- 2026年9月末:見直し後の新内容を再発表予定
今どうすべきか、結論から言うと──
- 既存SFC保有者:9月末の発表まで静観。今すぐ解約は絶対にNG
- SFC修行検討中の方:9月末の内容確認後に判断するのが合理的
- すでに修行を進めている方:中断の必要はないが、「取得後に年間300万円決済できるか」を試算しておく価値はある
そもそもSFC(スーパーフライヤーズカード)って何?修行との関係を簡単に説明
SFCをまだご存じない方のために、まず基本を整理します。
SFCは「一度取れば半永久的に上級会員でいられる」カード
SFC(スーパーフライヤーズカード)は、ANAのプラチナ以上ステータスを1年間達成したメンバーのみが申し込める特別なクレジットカードです。
通常、ANAのプラチナ会員資格は1年ごとにリセットされます。プラチナを毎年維持するためには、年間50,000プレミアムポイント(PP)以上を稼ぎ続けなければなりません。
ところがSFCは、一度カードを作って解約しない限り、プラチナ相当の特典を毎年自動的に維持できるという仕組みです。これが「一生モノのカード」と言われる理由です。
主な特典は以下のとおりです。
- ANAラウンジ利用(国内主要空港・海外)
- スターアライアンスゴールド(他社便でも手荷物優先・ラウンジ利用が可能)
- 優先搭乗・優先チェックイン
- 手荷物優先受取
- 専用保安検査場利用
私自身、SFCを取得してから空港での過ごし方がまったく変わりました。家族5人でANAラウンジを使えるのは、地味に効きます。ラウンジで子供たちが落ち着いてご飯を食べている間に、フライトまでの時間を穏やかに過ごせる──「SFCを取ってよかった」と実感する瞬間のひとつです。
「SFC修行」という文化がある
問題は、SFCを申し込める資格(プラチナ達成)を得るハードルが高いこと。通常のビジネス出張や旅行では、1年間で50,000PPを貯めるのは簡単ではありません。
そこで生まれたのが「SFC修行」という文化です。
羽田〜那覇や羽田〜石垣などのPP効率が高いルートを集中的に飛んで、1年間で一気にプラチナ条件を達成する。費用はエコノミークラスで約40〜55万円、プレミアムクラスで約60〜70万円が目安(2026年6月29日時点の複数の二次情報源をもとにした参考値)とされています。
💡 修行の最短ルート・費用の詳細・使うカードの選び方は【2026年最新】SFCとは?修行のすべて|最短ルート・費用・2028年改悪後の判断を家族目線でにまとめています。
「修行」と呼ばれるだけあって、決して安くはありません。でも、一度取得すれば半永久的に上級会員特典を維持できるなら──という判断をする人が多く、SFC修行はひとつのマイラー文化として定着しています。
SFC申請の基本条件(現行・2026年6月29日時点)
- 年間50,000PP以上を獲得してプラチナメンバー資格を取得(うち25,000PP以上はANAグループ運航便で取得必須)
- プラチナ達成後にSFCへ申し込み、翌年以降もカードを保有し続ける
なお、飛行機に多く乗ることが難しい場合は「ライフソリューションサービス」という代替ルートもあります(30,000PP取得+ANAカード年間400万円決済+ANAの7サービス以上利用でプラチナ取得可)。詳細はANA公式サイトをご確認ください。
2026年4月に発表された改定の中身:年間300万円決済でSFC PLUS / LITEに分かれる
ここからが今回の騒動の核心です。
2026年4月、ANAは「2028年4月1日から、SFCの特典体系を2層化する」と発表しました。
「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分割される(当初発表の原案・現在見直し中)
重要:以下の内容はすべて2026年4月に発表された「当初の原案」です。現在は見直し中であり、2026年9月末に再発表予定です。参考情報として読んでください。
当初の発表内容によると、年間のANAカード+ANA Pay合算決済額が「300万円以上か否か」でSFC会員が2つに分類されるとのことでした。
| 特典項目 | SFC PLUS(年間300万円以上) | SFC LITE(年間300万円未満) |
|---|---|---|
| ANAラウンジ利用 | 可 | 不可 |
| スターアライアンス資格 | ゴールド維持 | シルバーに格下げ |
| 優先チェックイン | 可 | 可 |
| 優先搭乗 | 可 | 可 |
| 手荷物優先受取 | 可 | 可 |
| 専用保安検査場 | 可 | 可 |
| ボーナスマイル | 5,000マイル/年(追加) | なし |
(⚠️ 上記はすべて原案・見直し中。2026年9月末に確定予定)
判定スケジュール(原案・見直し中)
- 初回判定期間:2026年12月16日〜2027年12月15日
- 新制度適用開始:2028年4月1日
ミリオンマイラーは特例扱い(原案)
生涯100万ライフタイムマイルを達成した「ミリオンマイラー」は、決済額にかかわらず「SFC PLUS」が適用されるとのことでした。ただし、ボーナスマイル(5,000マイル/年)の取得には300万円決済が引き続き必要とされていました。
これもあくまで原案です。見直し後に変更になる可能性があります。
批判が殺到した3つの理由
当初の改定案に対して、SNSやマイラーコミュニティでは「大改悪」という声が噴出しました。批判が殺到した理由は、主に3つに整理できます。
理由1:「取ったもの勝ち」という前提が崩れた
SFC修行の最大のモチベーションは「一度取れば維持費ゼロ(カード年会費のみ)で半永久的に上級会員特典を享受できる」という点でした。
SFCホルダーとして正直言うと、「一度取れば安心」というのはSFC最大の価値です。その「安心」に対して急に「毎年300万円決済しないとラウンジが使えなくなる」という条件が付くのは、想定外の条件変更です。「あの修行の苦労は何だったのか」という失望感が多くの既存SFC保有者の共感を呼びました。
理由2:300万円という壁が、プライベートユーザーには高い
年間300万円の決済というのは、法人カードで経費を日常的に通しているビジネスパーソンには比較的クリアしやすい条件です。
ところがプライベートメインの利用者にとっては、月平均25万円という目標はかなり高い壁。我が家(5人家族)でも、食費・光熱費・通信費・保険料・教育費などをANAカードに集約して試算してみると、ギリギリ届くかどうかというラインです。家族構成や生活スタイルによっては、相当な切り替えが必要になります。
理由3:既存会員を保護せず、全員に新条件を適用した
最大の批判は「既存のSFC保有者にも新条件を適用する」という点でした。
JALが2024年にLife Status Programへ移行した際、既存のJGC(JALグローバルクラブ)会員は旧制度を「グランドファザー」として保護しました。既存会員の権利はそのまま守られたのです。
一方、ANAの当初発表では既存SFC保有者への保護措置がなく、全員が2028年から新条件の対象になるとされていました。「JALは守った。なぜANAは守らないのか」──この比較が、批判をさらに大きくしました。
2026年6月25日、ANAが見直しを表明。社長は何を語ったか
批判が想定を超えて広がったことを受け、2026年6月25日、ANAは改定内容の「見直しを行う」と表明しました。タイミングは株主総会前日の夕方というものでした。
ANA平澤寿一社長の公式コメント(2026年6月25日)
「スーパーフライヤーズカードは長年多くのお客様にご愛顧いただき、年々会員様が増加しております。一方で、それに伴い、将来にわたって安定的にサービスを提供することが難しくなってまいりました」
「近年、当社の空港ラウンジは大変混雑しており、羽田、新千歳、福岡、那覇などの主要空港では、ピーク時間帯に座れない、あるいはご利用いただけないといったケースが発生しております」
「株主様、お客様から非常に多くのお声を頂戴している現状を受け、皆様のご意見に真摯に耳を傾け、本制度の改定内容について見直しを行うことといたしました」
(出典:Yahoo!ニュース・乗りものニュース配信記事、2026年6月25日)
なぜ見直しに至ったか
公式の説明によれば、ANAラウンジが主要空港で深刻な混雑状態にあり、「ピーク時に座れない」ケースが出てきているとのことです。SFC会員数が年々増加していることが背景にあるようです。
ただ、マイラーブロガーさんたちの分析では「決済手数料による収益強化」や「低決済の会員整理」という戦略的な側面も指摘されていました。当初の改定発表時、旧社長(芝田浩二氏)は「一定程度の離反というのは織り込んでの話」と述べていたとのことです。ところが実際には想定を大幅に超える批判が集まった結果、見直しに踏み切ることになりました。
次回発表のスケジュール
- 見直し後の改定内容:2026年9月末までに発表予定(「上期中をめどに」との表現も一部ソースで確認)
現時点では見直しの方向性(条件の緩和なのか、PLUSのメリット強化なのか、既存会員保護の追加なのか)は一切公表されていません。
改定前後で変わること・変わらないこと(比較表)
現行制度 vs 当初発表の改定案(原案・見直し中)
| 特典 | 現行制度(2026年) | SFC PLUS(原案・見直し中) | SFC LITE(原案・見直し中) |
|---|---|---|---|
| ANAラウンジ利用 | 可 | 可 | 不可 |
| スターアライアンス資格 | ゴールド | ゴールド | シルバー |
| 優先チェックイン | 可 | 可 | 可 |
| 優先搭乗 | 可 | 可 | 可 |
| 手荷物優先受取 | 可 | 可 | 可 |
| 専用保安検査場 | 可 | 可 | 可 |
| ボーナスマイル | なし | 5,000マイル/年 | なし |
| 年間決済条件 | なし | 300万円以上 | 300万円未満 |
(⚠️ PLUS/LITE欄はすべて見直し中の原案。2026年9月末に確定予定)
ポイント整理
変わらないこと(原案でも維持されていた特典):優先搭乗・優先チェックイン・手荷物優先受取・専用保安検査場は、PLUSでもLITEでも継続される予定でした。
最も影響が大きかった変更点:ANAラウンジ利用の廃止(LITE)とスターアライアンスゴールドの格下げ(LITE)が、批判の中心でした。スターアライアンスゴールドは他社便のビジネスクラスラウンジ利用権にも影響するため、旅行好きのマイラーにとってインパクトが大きかったのです。
JAL JGCはどう対応した?既存会員保護との比較
今回のANA SFC騒動を語る上で、JALのJGC(JALグローバルクラブ)との比較は避けられません。
JALは既存会員を「グランドファザー」で保護した
JALは2024年にLife Status Program(LSP)という新制度へ移行しました。フライトの搭乗履歴を長期的に積み上げる「長期型」のステータスプログラムです。
このとき、既存のJGC会員は「グランドファザー(旧制度維持)」として保護されました。新制度が始まっても既存JGC会員の特典はそのまま続くという扱いです。
ANAとJALの対応の差
| 比較項目 | ANA SFC(原案・見直し中) | JAL JGC |
|---|---|---|
| 既存会員への新条件適用 | 適用(全員対象) | グランドファザー(旧制度維持) |
| 新規取得難易度 | SFC修行(年50,000PP) | Life Status Points(長期型) |
| 修行費用目安(参考値) | 40〜70万円 | 40〜70万円(同水準) |
| 維持条件(新制度後) | 年間300万円決済(原案) | Life Status Points積み上げ |
(JAL JGCのグランドファザー情報は二次情報源からの確認。詳細はJAL公式サイトでご確認ください)
この対応の差が、ANAへの批判をさらに強めた一因です。「JALは既存会員を守った。なぜANAは守らないのか」という声は多く聞かれました。
両社のアプローチには哲学的な違いもあります。JALのLSPは「長年ANAに乗り続けた実績」を重視するフライト重視型。ANAの今回の改定案は「カード決済でANAグループに貢献する」という決済重視型への転換を示していたと言えるかもしれません。
SFC修行は今から始めるべき?2026年6月29日時点の判断基準
「修行を今から始めていいのか」でモヤっとしている方も多いはずです。
SFCホルダーとしての私の判断を正直にお伝えすると──9月末まで待つのが無難、というのが今の結論です。
9月末まで待つのが大前提の理由
2026年9月末に見直し後の内容が再発表されます。見直しの方向性(条件緩和なのか、既存会員保護の追加なのか)が分からない現状では、判断材料が揃っていないということです。
修行そのもの(飛行機に乗ってPPを貯める)は2026年内に完了できますが、「取得後の特典がどうなるか」が確定してから動いても遅くはありません。
それでも今すぐ修行を進めて問題ない人
- 年間300万円のANAカード決済が問題なくできる人:PLUSに相当する条件をクリアできるなら、見直し後にどんな内容になっても影響が少ない
- ミリオンマイラー達成が視野にある人:生涯100万マイルのラインが見えているなら、決済条件免除の可能性が高い(原案ベース)
- 修行を純粋にフライト体験として楽しんでいる人:旅そのものが目的なら、9月末の結果を待たず進めるのも一つの選択肢
慎重になるべき人
- 年間300万円決済が難しいプライベートユーザー:見直し後の内容によっては条件が変わる可能性があるため、9月末を待つべき
- 先行解約してしまった方:救済措置があるかどうか不明。公式発表まで待つしかない状況
SFC修行費用の目安(参考値)
マイラーブロガーさんの複数の情報をもとにした参考値です(二次情報・公式確認なし):
- エコノミークラス修行:約40〜55万円
- プレミアムクラス修行:約60〜70万円
- 主要修行ルート:羽田〜那覇、羽田〜石垣、中部〜那覇
なお、2026年5月以降の新運賃体系では羽田〜那覇ファーストクラスの最安運賃でPP単価約10円台が現実的なラインとされています(参考値・変動あり)。
実際の費用や効率は時期・運賃・運航スケジュールで大きく変わります。最新のPP単価情報は公式サイトやマイラーブロガーさんの記事でご確認ください。
おすすめな人・慎重に考えたい人
SFC修行・SFC取得がおすすめな人
- ANAをメインに年に数回以上飛行機で旅行する人
- 家族旅行でANAラウンジを快適に活用したい人
- 年間300万円程度のANAカード決済が見込める人(家族カード・日常経費含む)
- ミリオンマイラーを目指せる修行量がある人
- 「修行の過程のフライト体験」自体を楽しめる人
慎重に考えたい人
- プライベートの旅行だけでは年間300万円決済に遠い人
- 見直し前の原案をベースに意思決定してしまいそうな人(9月末まで待つべき)
- JALをメインに使っていてJGCを検討中の人(今回の騒動を踏まえると、JGCはLife Status Programで方向性が異なる)
- すでに先行解約してしまった方(救済措置が整っていない可能性あり)
FAQ:よくある疑問3つ
Q. 既存SFC保有者は今すぐ何かすべきですか?
A. 9月末の発表まで静観が正解です。
見直しの方向性が不明な現状で先走る必要はありません。特に先行解約は禁物です。救済措置があるかどうかが不明で、解約してしまうとSFC資格自体を失います。2026年9月末のANA公式発表を待ってから判断してください。
Q. ミリオンマイラーなら決済条件なしでPLUSになれる?
A. 当初の原案ではPLUS自動適用でした。ただし、ボーナスマイル(5,000マイル/年)の取得には300万円決済が必要とされていました。
ただしこれはあくまで「見直し前の原案」です。見直し後にどう変わるかは、2026年9月末の発表をお待ちください。
Q. ANA Payの決済も300万円のカウント対象になる?
A. 当初の発表では「ANAカード+ANA Pay合算」でカウントとされていました。
こちらも原案の内容です。見直し後に変更になる可能性があります。法人カードや家族カードとの合算ルールについては、原案の時点でも未発表でした。詳細は2026年9月末の公式発表をご確認ください。
まとめ:見直し発表が出た今、焦らず9月末を待つのが正解
2026年のANA SFC騒動を振り返ります。
- 2026年4月:年間300万円決済を条件にSFC PLUS/LITEに2層化する改定案を発表 → 「大改悪」と批判殺到
- 批判の核心:既存SFC会員も新条件の対象になる+ラウンジ廃止(LITE)+スターアライアンスゴールド格下げ(LITE)
- JALとの対比:JALは既存JGC会員をグランドファザーで保護していた
- 2026年6月25日:ANAが見直しを表明。平澤社長が「お客様の声に真摯に耳を傾ける」とコメント
- 次のステップ:2026年9月末までに見直し後の内容を再発表予定
SFCホルダーとして正直言うと、「あの修行費用と時間を投じて取得したカードの価値が変わるかもしれない」という不安は、他人事ではありません。マイラーとして長年ANAを使い続けてきた身としても、9月末の発表は注目しています。
SFC修行を迷っている方は、9月末まで待って判断する、というのがいちばん合理的な選択です。
最新の公式情報は必ずANA公式サイトでご確認ください。
参考になれば幸いです。良いマイルライフを!